放課後の蜜肌教室 人妻女教師と優等生

「あ……」

百合は目を閉じて、びくん、と身体をのけぞらせた。

先端の蕾に指を触れるとそこはすでに固く尖っている。

「百合ちゃんの乳首、いやらしくなってるよ。すごくカチカチだ」

「い、言わないで、恥ずかしいの……はぁんっ」

羞じらいながら百合は左右に身体をくねらせる。ひとつひとつの動作に羞恥の感情をあらわす少女は、性経験豊かな女教師とはあらゆる面で好対照だった。

(真弓先生……)

勝気な真弓のことだ、もしも幸太が同級生と寝たことを知れば、きっと気分を悪くするに違いない。自分はどちらの女性に対しても中途半端なことをしているのだと、今さらながらに罪悪感がこみあげた。

「──もしかして、真弓先生のことを考えてるの?」

女の勘というやつなのだろうか。垂れ目がちな瞳を鋭く細めて幸太を射抜く。まるで彼の内心までも見透かさんばかりにまっすぐ見つめてくる。

「い、いや、僕は……」

幸太は思わずしどろもどろになってしまった。我ながら情けないと思いつつも二の句が継げない。二人の間に気まずい沈黙が流れた。

「私だって」

なにかを決意したような表情で百合が一歩近づき、幸太の股間へ手を這わせてきた。五本の指をうごめかせて水着の上から撫でさする。さらに水着の中にまで手を突っこみ、すでに固く充血していた肉勃起をつかみとった。

「プールサイドで……しよ?」

わずかに紅く潤んだ瞳が上目遣いに幸太を見つめた。

背筋がぞくりとするようななまめかしさを感じて幸太は一も二もなくうなずいた。

幸太がプールサイドに腰かけると、百合は水面に半身をつけた状態で股間へと顔を寄せる。水着の股間部分を両手でずらして膨張しきったペニスを引っ張りだした。

「私だって……こういうこと、できるんだから」

口調とは裏腹に無理をしていることがありありと分かる声音だった。両手がわなないている。こわばった表情で幸太の股間へ顔を埋めた。

「うっ……」

百合の唇が充血した亀頭部に触れて、幸太は思わずうめき声をもらした。

「きゃっ」

初めて口で触れた肉棒の感触に驚いたのか、百合は小さな悲鳴を上げて顔を逸らした。つぶらな瞳がうっすらと潤む。

「いいよ、百合ちゃん。無理しないで」

「無理じゃないよ……私、幸太くんに喜んでほしいから」

百合は涙ぐみながらも首を左右に振った。水に濡れた黒髪を揺らし、ふたたび股間へ顔を寄せる。含羞たっぷりに赤黒い先端を口に含んだ。

「ん……む、ちゅ」

湿った水音をたて、鈴口を舌でチロリと舐めた。

清楚な美少女が己の欲望器官に口づけしているさまを見下ろし、腹の底からマグマのような情動がせりあがった。高まる性悦に酔いしれながら、一方で心の片隅には冷静な部分が残っていた。ついつい視線を入り口の扉へと向けてしまう。

「ゆ、百合ちゃん、人が来ちゃうよ」

「ここなら……は、むっ……ドアから遠い……人が入ってきた……んぐっ……やめればいいと……ん、ちゅっ……思うの」

百合はペニスをくわえこんだまま離そうとしない。あるいは初体験を経たことで吹っ切れたのだろうか、普段の彼女からは考えられないほど大胆な態度だった。

誰かが来るかもしれないという不安とスリルで背筋が熱くなるが、同時にその気持ちが少年の背徳感をあおった。野外で清純そのものの美少女が己の分身に奉仕している。自分に純潔を捧げ、今また口の処女をも与えてくれている。

「こ、幸太くんが……むぐっ……してほしいこと……む、ちゅっ……なんでも、言って……私、がんばる……んんっ……か、ら」

百合が肉棒の先端に唇を這わせていくが、さすがに真弓の熟達したフェラチオテクニックに比べれば、百合のそれは児戯にも等しかった。

もっとも経験豊かな女教師と、バージンを失ったばかりの女子高生では差があるのは当然だろう。それでも百合は懸命に唇や舌を使い、幸太に愉悦を与えようと口唇奉仕してくれる。

ぎこちないフェラチオはいかにも清純な百合らしい。舌使いの稚拙さがそのまま彼女の初心さをあらわしていた。そんな少女に口唇奉仕を受けているというシチュエーションは技巧の巧拙など問題にせず、幸太の興奮を高めていく。

「先生に、も……ふ、んっ……こういうふう……はぁんっ……された……の?」

ふいに、百合の口ぶりに嫉妬の気配がまじった。上目遣いにこちらを見上げる瞳が怒りとも悔しさともつかない光をたたえていた。

「いや、その……」

「じゃあ、私も」

悔しげにつぶやき、百合がフェラチオを再開する。可愛らしいジェラシーの反応。鼻腔から軽く吐息を吹きながら一心に励む。

「はむっ……んちゅっ……ん、ふぅっ……」

肉棒の表面と唇の狭間でピンク色の舌がチロチロと出入りした。柔らかな舌先で亀頭の表面をくすぐられるとそれだけで甘痒い刺激が走りぬけた。

百合は少しずつフェラチオという行為に慣れてきたようだ。顔の上下動を大きくして、太幹の付け根から先っぽまでを唇と舌でまんべんなくこすりたてると、腰まわりがむずむずとうずいてきた。

「気持ちいい……もっと続けて、百合ちゃん」

どうすればいいの? とでも言いたげに、百合のつぶらな瞳が軽く揺れる。

視線の問いかけに答えようとしたが、百合の口中のあまりの心地よさに声を発することができなかった。幸太の両脚はピンと一直線に伸び、太ももやふくらはぎに力がこもる。