母娘喰い 奪われた媚肉

「あううッ……沙緒里ちゃんとひとつになったのね」

由香里のなかでもシリコン製の男根が蠢き、甘い刺激が下腹部にひろがった。

まるで自分の股間に本物の男根が生えて、その逸物で娘を貫いているような錯覚に陥ってしまう。沙緒里が可愛く喘ぐ姿を見ていると、そのすべてを支配したような気になるのだ。

「もっと感じていいのよ。あンっ、ほら、こうすると気持ちいいでしょう?」

由香里は松葉崩しの体位で、腰を淫らにしゃくりあげる。自分の蜜壺も刺激されるが、相手のなかも確実に抉りたてていた。

「あうッ、そんなに動いたら……はううッ」

「沙緒里ちゃん、いい声を聞かせて、ママのオチ○チンで感じて」

「ああッ、すごいっ、ママのオチ○チンが……あああッ」

すっかり感じやすくなっている沙緒里は、早くも三度目の絶頂に向かって昇りはじめているようだ。自らも腰をくねらせて、甘い刺激を追い求めていた。

双頭ディルドウで繋がった二人の股間から、クチュッニチュッという湿った音が響いている。実の母娘が濃厚なレズプレイで感じまくり、しとどに華蜜で股間を濡らしているのだ。

「もうダメっ、わたしまた……ああッ、またイッちゃうよぉっ」

「イッて、ママもすぐにイクから……だからっ……あああッ」

息を合わせて腰を振ることで、絶頂の波が急加速しながら押し寄せる。抗う間もなく呑みこまれ、ほぼ同時にアクメのよがり啼きを迸らせた。

「うああッ、すごいの、奥まで刺さってる、あああッ、ママのオチ○チン、すごく気持ちいいっ、イクっ、イクイクううッ!」

「あああッ、いいっ、おかしくなりそうっ、沙緒里ちゃんのなかがウネウネして、はンンッ、わたしもイクわ、ひああッ、イックうううッ!」

母娘で双頭ディルドウをギリギリと締めつける。擬似男根をとおして互いのオルガスムスが伝わり、なおのこと絶頂感が深まっていく。倒錯的な行為で得たエクスタシーは、クセになりそうなほど甘美だった。

「同時フィニッシュとは息がぴったりじゃないか。さすがは変態マゾ母娘だな」

牛島の笑い声が、夕日で染まった寝室に響き渡る。

由香里と沙緒里はアクメの余韻を噛み締めるように、ねちねちとしつこく腰を振り合っていた。

どれくらい経ったのだろう、いつの間にか窓の外は暗くなっていた。

由香里と沙緒里は全裸でベッドに横たわっている。寄り添う二人の隣には、愛蜜にまみれた双頭ディルドウが転がっていた。

遠くで物音がしたような気がしたが、頭が朦朧としており判断力が鈍っている。状況を冷静に分析することができなくなっていた。

階段を昇ってくる足音が聞こえて、ようやく意識が覚醒してくる。牛島は全裸のまま鏡台の椅子に座って薄笑いを浮かべていた。

(え……だ、誰? まさか、浩志さん?)

由香里は慌てて鏡台の上に置かれている時計を見やった。

いつもより少し早い時間だが、夫が帰ってきたのかもしれない。だが、気づいたときにはもう遅かった。階段を昇りきった足音は、迷う様子もなく廊下を歩いて寝室に近づいてきた。

牛島が素早く立ちあがり、入り口近くの壁に背中を張りつける。いざというときは襲いかかるつもりなのかもしれない。嫌でも緊張感が高まっていく。

「ただいま。由香里、具合でも悪いのか?」

ドアが開き、浩志が顔を覗かせた。

廊下の明かりが夫の横顔を照らしているが、ベッドまでは届いていなかった。

由香里の心臓は竦みあがっていた。こんなところを見られたら、家庭は間違いなく崩壊してしまう。隣に横たわっている沙緒里も事態に気づいて身を硬くした。

「お、お帰りなさい……風邪を引いてしまったみたいで」

窮地を乗りきろうと咄嗟に嘘をつく。だが、妻が風邪だと聞いて、浩志が引きさがるはずがなかった。

「ちょっと電気つけるよ」

「待って、つけないで!」

慌てて大きな声で制止した。すると浩志は驚いたように動きをピタリととめる。そして、訝るような視線をベッドのほうに向けてきた。

「由香里……誰かいるのか?」

「な……なにを言ってるの?」

「誰もいないなら、別にいいじゃないか」

浩志はなにかを疑っているようだ。電気をつけようと壁のスイッチに手を伸ばそうとする。いよいよ絶体絶命だと思ったそのときだった。

「パパっ、わ、わたし……」

「え? なんだ沙緒里か。なにやってるんだ」

浩志の声が、やや和んだ。

「ママが熱があるって言うから、いっしょに寝てたの。裸だから見ちゃダメだよ」

「裸? どうして裸なんだ?」

「ほ、ほら、雪山とかで遭難しそうになったら、裸で抱き合って温めるって言うじゃん。だからさ……」

「なるほど、ってここは雪山じゃないぞ。ハハハッ」

浩志の声がいつもの調子に戻る。沙緒里の機転で、なんとか乗りきれるかもしれない。そう思った直後、壁に張りついていた牛島が動いた。巨体に似合わぬ素早い身のこなしだった。

「うぐぅッ……」

低い呻き声が聞こえて、浩志の体がくの字に折れ曲がる。牛島が暗闇のなかスッと歩み寄り、腹部に拳をめりこませたのだ。不意打ちのパンチをもらった浩志はひとたまりもなく、その場にうずくまってしまった。

牛島は寝室の照明をつけると、紙袋から取りだした縄で浩志を後ろ手に縛りあげていく。さらに足首もひとつに纏めてきっちりと縄掛けしてしまった。