真弓は頬をすぼめ、肉幹を根元まで飲みこんだ。
(こ、こんなっ! こんなテクニックって、ああ、気持ちいいっ)
強烈な吸引に目の前がくらくらとする。このまま口中に吸い取られ、ペニスが消失してしまうのではないかと錯覚するほどだ。
「んっ……はむっ」
真弓が顔全体を上下に揺すり、頬の両側で肉棒を挟みこんでしごきたてた。
先端から根元までをまんべんなく摩擦され、痺れにも似た愉悦がこみあげてきた。
「あ、うぅっ」
生まれて初めて体験するフェラチオの心地よさに、幸太はただただ甘ったるい声でうめくだけだった。手でこすられるよりも柔らかい口内感触はまるで女性器に挿入しているかのようだ。それでいて自在に動く舌が亀頭や棹などをチロチロとねぶり、口内粘膜が蕩けるような心地でペニス全体を包みこむ。
(僕のチ×ポが真弓先生に食べられちゃうよぉ……)
肉茎を飲みこまれ、一方的に刺激を与えられている。自在に動く舌でいたるところを撫でられ、柔らかな唇がペニス全体を覆う。
「はぁっ……んちゅっ……んむっ」
真弓は一心不乱にフェラチオをしていた。
怜悧な女教師が自分の足元にひざまずき、肉棒をしゃぶっている姿を見下ろすと強烈な征服感がこみあげる。まるで自分が王様になり、美しい女奴隷に淫らな奉仕をさせているような気分だ。
真弓の手が陰嚢に伸びてきた。肉棒をくわえこんだまま両手で玉袋を優しく揉みしだくと、皺の一本一本をほぐすようにして柔らかくマッサージする。
「ああ、そんなところまで」
幸太は固く目をつぶり、天を仰いだ。
なかば無意識に腰をしならせ、相手の口中で肉幹を滑らせる。心地よい摩擦感だった。長くてねっとりとした舌が、ぬめりのある口腔粘膜が、男根に絡みついて刺激する。
「先生、すごく気持ちいいよっ……うう、たまらない!」
快感の波が下腹全体に広がっていった。尻の穴をキュッとすぼめ、ますます激しく腰を振りたくる動作は、まるで女教師の口を性器に見立ててのセックスだった。
腰の芯のあたりに生まれた官能の電流が、腰骨に、背骨にまでもつたわった。瑞々しいペニスはひっきりなしに脈動していた。
「うわぁ……先生、すごすぎっ。僕、もう……!」
四肢が蕩けるように弛緩し、射精感がどうしようもなく高まる。耐えきれない。もはや放精の衝動をこれ以上我慢できそうになかった。
「出ちゃうっ! 僕、もう出るよ!」
真弓は一瞬だけペニスから口を離すと、唾液と先走りの液で濡れた唇を歪めてとびっきりの妖艶な笑顔を浮かべる。
「ふふ、好きなときに出しなさい。先生に君のザーメン、たっぷり味わわせて」
「は、はいっ」
幸太の返事に満足そうにうなずくと、真弓は肉茎をくわえこんでフェラチオを再開した。じゅぽっ、じゅぽっ、と唾液と先走りの液がまじった濁った音が淫らに響く。顔を激しく上下させて先端から根元までを高速で摩擦する。
「ああ、だめだぁ」
熟練の性技に幸太は降参の声をもらした。
腰の奥から熱い塊がせりあがり、ペニスに向かって駆け抜けるような感触。勃起しきっていた若茎がさらに一回りサイズを膨らませ、激しく脈動する。
次の瞬間、輸精管を勢いよく通り過ぎたスペルマが鈴口から爆発的にはじけ散った。女教師の口の中に思いっきり射精する。すぼまった口内で放出の勢いそのままにペニスが跳ね躍った。
「ん、むっ……!」
あまりの勢いに驚いたのか、真弓は一瞬目を丸く見開いた。
もちろん一度はじまった放精を止めることなどできない。原始の欲望のままに次から次へと精液を放ち、真弓の口内いっぱいに注ぎこんだ。
「はあ、はあ、はあ……」
幸太は荒い息を吐き出してペニスを抜き取った。白い精液が細い糸状になって肉茎の先端と女教師の朱唇とをつないでいる。幸太は階段に両手をつき、腰を下ろして射精の余韻に浸った。
「んっ……濃い味。こんなにたっぷりと出るなんて」
目の前では真弓が嬉しそうに微笑んでいる。紅い唇の端から白濁した粘液が垂れ落ち、ちろりと舌を伸ばしてそれを舐め取った。
「ごめんなさい、すぐにイッちゃって……」
「どうして謝るの? 浅野くんの悪い癖はね、自信がないところよ」
真弓が吊り目がちの瞳で見据える。教え子を叱るときの目つきだった。
ただし意地悪ではなく、あくまでも幸太のためを思ってのことだ。真弓の真摯な表情からは彼を心の底から案じる気持ちがつたわってくる。
「だって僕なんにも取り柄がないし……冴えないし……」
「もっと自分に自信を持ちなさい。大丈夫、浅野くんならできるわ。童貞を卒業したばかりでこのあたしを感じさせたんだから」
(先生、綺麗で格好いいだけじゃない。本当に優しいんだ……)
大好きな女教師からの、厳しくも優しい言葉が幸太の胸に染み入った。
午後一番の授業は水泳だった。原河高校のプールは校舎の外れに設置されている。
プールには体育の担当教師以外に真弓の姿もあった。たしか真弓は水泳部の顧問をしていて、学生時代は背泳ぎでインターハイに出たこともあるらしい。
この時間彼女は担当の授業がないため、体育の教師が是非授業に参加してほしいと頼んだようだ。生徒たちのお手本にという心積もりなのだろう。
「す、すごい……!」
真弓は青と薄緑の二色に塗り分けられた競泳水着を身につけていた。身体にぴったりとフィットした水着姿は凹凸豊かな肉体とあいまって迫力満点だ。