家庭教師と隣の母娘 誘惑の個人授業

「あああ、いい……」

肉幹をよりしっかりと握り、頬をすりつける。

「ああっ、繭さん! それっ、くうっ、気持ちいいっ!」

たまらず、優也は喜悦の声をほとばしらせる。繭の顔が上下左右に動くたびに、すべすべの肌とやわらかい肉で敏感な亀頭をこすられて、はじめての快感が続々とあふれ出す。

アダルトビデオで女優がフェラチオをする場面は何度も見たが、頬ずりするところは見たことがない。触覚だけでなく視覚にも未知の刺激は、童貞大学生をたちまち追いつめた。裸の全身が震え、尻と太腿の筋肉がギリギリと収縮する。

繭の顔に射精してしまうことを恐れて、叫びを寝室に響かせる。

「だめだ、繭さん! もう、出るっ!」

「飲ませてください!」

繭も声を高くする。

「ええっ!?」

驚く優也の返事を待たずに、繭が亀頭に唇をつけた。キスのやわらかい感触で、敏感な表面をくすぐられる。予想されたことなのに、優也は自分の目を疑った。

(ええええっ、フェラチオ!?)

チュッチュッとかわいい音色を奏でて、小鳥がついばむのにも似た亀頭へのキスを連続させる。

「おおふっ」

優也は腰が蕩けそうになり、あわてて両脚をふんばった。いよいよ射精欲求が高まる亀頭を、繭が口の中に入れる。指や頬とも違うぬるぬるした温かい感触に包まれて、優也は声に出してしまう。

「繭さんがフェラチオしてる!」

「はい。フェラチオをさせてください」

口に亀頭を含んだまま、繭が答える。言葉とともに舌が動き、ペニスが新鮮な快感に痺れる。

「繭さん、すごい!」

優也が見下ろす先で、よく知る美貌が、自分の男性器を口に入れている。現実とは思えない光景だ。亀頭を舐められる直接の快感だけでなく、頬や顎の動きでペニスを愛撫している様子が視覚の悦びとなった。

優也が見たAV女優たちのフェラチオは、飢えた獣のように、ことさら大きな音をたててペニスを貪っていた。対照的に、繭は本当にたいせつなものを愛でるように、静かに舌を動かし、やさしく舐めてくれる。

亀頭を咥える繭の瞳がとろとろと潤み、白い頬が赤く染まっていく。唇がふるふると動き、くぐもった声が漏れた。

「ああ、優也くんのおちんちん、おいしい。とってもおいしいです。おちんちん大好きなの」

エロ漫画の台詞じみた言葉だが、繭の表情に、優也は真実を見出した。

(繭さんは、本気でぼくのをおいしいと感じてるんだ!)

そう確信すると、やさしいフェラチオの快感が倍増する。繭の粘つく舌の動きが、いっそう鋭敏に感じられて、亀頭が熱したキャンディのように溶けそうな思いがした。

「あうう、繭さん、危ないです! 本当に、今すぐ出るからっ!」

「優也くん、出して」

言葉とともに、繭は亀頭を強く吸引した。

「んちゅっんん」

「おううっ!」

繭が口内で鳴らすセクシーな音と、優也の咆哮が重なる。優也の裸身が棒立ちになり、熱い塊が腹の底からせり上がってくる。これまで数えきれないほどしたオナニーでは一度も体験のない、未知の射精の感覚だ。

映像ではなく、生きている女に向かって精液を放出することを、切実に実感する。

「出します! 繭さんに出しますっ!」

ダムの決壊さながらに、精巣から白い奔流が猛烈な勢いで尿道を走った。亀頭を震わせ、鈴口から爆発的に噴出する。

あふれる精液で繭の口の中が満たされ、艶めかしいうめきがこぼれた。

「あうんんっ!」

同時に、優也の全身が脱力する。繭の唇と両手の指の間から亀頭がすっぽ抜けて、畳に裸の尻もちをつく。

「はぁぁああ……」

優也は無意識に大きな息を吐いて、くたくたとへたりこんだ。

だらしない姿を見せる優也の前で、繭は無意識に両手を膝の間についた。口の中の精液を、ワインのテイスティングさながらに舌の上で転がし、口内の粘膜すべてで味わう。

(ああ、これ……これだわ……)

十年ぶりに口内に沁みる粘つきと温かさが、全身の神経をピリピリと目覚めさせていく。

もっと精液を味わっていたいという願望と、精液を飲みこんで自分の体内へ収めたいという欲望が、繭の中でせめぎ合う。

優也に声をかけられなければ、もっと悩んでいただろう。

「あの、繭さん」

「はひ」

繭はとっさに返事をして、急いで精液を飲み下した。喉の動きが、優也にもよくわかる。

「飲んでる! ぼくが出したのを、繭さんが飲んでる!」

こくりとうなずき、今度は明瞭な言葉を返す。

「はい。飲ませていただきました、んんっ!」

繭の顔の筋肉がキュッと引きつり、下半身が畳から浮き上がった。

「はあああぁぁぁぁ……」

両手と両膝で支えた胴体が小刻みに震えて、白いビキニの尻が左右に踊る。足の指が反りかえり、手の指が畳の目を掻いた。

表情がゆるみ、力なく開いた口から、わななく声が漏れる。

「…………イク」

「えっ!」

目の前で起こった衝撃的光景に胸打たれて、優也は普通なら口にもできないことを問いただした。

「もしかして、繭さん、イッたんですか!?」

「はあ……」

繭はまた大きく息をつき、持ち上がった尻を畳に降ろして、両肩を下げた。それからゆっくりと答える。

「……はい。恥ずかしいけれど、イッちゃった。軽くだけど」

驚愕の告白が、熟女にしてはかわいい口調で語られる。

優也の心臓がまた高鳴り、股間で射精したばかりのペニスがビクンと動く。もし繭が予定した通りに、大人の女の余裕を見せつけていたら、優也はなにも考えずに飛びかかって、押し倒していただろう。