「はああンっ、そんなに動かされたら……あッ……あひッ……」
「くぅっ……奥さんのアナルが、俺のチンポを嬉しそうに締めつけてるぞ」
牛島は少しずつピストンを速めながら、片手で双頭ディルドウの抽送スピードもアップさせる。すると沙緒里の膣から湿った音が響きはじめた。
「あッ、あッ、ダメだよぉ、そんなに動かしたら、ああッ」
「お父さんの前だからって遠慮するな。いい声を聞かせてやれよ」
「あンッ、やだ、ああッ、パパ、見ないでぇっ」
沙緒里は完全に性感を蕩かせており、女豹のポーズで腰をくねらせている。口では否定しているが、さらなる快感を求めているのは誰の目にも明らかだった。
「ほら、奥さんも我慢しなくていいんだぞ。おおっ、チンポが食いちぎられそうだ」
「あうッ、そんな……あッ……ああッ……お尻なのに……」
由香里の唇からも喘ぎ声がとめどなく漏れている。夫の前で排泄器官を犯されているのに、なぜかどす黒い愉悦が見え隠れしていた。
「奥さんもいい声で啼くじゃないか。アナルがたまんないんだろう?」
牛島が腰をしゃくりあげるように動かすと、巨大なカリが肛門の粘膜を擦りあげて快感が一気に高まった。
「あああッ、どうして? い、いいっ……ああッ、いいっ」
夫が見ていることを忘れたわけではない。しかし、この破滅的な快感を無視することはできなかった。
(あなた、許してください……ああっ、お尻が気持ちいいのぉっ)
剛根をピストンされることで、アナルが蕩けそうな愉悦が膨らんでいる。子宮までジンジン痺れて、膣口から透明な汁が溢れだしていた。
「うああッ、もうイッちゃうよぉっ、あンッ、あンンッ」
沙緒里も切羽詰まった声をあげている。ひたすら絶頂を求めて、卑猥に腰を振りたくっていた。
「や、やめろ……もう、やめてくれ……頼む……」
そのときだった。黙りこくっていた夫が情けない涙声でつぶやいた。
目の前で妻と娘を犯されているのだ。魂の叫びだったに違いない。しかし、皮肉なことにその声が響いた瞬間、クライマックスが訪れた。
「ぬおおっ、出すぞっ、奥さんのアナルに……うおおおおおおッ!」
「あひいいッ、灼けちゃうっ、ひいッ、あひいッ、イクっ、イックうううッ!」
「わたしもイキそうっ、うああッ、イクイクっ、あああッ、イッちゃううッ!」
アナルに中出しされた衝撃で、由香里は禁断の快感によがり狂った。同時に沙緒里も双頭ディルドウを食い締めて痙攣した。
三人同時にアクメに達したことで、心の奥底に共犯意識のようなものが芽生えはじめている。目に見えないなにかで、三人が結びついているような気がした。
(もう……この人から離れられないのね……)
犯されるたびに深い絶頂を与えられ、肉体だけではなく精神までも飼い慣らされてしまったのかもしれない。いずれにせよ、あれほど毛嫌いしていた男が、今は逞しく映っていた。
その一方で、床にうずくまって涙を流している夫のことが、ひどく女々しく見えてしまう。やさしいだけでは女を幸せにすることはできない。この年になって、初めてそのことに気づかされたのだ。
「ふぅっ……奥さんの身体はどの穴も最高だよ」
牛島が満足そうにアナルからペニスを引き抜いた。
そして、持参した紙袋のなかから一枚の紙切れを取りだして見せびらかす。それは黒木社長から直接手渡されたという辞令だった。
──営業部第五課、課長を命ずる。
牛島が課長に昇進して浩志は平社員に降格するという、異例の人事異動だ。社長はすっかり牛島に取りこまれてしまったのだ。
「奥さん、お嬢ちゃん、これからもよろしく」
牛島の勝ち誇った高笑いが、夫婦の寝室に響き渡る。
浩志が情けない嗚咽を漏らし、沙緒里はアクメの余韻で呆けている。
由香里は絶望感に支配されながらも、明日からの刺激的な生活を想像して密かに股間を濡らすのだった。