「ふふ、どうかしら？ 感じてる、浅野くん？」
真弓は長い舌をチロチロと亀頭の先端に這わせた。射出口をなぶられ、下肢がぞくりとなった。
「は、あぁぁ……」
一方的に責められている幸太は次々と与えられる愉悦に浸るばかりだ。下肢が震えて力が入らず、その場にへたりこみそうになるのを必死でこらえた。女教師と何度か身体を重ね、自分が主導権を握れるようになったと思っていたが、とんでもない自惚れだったのかもしれない。
（やっぱり、先生ってすごい）
真弓のテクニックは素晴らしいものだし、まだまだ幸太の知らない性技をいくらでも心得ていそうだ。あらためて妖艶きわまりない女教師に憧れの念を強くする。
真弓は左右の乳房を下からすくいあげるようにして、ますます強く、速くこすりたてた。たわわな二つの膨らみがはずむように揺れ、中央で幸太の肉幹を飲みこむ。柔らかな肌で肉エラを摩擦される。胴体部にぴったりと張りつき、左右から圧迫する。
「くっ……うぅぅ……」
手や口、あるいは膣内に挿入したときのような強烈な締めつけはないが、その分、蛇の生殺しにも似たじわじわとした快感が肉茎全体を間断なく刺激する。
真弓はペニスの先端を、かぷっ、と音をたててくわえこんだ。唇の柔らかな感触が亀頭を包み、舌先が鈴口を押し広げるようにしてなぶってくる。
「ちゅっ……むっ……ふぅんっ……」
人妻教師は官能的な喘ぎをもらしながら口と乳房を使い、教え子の肉棒に奉仕する。男の性感帯すべてを刺激するような巧みな技術に、幸太の全身が熱く火照った。
「す、すごいっ……すごいよ、先生……！」
徐々に、幸太の分身を流れる緩やかな電流が激しくスパークをはじめる。腰の奥から急激にこみあげるようないつもの射精感とは違い、階段を一段一段上っていくような感覚。快感がゆったりとした上昇カーブを描き、頂点へ近づいていく。
「ふふ、出そうなのね。遠慮しないで、先生の顔にたっぷりとちょうだい」
真弓は薄く微笑み、焦らすように肉の先端部を一舐めした。
「あ……はぁ、あっ」
頭の芯がかあっと灼熱して視界が揺れた。じわりとせりあがった快美がようやくレッドゾーンにまで達した。甘い愉悦に酔いしれながら幸太は腰を小刻みに震わせた。
「ううっ、出る！」
じん、と熱くこみあげた滾りを幸太は思いっきり放出する。どくっ、どくっ、と輸精管が脈動するのが分かる。白濁した粘液が真弓の顔といわず首筋といわず、一面に飛び散った。
「ああ……」
顔や髪の毛、スーツの一部を汚されながら、真弓は上気した顔で吐息をこぼした。頬を垂れ落ちる精液に舌を伸ばし、うっとりとした表情で舐め取っていく。
（うわ、先生の顔、すごくエッチだ）
真弓が見ている前で下腹へ血流が集中していく。瑞々しい海綿体には一度くらいの射精ではまったく影響せず、ふたたび充血を開始した。またたく間に先ほど以上の勃起を取り戻して急角度にそそり立った。
「あら、もうこんなに……まだまだ元気なのね。若いわ」
「せ、先生が、そんないやらしい顔するからだよ」
幸太は背筋をゾクゾクとさせながら女教師に挑みかかる。
自分の椅子に座ると真弓が腰の上にまたがってきた。むき出しの股間はトロトロに濡れている。陰毛にまで染み入った愛液が光沢を放っていた。
「君のをしゃぶっていたら、こんなになっちゃったわ。ちゃんと責任取ってくれるんでしょうね」
「う、うん」
幸太は一も二もなくうなずいた。こんな淫らな『責任』なら喜んで取りたかった。
真弓がゆっくりと腰を下ろしていく。幸太はその腰を両側からつかみ、一気に引き据えた。
「ひ、やぁぁぁっ！」
不意打ちを受けて真弓が軽い悲鳴を上げる。愛蜜に満ちた潤みを猛々しい勃起で一息に貫くと、真弓は幸太の太ももと股間に尻から着地した。
「入っ……た。うう、締まるっ」
こうして相手の身体の重みを腰で感じると、互いがつながっているのが実感できる。結合部から垂れ落ちる蜜液は早くも幸太の腰まわりをびっしょりと濡らしていた。
「すごい、いっぱい濡れてるよ」
「君のせいでしょ。先生をこんなにもエッチな気分にさせて、いけない子ね」
真弓が軽く眉を寄せて叱る。叱られたというのに、むしろ叱られたからこそ、幸太は嬉しい気持ちでいっぱいになった。
「じゃあ責任取るね。動くよ、先生」
椅子をギシギシと揺らしながら腰を突き上げる。連動して真弓の身体がロデオの騎手のように躍動した。幸太の首筋に両腕を回して抱きしめる。
身長差もあって、ちょうど胸の膨らみに顔を埋めるような格好となった。ふくよかな感触を両頬で味わいながら、幸太が顔全体を胸の谷間にこすりつけていく。剥き身の乳房の、マシュマロを思わせる弾力に陶然となった。
ボリュームたっぷりのバストを両側から押して中央で寄せる。まろやかでいて熱く火照った肌の感触が顔中を覆った。谷間といわず、左右の乳房といわず、ぞろりと舌を這わせる。
湿った汗を味わいながら、幸太は腰を揺らすことも忘れない。
「あっ……あっ……そ、そんな、いろんなところを一遍にっ。やぁっ……どんどん上手に、なるのね……」
「真弓先生がいろんなこと教えてくれるからだよ」
幸太が白い双丘のいたるところに口づけの雨を降らせた。
