若さあふれる射出はそのまま女教師の顔面へと向かい、次々と着弾した。
「きゃっ」
真弓が、普段の勝気な性格からは考えられないほど可愛らしい悲鳴を上げた。あまりの勢いに驚いたのか、瞳をいっぱいに見開き顔中でスペルマを受け止めている。白濁した粘液を浴びせられ、恍惚とした息をこぼす。
「こんなにいっぱい出るなんて。すごいわ」
幸太が放った精液は、真弓のきりっとした目元や眉間、まっすぐな鼻筋、さらには艶のある唇の周囲にまでべっとりとこびりついていた。
自分よりはるかに年上の美女の顔に精液を浴びせ、幸太は心地よい優越感を覚えた。まるで彼女を征服したかのような気分に酔いしれる。
「はあ……真弓先生の指って、すごい」
先ほどの指戯を思い出し、あらためて感慨にふけった。初めて経験した手コキは想像をはるかに超える甘美な体験だった。今もペニス全体がジンと痺れている。
「夢みたいです……真弓先生と、こんなふうに」
「ふふ、あたしといやらしいことするのを夢見ていたの?」
笑顔になって二人は見つめあった。穏やかな視線を絡ませる。瞳と瞳だけで通じ、分かりあえるような実感があった。
「だ、だって、僕──」
幸太は何度も生唾を飲みこみ、喉を湿す。なかば衝動的に今まで胸に秘めていた思いを打ち明けた。
「僕、真弓先生のことが好きだから!」
ここまでストレートに自分の気持ちを誰かにつたえるのは初めてだ。話しながら緊張で声が震える。喉が詰まり、全身から汗がにじむ。
一世一代の告白を聞いた瞬間、真弓はわずかに瞳を見開き、頬を朱に染めた。
「あ、えっと……」
相手の反応を見て、幸太は思わず声を詰まらせる。同時に、胸の奥に急激な後悔の念がこみあげた。
(ぼ、僕は──なんてことを言ってしまったんだろう)
完璧な知性と美貌を併せ持つこの女教師が、自分などを相手にするはずがない。幸太に手コキをしてくれたのだって、きっとただの気まぐれだ。
(なのに僕は、どうして告白なんて……ああ、馬鹿なことを!)
真弓とキスを交わし、乳房に触れた上に手コキまでしてもらった。そのことに浮かれ、舞い上がっていたのだ。冷静さを失い、調子に乗ってとんでもない暴走をしてしまった。
「あたしは──」
真弓がゆっくりと口を開く。
(もうだめだ……告白なんて、しなきゃよかった!)
幸太は真弓からの激しい拒絶反応を予想した。ずっと恋焦がれていた女性に手ひどく拒まれたら、自分はもう立ち直れないかもしれない。想像するだけで目の前が真っ黒なカーテンで覆われるような恐怖感がこみあげる。
だが憧れの女教師から返ってきたのは予想外の答えだった。
「あたしも、よ」
真弓の声音はわずかに震えていた。瞳の端を紅く潤ませ、柔和な笑みを浮かべる。愛おしげに幸太を見つめる。
「さっきだって、別に誰でもいいって気持ちでキスしたわけじゃないのよ。君のことは前から真面目で可愛いって思っていたし……いい加減な気持ちじゃないわ。信じて」
「真弓先生……本当に?」
幸太は呆然とした気持ちで女教師を見つめた。綺麗なアーモンド形の黒瞳がかすかに潤んでいた。
冗談でも悪戯心でもない。真弓は心の底からの気持ちを幸太に打ち明けてくれている。真弓の言葉を一言一句たりとも聞き逃すまいと、幸太は表情を引き締めた。
二人の間の空気が重く、緊張感を孕む。
「たしかに浅野くんは英語の成績はパッとしないわ。他の教科もね。それでも君はひたむきにがんばっている。自分自身をなんとかしようと──いつも努力している。そんな一生懸命なところにあたしは惹かれたの」
女教師の告白は幸太の胸の奥にまで染み入った。心がジンと痺れ、息が詰まる。深い感動を覚えながら、幸太も負けじと自分の思いを解き放つ。
「僕も先生に、ずっと憧れていました。綺麗で、強くて、尊敬できて──」
幸太は顔をまっすぐに上げ、憧れの女教師に向かって思いの丈をぶつける。
「ずっと……好きだったから。初めてのキスを先生に捧げられて嬉しいです」
「あたしのことをそこまで想ってくれていたの? ふふ、あたしも嬉しいわ。ご褒美にもっと気持ちよくさせてあげる」
美しい艶のあるショートヘアをかきあげ、真弓は朱唇に笑みを浮かべた。しなやかな指先をむき出しのペニスに這わせる。
「あ……」
肉茎の先端に甘い痺れが走り、幸太は小さく喘いだ。
思いっきり精を放ったとはいえ、若い茎はとても一度くらいの射精では収まりそうになかった。先端からザーメンの残滓を垂らしながら、ほとんど萎えることもなく脈動を続けている。
「あ、あれ」
萎えるどころかますます元気な衝動が下腹に湧いてきて、幸太は戸惑いさえ覚える。見境なくムクムクと膨らんでいくペニスに少し恥ずかしくなった。
「へえ、若いのね。まだ高校生だし当然かしら」
むくむくと起き上がってくる肉茎を目にして真弓が感嘆の声を上げる。雪白の頬に欲情の赤みがさした。スカートの中に手を差し入れ、ごそごそと動きはじめる。
「今度は直接、先生の中に味わわせてくれる?」
その動きと台詞から、ストッキングとショーツを脱ごうとしているのだ、と理解した。たちまち幸太の鼓動は最高潮にまで高まる。
ぱさり、と衣擦れの音がした。ベージュ色のストッキングが、続いて黒いショーツが太ももあたりまで下ろされている。