「ああっ……はぁぁん。な、中がジンジンする……痺れて、気持ちいい……！」
ほっそりとした身体が淫猥にくねりはじめた。肩先まである黒髪を振り乱し、恍惚とした表情で腰を前後に揺らす。恥骨同士がより激しくぶつかり、胎内に埋まりこんだ肉棒が血流を増して膨れあがった。
幸太の位置からだと真下から百合の上体を見上げる格好になる。百合が腰を振るたびに小ぶりな乳房が可愛らしく揺れた。
と、百合の背後から真弓が抱きついてくる。
「ふふ、気持ちよくなってきたんでしょう。遠慮しなくてもいいのよ。思いっきりイキなさい」
ささやきつつ、細い首筋に、赤く染まった耳たぶに口づけの雨を降らす。
「あっ、ああっ、せ、先生っ……！ だめぇ」
女同士の妖しい絡みを見せつけられ、幸太はさらに興奮を昂ぶらせた。
すでに一度目のセックスや後背位での交わり、さらには先ほどの顔面騎乗もあって、百合の性感は十分すぎるほど高まっているはずだ。その愉悦の残滓をあぶり、さらに燃え上がらせようと幸太は下から腰をグラインドさせた。
「や、やだぁっ、きちゃうっ！ な、なに、これぇ」
百合は未知の感覚に戸惑っているようだった。
「大丈夫だよ、百合ちゃん。イッていいから」
「イ……ク？ 私、イクの……？」
瞳を丸く見開き、百合は呆然とした顔でつぶやく。
絶頂へと駆け上がろうとしている少女を目の当たりにして、幸太の欲情もまた最高潮にまで高まっていた。
「ぼ、僕ももうだめだ。一緒にイクよ！」
ブリッジをするような感覚で腰をしならせ、真上へのストロークを打ちこんでいく。固く張り詰めたもので子宮口を連続して打ちたたく。肉筒の先端から根元までをまんべんなく締めつけられ、愉悦のうめき声をもらす。
「私、おかしくなっちゃう……！ ああっ、あうん、はぁぁぁぁっ……！ イ……ク！ イクっ、イクう！」
高らかにオルガスムスの声を上げて百合はほっそりとした裸身を痙攣させた。
ほぼ同時に幸太も達する。脳髄から腰の芯までを熱い稲妻が一直線に貫いた。
「ううっ、僕もイク！ 出すよっ！」
びくびくと震える膣にありったけの精液を浴びせかけた。蕩けるような快感に包まれたペニスが狭い膣洞で脈を打つ。何度も、何度も。
そのたびに大量のスペルマがこみあげ、同級生の胎内へと放出されていく。子宮があふれかえるほどの量を注ぎこみ、ようやく幸太は射精の律動を終えた。
放精を果たしたペニスは一回り小さく萎えて楚々とした膣孔から抜け落ちる。百合の身体が大きくかしぎ、糸の切れた人形のように脱力すると、上体を倒して幸太の胸板に突っ伏した。
幸太は百合の背中に両腕を回し、愛おしさをこめて抱きしめた。艶のある黒髪を軽く撫でながらそっと頬にキスをする。
「すごくよかったよ、百合ちゃん」
「わ、わたし、も……はあ……ぁっ……」
生まれて初めて味わったオルガスムスがよほど心地よかったのだろう。軽く目を閉じたまま百合は微動だにしない。わずかにほころび開いた桃色の唇からハアハアと艶っぽい吐息をこぼしている。
「本当に可愛いわね、新藤さんって。浅野くんが夢中になるのも無理はないわ」
真弓が悲しげにため息をついた。
「あたしみたいなオバサンにはもう飽きたかしら」
「そ、そんなことないです！」
いつだって真弓は美しく、明るく、自信に満ちあふれて──幸太にとって永遠の憧れだ。今だって豊満に熟れた裸身を見ているとそれだけで若茎は勃ちあがり、さらなる放精を求めて充血してしまう。
「本当？ あたしのこともちゃんと相手をしてくれる？」
「当たり前です。先生も、百合ちゃんも、僕には両方とも大事な人だから」
傍から見れば都合のいい台詞なのかもしれないが幸太は真剣だった。どちらのほうが大切だとかどちらか一人を選ぶとか、そんな天秤にかけられないほど二人の女性を等分に、大切に思っていた。
（真弓先生も百合ちゃんも同じくらい幸せにしたいし、幸せになってもらいたいんだ）
「……ありがとう、浅野くん。じゃああたしのお願いを聞いてくれる？」
真弓が瞳を潤ませて身体をすり寄せる。
「お願い？」
「あたしの初めてを捧げたいの。こっちはまだ……誰にも許したことがないから」
豊満に実った双尻を幸太に向かって突きだした。尻のあわいに指を差し入れ、あめ色のすぼまりを指でわずかに開いてみせる。柔らかくこなれた膣孔とは対照的に、まだ固くほぐれていない菊華を。
それが意味するところを悟り、幸太は目の前が真っ赤に染まるほどの衝撃を受けた。
真弓はアナルセックスを要求しているのだ。排泄器官で結合する禁断の交わり。幸太にとっても未知の行為だけに、考えただけでも頭の中が爆発しそうなほど刺激的な誘いだった。
「で、でも、お尻の穴で、なんて」
幸太は口ごもり、真弓からわずかに視線を逸らした。刺激的とはいえやはり禁断の行為だけに躊躇もある。
「あたしなら大丈夫よ。浅野くんにもっと……もっと気持ちよくなってほしいもの」
（真弓先生と……アナルセックス、か）
幸太はこみあげる興奮で大きく喉を鳴らした。妖しく幸太を誘いながらも、同時に凛々しい相貌を不安に染めている女教師への慕情が胸を激しく灼いた。
（真弓先生のバージンを奪いたい）
