「そんなにまじまじと見ないで。恥ずかしいわ」
台詞とは裏腹に、真弓はどこか挑発的な声音で言い放つ。
「興奮してきたでしょう、浅野くん? チ×ポ勃ってきたんじゃない」
「は、はい。すごくいやらしい形をしてるから……」
「舐めなさい」
真弓に命令され、まるで奴隷のようにひざまずいたまま、ゆっくりと秘唇に顔を近づけていく。意外に濃い恥毛の森に唇が触れた。ざらりとした感覚の陰毛をかきわけるようにして進む。やがてたどり着いた肉裂の表面に幸太は軽く口づけした。ちゅっ、ちゅっ、と音を立てて、何度も何度も。
(真弓先生のアソコ……もっと味わってみたい)
おそるおそる舌を差し入れてみた。おおぶりの花弁をかきわけ、内部へと突き進んでいく。ヌメヌメとした粘膜は上質のゴムのように柔らかくまろやかだった。
「んっ……」
真弓が軽く吐息をこぼした。
舌全体で腹側の膣壁をこすりあげると、どうやらそのあたりが一番感じるらしく真弓の下肢が細かく震えた。さらに手を伸ばして、指先で秘唇の上部にある突起をさすりあげる。ぷっくりとした真珠のような器官を指の腹で転がすようにした。
(今度はこっちも……)
肉裂から上部の肉芽へと、幸太の責めの対象が移行する。ぷっくりと充血したクリトリスを口の中に含んだ。舌の腹に乗せてコリコリと転がす。
「んっ、やぁぁぁんっ……そこぉっ!」
性器の中でもいっそう敏感な箇所を責めると、真弓はやるせない声をこぼした。
幸太は自分の愛撫が確実に効果を上げていることを実感する。舌先を尖らせて包皮の上からクリトリスを押しつぶし、歯を立てて軽く噛みついた。
「はぁぁっ、あっ、ひぅぅんっ!」
真弓の声が高く、熱っぽいものへと変化していった。雄大な腰をくねらせ、膣内の肉ヒダが小刻みにぜん動する。
幸太がクリトリスとクレヴァスを交互に責めていくと、ふいに、舌の上に塩辛い味が広がった。膣奥からヌルヌルとした粘液が流れてきていた。どこか南国の大洋を連想させる潮の味がした。
大好きな女教師の体液をごくり、ごくり、と喉を鳴らして飲みこむ。甘美な蜜だった。舐めても舐めてもヌルヌルの粘液はどんどんと湧いてくる。
(真弓先生、感じてくれてるんだ)
自分の唇や舌が、指が、憧れの女教師を気持ちよくさせている事実に、幸太は誇らしさを覚えた。ヌルヌルとした粘膜をかきわけ、最奥に向かって舌先を深く差し入れていく。太ももを抱える手に力をこめ、顔全体をグッと押しつけていく。手のひらで内ももをさするとしっとりと汗ばんでいた。
「ひぁぁっ……んんっ、はぁうんっ」
勝気な女教師は相貌を崩し、可愛らしい嬌声を響かせた。むっちりと張った腰をひっきりなしに揺らしている。下肢がびりびりと震え、膣内はぜん動を続けている。
(もしかしたらこのままイッてくれるかもしれない!)
自分の手で年上の美女を絶頂まで導けるかもしれないという期待に、幸太は胸を躍らせた。がむしゃらに舌をくねらせ、柔らかくほぐれた肉孔をえぐる。うごめく襞肉をかきわけ、舌先でこすりあげた。
「はぁぁぁぁんっ」
真弓の背中が、びくん、と弓なりになった。もはや女教師の秘唇からは愛蜜がとめどなく漏出し、幸太の口内にまで満ちあふれるほどだ。
「はあ、はあ……初めてにしては上手だったわよ、浅野くん。本気になっちゃったわ」
顔を上げると、真弓は呼吸を荒くしながら微笑する。絶頂とまではいかなかったようだが相当に気持ちよかったらしい。
大好きな女性にとびっきりの快楽を与えられた満足感と、エクスタシーにまで導けなかった悔しさと──相反する二つの感情が初心な少年の心で渦を巻いた。
「じゃあお礼代わりに、今度は先生が君を気持ちよくさせてあげる。チ×ポを出しなさい」
「えっ。こ、ここでですか?」
「あら聞こえなかった? あたしだって恥ずかしい場所を君の前でさらしたのよ。今度は君の番。チ×ポを出しなさい」
(ひ、ひえ、命令口調になると、真弓先生ってちょっと怖いんだよな)
勝気な美人教師に気圧されながら、幸太は立ち上がった。ズボンを下ろし、ブリーフも脱ぎ去って下半身を丸出しにした。カチカチに勃起した若茎が勢いよく跳ね上がり、そそり立つ。
真弓は幸太の足元に両膝をつくと、ばね仕掛けのように揺れる肉棒に顔を近づけていった。柔らかな吐息が亀頭の先端を甘くくすぐる。
(もしかして、口でしてくれるってこと……?)
幸太の胸が跳ね躍った。期待感で喉がからからに渇き、言葉にできないほどだった。
「フェラチオは初めてよね?」
女教師は微笑まじりに高校生の肉茎をくわえこんだ。かぷっ、と亀頭部分に唇をかぶせ、ねっとりとしゃぶる。さらに丸めた舌先で鈴口を軽くなぶられた。
「ううっ」
たちまち肉棒の先端に熱い電流が走り、幸太は反射的に下肢を踏ん張って腰を左右によじらせた。くすぐったさとも気持ちよさともつかない感覚に下肢全体が痺れるようだ。長い舌がうごめき、亀頭の表面を撫であげられる。
「ふっ、あぁぁっ」
我ながら情けないと思いつつも、幸太は喘ぎ声を抑えられなかった。
女教師の舌は表面をこすりながら亀頭全体に巻きつき、ギュッと絞ってきた。さすがに三十二歳だけあって豊富な性体験と、それによって培われたテクニックを備えている。幸太はあらためて真弓に対する憧れを強くした。