「気持ちいいです! ああああ、はじめてなのに、処女なのに、わたしは先生とのセックスが気持ちいいんですっ! あああ、恥ずかしいっ!」
告白すると同時に、茉莉の膣が強烈に引き絞られ、奥まで入ったペニスを最高に食い締める。意識した動きではなく、羞恥心のなせるわざだ。
その途端、茉莉の身体が空中に浮かぶような、ひときわ猛烈な突き上げを受ける。
「ひいいいいっ!」
背後から、優也のせっぱつまった声が飛んできた。
「茉莉ちゃん、もう限界だ! 出るよ!」
優也の言葉には、警告の響きがあった。だが茉莉は首を背後に曲げて、きっぱりと答える。
「ください!」
宣言に合わせて、茉莉の快感が倍加する。悦びを求めて、懇願の声もいっそう大きくなった。
「先生のを、わたしにくださいっ!」
茉莉の強烈な言葉が、優也の射精のスイッチを強烈に押した。
「茉莉ちゃんっっ!!」
名前が、絶頂の叫び。精巣から亀頭まで焼ける喜悦が疾走して、十六歳の女子高生の膣内にぶちまけられる。
体内に熱い粘液の奔流を感じた瞬間に、茉莉の苦痛が完全に消え失せた。
「はっああああ!」
自慰とは次元の違うエクスタシーの大波が、体内から湧き起こり、全身に波及する。
「イックううううっ!!」
全身から力が抜けて、茉莉の裸身が畳の上に倒れ伏した。亀頭が抜けて、様々な体液にまみれた優也の分身が現れる。優也もはじめての膣内射精に力を奪われて、尻もちをついた。
「はあああ……」
「ふううう……」
初体験を終えた二人の深い吐息が、居間の空気の中で混じり合う。
「はううう……」
そして、繭も吐息を漏らした。
優也が目を向けると、にっこりと微笑みかけてくれる。
(なんだか、繭さんは満足してる顔だなあ。もっと嫉妬してると思ったのに)
「もちろん、嫉妬しているわよ」
「えっ、ぼくの考えてることがわかるんですか!?」
「なんとなくね。嫉妬もあるけれど、娘の成長を見られて、母親としてうれしいわ」
「つぎは繭さんと」
「いえ、今はいいわ。優也くんの、茉莉との思い出をすぐに上書きしたくないもの。明日、お願いするわね」
繭はすごい意気込みで脱ぎ捨てた自分の衣服を、またすばやく着直すと、居間からキッチンへ、そして玄関のドアを開けた。
「今日は、茉莉と二人でゆっくりしてね」
まだ畳に寝そべったままの茉莉が、母親の姿がドアの向こうに消えるのを見送る。
ドアが完全に閉まってから、茉莉は起き上がり、優也に抱きついた。汗に濡れた男の胸板に頬ずりしながら、そっと告げる。
「明日は、先生と母さんのを見せてもらいます」
優也はうなずくしかなかった。
「そうなるよね」
*
優也と茉莉は居間を出ると、いっしょに浴室に入った。
優也は左手にシャワーヘッドを握り、自分のギプスで固めた右腕に湯がかからないように注意して、茉莉の胸に湯をかけた。豊かな曲線に沿って、汗が流れ落ちていく。
「茉莉ちゃん、背中を向けて」
「はい、先生」
くるりと回れ右をして、なめらかな背中を優也へ見せた。
優也はシャワーの温かい水流を肩甲骨にかけながら、クスッと笑った。
「今の声、すごくかわいかったよ。茉莉ちゃんじゃないみたいだ」
「自分でも、そう思いました」
湯を浴びながら、茉莉はきまり悪そうな笑顔を背後へ向ける。
「わたしは、普段は、もっときりっとしたしゃべり方をしてるのに。自分が初体験をしたら声の出し方が変わるなんて、想像もしませんでした。ひゃうっ!」
湯が流れ落ちる尻の表面を、優也の左手がなでた。放水するシャワーヘッドをフックに固定して、背中に湯をかけながら、尻をなでまわす。
「ここらへんは、念入りに洗わないとね」
「もう、先生、ああん!」
ぷりぷりした十六歳の弾力を確かめるように、五本の指で尻肉をつまんでいく。尻たぶがムニムニと形を変えるとともに、茉莉はかわいい声を何度もあげる。
「きゃっ、んっ、ちょっと、今の先生、痴漢みたいですっ!」
「そうかな。でも茉莉ちゃんの一番大事なところも、きれいにしないとだめだろう」
優也は、茉莉の腰をつかみ、身体をまわす。正面を向いた裸身の腹に、固定したままのシャワーの湯が当たる。
そして下腹部に指を差し入れる。
「あぅん!」
水音に混じって、くちゅっ、ねちゅっ、と濡れた肉がかきまわされる音が聞こえた。妖しい音色に合わせて、茉莉の腰がくねる。
「はうん、もう、だめ。こういうやりかたは好きじゃないです!」
茉莉のチョップが、優也の額に落ちた。
「ごめん、ごめん。調子に乗ってしまった」
「先生の身体も洗いますよ」
茉莉がシャワーヘッドを手に取り、優也の正面の下半身に湯を当てる。茉莉と優也自身の体液が混ざったものが、ペニスから流れ落ちて、二人の足もとに赤いマーブル模様を描いた。
シャワーを止めると、茉莉が濡らしたタオルで優也の胸と背中を拭く。
「先生の身体は、意外とたくましいんですね」
「インドア派だけど、それなりに鍛えてるからね」
優也はくすぐったさと気持ちよさが混じって、目を細くして身体をひくつかせる。
手を動かしながら、茉莉は声を低めた。
「あの、今さら、こんなことを聞くのも変だけど」
「なに?」
「先生は大学に、つきあっている女の人か、気になっている女の人は、いるんですか?」