タイトスカートに覆われているため幸太には見えないが、あのスカートの下にはなにも身につけていない下腹部があるはずだ。想像しただけで呼吸が熱くなり、頭の中が興奮で爆発しそうだった。
「ほ、本当にいいの?」
幸太はかすれた声でうめいた。これが自分の初体験になるのだ、と思うと期待感と緊張とが最高潮にまで高まり、胸の中が真っ赤に爆発してしまいそうだ。
「あたしが相手でよければ……初体験、しましょ?」
真弓は教卓の上に腰を乗せ、下腹部を突きだすような格好を取った。すらりと長い両脚を左右に広げる。
「先生……」
ごくり、と喉を鳴らした。幸太の位置からだとスカートの内部が丸見えだ。ショーツとストッキングが太もものあたりまで下ろされているため、意外なほど濃い茂みが、鮮紅色の秘唇が、目の前で息づいている。
(これが真弓先生の……女の人って、こんな形をしてるんだ)
今まで幾度となく想像してきた場所だった。女性器を実際に見たことがないため、曖昧な想像ですませるしかない場所だった。
それが今、幸太の眼前にさらされている。妖しい眺めに息が詰まった。
「もっと近くで見てもいいのよ」
真弓が艶やかに笑い、童貞の少年を手招きする。
おそるおそる顔を近づけると南国の果実を思わせる匂いが鼻腔を刺激した。大振りな花弁はほのかに左右へと開き、その奥にある穴がひく、ひく、とかすかに震えている。
「そんな顔されると、あたしまで我慢できなくなるわ。さ、来て」
真弓が幸太の腰に手を回して引き寄せた。
固く張り詰めた先端を左右にほころんだ花弁の中心部にあてがう。挿れるべき穴がどこにあるのかも分からず、だいたいの見当をつけて腰を押しだした。つるん、という感じで、幸太のペニスは女教師のクレヴァスの表面を空しく撫でていく。
「あ、あれ?」
思わず焦ってしまった。挿入に手間取るのは、いかにもセックスに不慣れな男という感じで恥ずかしかった。相手が自分よりもはるかに年上だということもあり、少しでも背伸びし、格好をつけたかったのだ。
だが焦れば焦るほどに、うまくインサートできなくなる。秘唇の中心に亀頭をあてがい、腰を前に出すのだが、どうしても入らなかった。
「おかしいな……くっ、こんなはずじゃ」
「あらあら、本当にウブね」
真弓が微笑とも苦笑ともつかない笑顔になった。童貞の少年は自尊心を傷つけられ、がっくりと肩を落とす。
「落ちこまなくていいのよ。初めてなんでしょう? だったら先生に任せて」
真弓は上体を起こし、幸太の男根を両手で捧げ持った。そのままゆっくりと前へ引っ張り、秘孔へとあてがう。
「見てなさい。入るわよ」
まるで獲物を狙う狩人のような、勝気な顔だった。真弓は腰を突きだしつつ、両手で握った肉茎を腰に向かって引き寄せる。
「は、あぁぁっ」
ずぶっ、という感じで、ペニスの先端が熱く柔らかな感触に包みこまれる。それでいて押し返されてしまいそうな弾力をも感じる。亀頭部分が膣内にはまりこんだのだ。
「くぅっ! 思った以上に大きいのね。全部飲みこめるかしら」
真弓がかすかに眉間をしかめる。苦悶とも快楽ともつかない表情は妖艶そのものだ。
幸太のほうは、頭の中が真っ白になっていた。
(う、うわぁぁぁっ……あ、熱いよ、真弓先生の、なかっ)
生まれて初めての挿入行為にパニック寸前だ。まだ先端が入っただけだというのに、四方から亀頭をギュッと締めつけてきて、気を抜くとそれだけで射精してしまいそうだった。
「後はまっすぐ進むだけよ。ゆっくりでいいから腰を前へ出しなさい」
「は、はい……」
素直にうなずくと、渾身の力をこめて腰を押しだした。とろとろの粘膜を内側に巻きこみながら、少しずつ若茎を埋めこんでいく。ずぶり、ずぶり、と互いの体液を溶けあわせ、飛び散らせながら進んでいく。
「うっ……くぅっ」
幸太は軽く喘ぎ、さらに挿入を深めた。挿れれば挿れるほどに圧迫感が増してくる。初めて体感する女の胎内は想像以上に狭く、強い圧力でペニスを絞る。
「ああ……太いのが、入ってくるわ」
教え子のペニスを受け入れながら女教師もまた喘いでいた。眉間に深い皺を寄せ、苦悶とも快楽ともつかない例の表情を色濃くする。半開きの朱唇からは間断なく吐息をもらす。
(真弓先生、すごくいやらしい顔してる。色っぽくて綺麗だ……!)
大人の女の艶をふんだんに見せる真弓に、幸太は新たな興奮を覚え、さらに腰を進めた。すでに肉茎はなかばほどまで膣内に潜っている。周囲から押し寄せる肉ヒダの感触は、亀頭から肉棹の上部までを心地よく撫でてこする。
そのとき幸太の太ももにM字開脚状態の真弓の腰がぶつかった。己のペニスが根元まで埋めこまれたことを悟り、呆然と目を見開く。自分の身体の一部が他人の胎内に潜りこんでいる──感動にも似た心地でかすかに喘ぐ女教師を見下ろした。
「あったかい……」
はちきれんばかりの興奮で叫びだしたいような衝動に駆られた。真弓の内部は驚くほど熱い。柔らかく蕩けていて、それでいて肉茎の先端から根元までをしっかりと食い締めてくる。
「どう、初めて女の身体にチ×ポを突っこんだ感想は?」
知的な容貌とは裏腹の、チ×ポなどという卑語を発した真弓に、幸太はめまいにも似た驚きを覚えた。