放課後の蜜肌教室 人妻女教師と優等生

さざなみの立つ水面に胸まで浸かり、二人が向かい合う。

「えっと、その……」

幸太はなんと言葉をかけていいのか分からず戸惑っていた。相手は昨日の放課後に身体を重ねたばかりの少女だ。おまけに幸太のことを好きだと告白してきた。

なのに──幸太はその返事をしてもいない。百合に対する接し方を決めかねて、うまく言葉が出てこない。

そんな気持ちを知ってか知らずか百合が先に口を開いた。

「き、昨日はいろいろとあったけど……私の気持ちは昨日言った通りよ。私、幸太くんのことが……好き」

頬を上気させて二度目の告白をした。彼女の声音は震えていたが、いつものように消え入りそうな声量ではなく、はっきりとした口調で自分の想いを告げる。

百合がプールの床を蹴って幸太の胸に飛びこんでくる。首の下まで水面に浸かったまま二人はしっかりと抱き合った。

「こ、幸太くんは」

百合が口ごもりながら顔を上げる。羞じらいに耳まで赤く染めながら真摯な口調で問いかけた。

「幸太くんは……私のこと、どう思っているの?」

思わず言葉に詰まるような質問だった。

昨日、放課後の教室で百合を抱いたのはなかば衝動的な行為だった。もちろん彼女の可憐さや健気さに打たれたという理由が大きいが、あらためて問いかけられると幸太自身戸惑ってしまう。

(僕は新藤さんのことをどう思っているんだろう)

幸太は自問自答した。百合のことは本当に可愛らしいと思っている。とびっきりの美少女だし、素直で優しいし、真弓とはまったく別種の魅力を備えている。

こうして向き合っているとしだいに胸の奥がむずむずとしてきた。

それは真弓に対する気持ちともまた少し違う想いだ。だが心を燃やす情念の熱さは同じだった。

(もっと新藤さんのことを知りたい)

「……ごめんなさい。いきなり告白しても困るよね」

幸太の内なる衝動に気づいているのかいないのか、百合がすまなさそうな表情で小さく首を振った。

「私、後悔してないよ。もしも幸太くんが私を選んでくれなくても……大好きな人に初めてをあげられたから」

黒瞳を揺らし、自分の心情を素直につづる百合はどこまでも清楚だった。

(抱きしめたい。この子を守ってあげたい)

男としての本能的な保護欲がこみあげ、熱情のままに幸太は百合へ顔を寄せた。

百合は避けなかった。軽く目を閉じて幸太の唇を受け入れてくれた。

上質のグミを思わせる柔らかな感触に感動を覚える。ぷるんとした弾力感は瑞々しい果実を口にしているような心地よさだ。百合の唇をグッと押すと、その分だけ幸太の唇を押し返してきた。

唇全体をぴったりとくっつけるキスに呼吸が詰まる。鼻で息をしながら唇をさらに押しつけると、百合は吐息をこぼしながら唇を離した。どうやら彼女も息が詰まって呼吸が苦しくなったらしい。

「新藤さん……」

「私のことも百合って呼んでほしい。この間は、そう呼んでくれたでしょう?」

百合が熱っぽい口調で懇願し、つぶらな黒瞳を潤ませて幸太にすがりつく。おとなしい彼女がこれほどの情熱を秘めていたとは驚くばかりだ。あるいは普段はおとなしくても一度火がついてしまうと止まらないタイプなのかもしれない。

「……百合ちゃん」

幸太は力強く告げるともう一度百合を抱き寄せた。競泳水着の上からなだらかに膨らんだバストをつかむ。水着に指を食いこませてぐいと鷲づかみにする。

「あ……んっ。幸太くんに触られると、不思議なくらい感じるの」

恥ずかしそうに身体をくねらせながらも快感を訴える百合の、小動物を思わせる可愛らしさに幸太は息を忘れた。

(百合ちゃんの乱れるところを見てみたい。もっと気持ちよくさせたい)

なによりも、自分をここまで想ってくれる百合の気持ちに少しでも報いたい。いくつもの気持ちがまじりあって強い衝動へと収束する。

幸太はむしゃぶりつくような勢いで百合の唇を奪った。ピンク色の唇を貪り、さらに舌先をこじ入れていく。上下の唇を割って相手の口内へ舌を侵入させた。

「んんっ!」

舌を入れられたことに驚いたのか、百合は瞳を丸く見開いた。

かつて幸太が真弓から大人のキスを教わったように、今度は自分からこの初心な少女にいろいろと教えこみたかった。舌をくねらせて相手の口内をねぶっていく。綺麗に並んだ歯列を舌先でこそぐようにして端から順番に舐めていく。

「んっ……ん、むっ」

唇を塞がれ、舌を深々と差しこまれて、百合は息もつけないのだろう。鼻腔から間断なく吐息をこぼし、幸太のなすがままにディープキスを受け入れていた。

触れあう唇を通して百合の想いがつたわってくるようだ。いや百合だけではない。幸太もまた、美しい同級生と口づけを交わしながら己の気持ちを昂ぶらせていた。

(可愛い……もっと百合ちゃんにいろいろしたい)

キスを続けたままふたたび両手を相手の胸元へ伸ばす。競泳水着に包まれた控えめなバストを、五指を広げてつかみとった。

「ん……」

重ねた唇の隙間からかすかな喘ぎがこぼれる。

幸太の手の中で百合の乳房が潰れて形を変える。もともとのサイズが小さいため真弓のように劇的に変形することはないが、その代わり十代特有の弾力と硬さをたっぷりと味わうことができた。

水着の上から触るだけでは物足りず胸元の隙間から手を突っこんだ。染み一つないすべすべの肌をつかみ、丸い乳房をギュッと揉みしだく。