放課後の蜜肌教室 人妻女教師と優等生

「待って、真弓先生」

全力で走ってきたため、息が乱れていた。呼吸を整えながら、真弓と向かい合う。

恋しい女教師は驚いたような顔で幸太を見ていた。

「あらどうしたの、浅野くん」

今日は英語の授業がなかったため、真弓の姿を見るのはこれが初めてだ。いつも通りに颯爽として美しかった。最近は、ますます美貌に磨きがかかり、色香が増しているように思えた。

今日の真弓は一週間ぶりに濃紺のスーツ姿だった。ただし下肢を覆っているのはいつものパンティストッキングではなくガーターストッキングだ。黒い網状のストッキングが太ももに食いこみ、むっちりとした肌の質感を強調している。

(先生のガーターストッキング姿なんて初めて見た。いつもよりずっと色っぽい……)

幸太は息を呑んだ。なまめかしい下肢から匂いたつような女の色香がたちのぼっている。白い太ももが十字の網目に拘束されて、肉づきのよさがはっきりと分かる。

たちまち少年の自制心は限度を超え、針を振り切った。

「ち、ちょっと来て、先生っ……」

ほっそりとした手を引っ張り、階段を駆け上っていく。驚いたようすの真弓をどんどんと引っ張っていき、やがて屋上に出た。

爽やかな風が吹いてきて、二人の身体を撫でていく。基本的に屋上は立ち入り禁止なのだが、幸太と真弓にとってはちょうどいい逢瀬の場所だ。

「ごめんなさい、突然屋上まで来てもらって。忙しかったですか」

幸太は全力で駆け上がったため、まだ息が切れていた。

真弓のほうも軽く息をはずませて答える。

「今日は昼休み明けには授業がないから平気よ。意外に強引なのね、浅野くんって。びっくりしたわ」

「先生に会ったら、自分でも抑えがきかなくなっちゃって。ずっと会いたかったから」

「もう、寂しがり屋ね。たった半日会えなかっただけでしょう?」

真弓がくすくすと笑う。少年らしい純粋さが可愛くてたまらない、といった顔だ。

幸太にとっては、その半日が永遠のように長く感じられるというのに。

「心配しなくても昼休みはずっと一緒にいてあげるわよ。あ、そうだ一緒にお弁当でも食べる?」

「昼休みの後も、ですよ。時間を気にする必要はないんでしょう?」

幸太がいきなり彼女を抱き寄せた。午前中から真弓のことばかり考えていて授業が終わるのが待ち遠しくてたまらなかった。こうして二人きりになれた以上もう我慢する必要はない。自分のありったけの思いをぶつけるだけだ。

「あ、浅野くん、なにを……うぐっ!」

なにかを言いかけた唇を強引に塞ぐ。キスというよりも女教師の唇を貪るような勢いで吸いついた。上下の唇を割って舌をねじ入れると、真弓の口内でうねる舌を搦め捕り、舌先でこそいだ。

「んんんっ!」

真弓はすっかり目を白黒とさせている。幸太は調子に乗ってますます深く、舌を差し入れた。相手の舌だけでなく歯茎を、頬の裏を、口蓋を──あらゆる場所を舐め、ねぶっていく。

「やぁっ……はん」

鼻にかかったような声は三十路ならではのなまめかしさで耳元に響き、幸太の下腹のあたりを突き上げている衝動をさらに加速させた。抵抗しながらも、真弓はけっして嫌がってはいないことを確信し、ハアハアと興奮に息を荒げて女教師の身体をフェンスに押しつけた。勢いに押され、フェンスの根元がギシギシと音を立てた。

「今日のストッキング、すごく色っぽいですね」

黒い網目状のストッキングに包まれた太ももへ視線を落とす。ガーターストッキングによってむっちりとした肉感の強調された表面を、手のひらで撫でさすった。

ギュッと腿肌をつかむと、柔らかさと弾力を兼ね備えた感触が手のひら全体に跳ね返ってくる。もちもちと熟れた触感を楽しみながら、女教師の両ももを上から下まで撫であげた。

幸太は足を触るだけでは飽き足らず、タイトスカートをめくりあげた。その下から現われたのは妖艶な紫のショーツで、発達した股間を覆ってこんもりと膨らんでいる。

「だ、だめ……こんな明るいところでっ……!」

女教師の艶めいた声が緩やかに吹き抜ける風に溶けていった。抗いながらも、どこか甘く蕩けるような声を聞いているだけで情欲を刺激され、背筋がゾクゾクとする。

(ここで……真弓先生とエッチしたいっ)

最初はただキスをして、抱きしめるだけで満足するつもりだった。しかし腕の中でなまめかしく吐息をもらす人妻教師を見つめていると、とてもそれだけでは我慢できなくなってくる。真弓の身体を引き寄せ、ぐるりと回転させた。

「きゃっ……」

短い悲鳴を上げた真弓の背後にのしかかる。まるで自分が女教師を犯そうとしているような気になり、少年の嗜虐心に火がついた。

考えてみれば、青空の下で真弓と睦みあうのは初めてのことだ。今までは夕暮れの暗い教室や屋内の踊り場、夜のプールなど比較的薄暗い場所での交わりだった。初夏の陽光を浴びて真弓の白い肌はいっそう映え、茶色のショートヘアが美しい光沢を放っていた。

(もう我慢できないよっ。朝からずっとこのときがくるのを待ってたんだからっ)

初めて真弓を絶頂まで導いたことで、幸太の中のなにかが吹っ切れていた。男としての強烈な自信に突き動かされ、自分でも驚くほど大胆に、そして荒々しく、女教師を抱きすくめる。