すぼめた頬で肉柱の側面をこすりたて、喉の奥に向かって亀頭を吸引する。男のあらゆる性感を引き出すようなフェラチオだった。
「や、やっぱり真弓先生はすごいよ……すごすぎるっ」
幸太の全身が打ち震えた。特に下肢が快楽の電流で痺れて、わななきが止まらない。
「ふふ、今度はこっちを」
真弓が薄く笑って幸太の背後に回りこんだ。ねっとりとした吐息で尻たぶを撫でられ、背筋をぞくりとさせる。
(いったい何を──)
戸惑いと、そして自分でもよく分からない期待感が同時にこみあげて、幸太はその場に立ち尽くした。
(真弓先生……?)
わざわざフェラチオを中断してまで何をするつもりなのかと訝った刹那、熱くて柔らかいものが尻の谷間をなぞった。予想外の感触に肌を粟だてながら、幸太はその感触の正体を悟る。真弓の舌だ。
蛇のようにくねる妖しい舌が幸太の双臀を舐めまわし、さらにその中心──敏感なアナルまで舌の先がなぞってくる。
「はっ、あ、うぅっ」
背中をアーチ状にしならせながら幸太は前方にのめった。たたらを踏んで、なんとかその場に足をとどめる。いきなりのアナル責めに驚きというよりもパニック状態だった。
「せ、先生、そんな場所までっ?」
「あの子はこんなこと、してくれないでしょ? あたしならたっぷりと……うふふ」
妖しく笑いながらも真弓は菊穴への愛撫をやめない。それどころかますます深く顔を埋め、菊環に沿って舌でなぞりあげた。
「はぁっ、あう、うっ」
初めて経験する排泄器官への愛撫に幸太はどう反応していいのかも分からなかった。くすぐったいような心地よさがアナル周辺を熱く溶かしこんだ。
舌先が肛門を押し開き、内側にまで差し入れられる。腸内粘膜をぞろりとした感触でねぶられると、背筋に寒気にも似た衝撃が走った。
アナルをしゃぶる一方で、真弓はしなやかな指先をペニスへ這わせていく。肉棒と菊肛への同時刺激は高校生の少年には強烈すぎた。
「気持ちいい……もう、僕っ……ああ、イッちゃいそうだ」
がくがくと下肢を揺すり、快感を訴えると、真弓は淫蕩な笑みを浮かべてふたたび腰の前へ回りこんだ。ペニスからこみあげる快楽も、アナルから湧きあがる愉悦も中断され、幸太はもどかしい思いで腰を揺らした。
頂点近くまで高められたところで突然お預けを食らったのだ。性衝動の激しい高校生の少年にとっては、このわずかな中断だけでも拷問に等しかった。
(早く……早く、続き、をっ)
幸太は爆発しそうな内心をぶつけるように、眼下の真弓をまっすぐに見下ろした。
「そうあわてないで。最後は口でイカせてあげるわね。浅野くんの新鮮なザーメン、先生にたっぷり味見させてちょうだい」
前立腺がひっきりなしに痙攣し、幸太の肉茎は急角度の勃起状態を保っている。真弓に触れられていない状態でもペニス全体を覆う甘痒い悦楽は継続していて、もはやほんの少しの刺激でも暴発してしまいそうなほどだ。
「じゃあ──いくわよ」
「うううっ!」
真弓が充血した亀頭を一口でくわえこんだとたん、目の前が肉悦の真紅一色に染まった。キュッとすぼまった唇で肉棒の切っ先を甘痒く押しつぶされる。くねった舌が茎胴に巻きつき、狭まった頬で先端から付け根までを一気にこすられた。
人妻ならではの熟練した性技を立て続けに受けては、暴発寸前の幸太に耐えられるはずもなかった。射精感の針はメーターの限界をはるかに振り切り、熱い脈動が腰骨や陰嚢にまで響く。
「ううっ、ああぁぁ……せ、先生っ、僕もう……もうだめだよぉっ」
幸太がやるせない悲鳴を上げた。全身の血液が股間の一点に集中するような流動感だった。鮮烈な稲妻が脳髄から足元にまで一直線に突き抜けた。
「で、出るっ!」
短く吼えて幸太は腰を突きだした。精巣がせりあがり、前立腺が力強く脈を打つ。さらにワンサイズ膨れあがった肉棒から猛烈な勢いで精液が噴射された。
「ん、むっ……あはぁっ」
女教師の甘い吐息が耳を打った。柔らかな口中におびただしい量のザーメンを注ぎこむ。目の前が真っ赤に染まるほどの甘美に浸りながら、幸太はぶるぶると腰を震わせた。己のペニスが信じられないほど力強く脈動しているのを感じる。
放出はなかなかやまず、朱唇の端から逆流した精液がこぼれ落ちた。それでも幸太は射精を続け、真弓の舌へ、口蓋へ、喉奥にまで己の体液を浴びせかけていった。
「ふう、濃いのがたっぷりと出たわね。やっぱり若いっていいわ。んっ……苦くてしょっぱい味」
真弓はわずかに眉をひそめながら、唇の表面にこびりついたザーメンを舌で舐め取った。妖しい笑みを浮かべ、上目遣いに幸太を見上げる。射精したばかりだというのに少年のさらなる情欲をあおるかのような蠱惑的な笑顔だ。
「こ、今度は僕が」
幸太はハアハアと息を荒く乱しながら女教師の背後に回りこんだ。タイトスカートをまくりあげ、ガーターストッキングに包まれた双臀をあらわにすると、さらにガーターベルトはそのままにショーツを引き下ろして真っ白い臀部をさらした。
「あ、浅野くん……?」
「先生にも気持ちよくなってもらわなきゃ」
胸の片隅から嗜虐的な気持ちがこみあげるのを自覚し、幸太は薄く笑った。しっとりと汗ばむ尻たぶを手のひらで撫でる。相変わらずモチモチとして極上の触り心地だ。