放課後の蜜肌教室 人妻女教師と優等生

実際幸太も彼女とクラスメートになってから三ヶ月近くが経つが、ほとんど話したことがない。そのとき百合が幸太にちらりと視線を走らせた。つぶらな黒瞳がわずかに揺れている。一瞬なにかを言いたげな表情に変わった。

(な、なんだろう)

幸太が首をかしげるが、百合はそのまま出て行ってしまった。

「ああ、びっくりした。いきなり人が入ってくるなんて思わなかった……」

幸太は大仰にため息をついて椅子にもたれかかった。全身の力が抜けるようだ。

あらためて先ほどの出来事を思い起こす。胸に手を当てるとまだ激しい鼓動が収まっていなかった。

「ふふ。本当に驚いたっていう顔ね。たしかにあたしも焦っちゃったけど」

「本当ですか? 先生はすごく落ち着いているみたいですけど」

高校に入ったばかりの少年と社会人として十年近くを過ごしてきた女との違いなのだろうか。真弓はいつだってしっかりしているし、先ほどのような事態でもまるで動じない。

性格的なものもあるだろうが、なによりも心の芯が強いのだ。そこが幸太にとって憧れるところでもあり、かなわないと思うところでもあった。

少年らしい尊敬と憧憬に満ちた眼差しを受け止め、真弓は小さく鼻を鳴らす。

「あら上辺だけよ。心臓が止まるかと思ったわ。ま、顔に出すだけ、浅野くんはまだまだ若いかしら」

「あんな場面でクラスメートが入ってきたんだから当たり前ですよ。まだ心臓がバクバクいってます」

幸太は深々とため息をついた。同時に、百合が教室に入ってきたことでゆだった気持ちにワンクッションが入ったのか、少しだけ落ち着きを取り戻す。

「やっぱりまずいですよね、教室でこんなことするなんて」

口調に幾分の冷静さを灯し、幸太はため息をついた。あらためて自分がした行為の重さを実感する。教師を相手に、それも人妻を相手にキスをしてしまったのだ。

「先生と生徒、なんだし」

「あら、キスだけで終わりにする気? それ以上のことをしてみたくない?」

真弓が悪戯っぽい口調で微笑む。

「そ、それ以上のことって……どういうことですか」

たちまち幸太の心拍数が上昇した。血流が下半身を中心に渦巻き、股間のあたりへ急激に流れこむ。

「知りたい? それはね──」

真弓は艶然と微笑むと、幸太の右手を取り、まっすぐ自分のほうに引き寄せる。

(いったい何を──えっ!?)

幸太が訝った瞬間、手のひらに弾力のあるものが触れた。柔らかくて、それでいて張りのある感触だった。真弓が自分の胸に幸太の手のひらを押しつけたのだ。

「う、うわ……」

こうして触れてみると、真弓の乳房は外観以上のボリュームを感じる。ブラウスの布地やブラジャーの生地を通しても、もちもちとした胸丘の感触がつたわってくる。

遠慮がちに指を曲げ、軽くつかんでみた。柔らかく、それでいて弾力を兼ね備えた胸肉は指の食いこみに合わせて窪み、幸太の指を押し返す。

「今度は直接触ってみる?」

幸太の手をいったん放すと、真弓はブラウスのボタンを外しはじめた。第三ボタンあたりまでを開放し、さらにブラジャーのフロントホックまでも外してしまう。輝くように白く、むっちりと張り出した双丘があらわになった。

「うわ……あ」

母親をのぞけば異性の乳房をナマで目にしたのは初めてのことだ。とにかく量感があって、それでいてまったく型崩れのしない美麗な半球形をしていた。雑誌で見るグラビアアイドルなどとはまるで迫力が違う。

手のひらに収まりきらないほどのボリュームを備えた乳肉は、女教師のほんのわずかな動きにも連動し、上下に揺れはずんだ。乳房の頂点で揺れる尖りも、その周囲を飾りたてる乳輪も、鮮やかな色をしている。

「ふふ、せっかくの補習なんだから特別授業よ。女の身体の扱い方を教えてあげるわ」

真弓がふたたび幸太の右手を自分の胸へ近づけた。今度は生身の双丘に手のひらが触れる。服の上から触るのとは違い、しっとりとしてすべすべな肌の質感を味わえた。

(あっ、すごく柔らかい……もちもち、してる)

幸太は感動すら覚え、たぷたぷと揺れる左右の乳肉を見つめた。手のひらで軽く触れているだけで二つのバストの弾性や重さを実感する。

「ゆっくりと揉んで。最初からあまり力を入れてはだめよ」

「は、はい……」

女教師の指導にうなずき、五本の指を軽く内側に曲げた。ボリュームに満ちあふれた柔肉を、ぐに、と窪ませながら、指先が肌に食いこむ。

(優しくしなきゃ……真弓先生に言われた通りに、優しく……)

幸太は心の中で何度もつぶやき、壊れ物を扱うような繊細さで揉んでいく。指の動きに合わせて丸い乳房が淫猥に変形した。完全な球形だったのが縦に潰れ、横に広がり、不定形に姿を変える。

(う、わぁっ……先生のおっぱい、とってもいやらしい形になってる)

手の中で粘土細工のように形を変える淫靡な肉丘に興奮し、しだいに双丘を握る力を強めていく。ギュッと揉みしだき、人差し指の爪先で乳首をはじいた。

「あ、んっ……!」

どうやらそこが敏感なポイントらしい。相手の弱点を見つけた喜びに目を輝かせ、幸太は攻勢に出た。指の腹で乳首を転がし、力を入れて押しつぶす。コリコリと弾力のある乳首はいじっているうちに少しずつ硬度を増していった。