家庭教師と隣の母娘 誘惑の個人授業

母親の喘ぎを聞きながら、茉莉は顎を畳につけて、両手で左右の尻肉をつかみ、谷間を大きく広げる。まだ他人に触れられたことのない肛門が、光にさらされた。

優也には何度も裸を見せ、女性器の中まで知られている。それでも自分から尻の穴を見せつける行為は、恥ずかしくて居たたまれない。

恥ずかしいのに、声が大きくなった。

「先生、お願いします、ひゃうっ!」

自ら広げた谷間を、舌で舐め下ろされた。これからのことを予想して、背筋に戦慄が走る。

そして、肛門を突かれた。

「あっひいっ!」

まだ半信半疑だった。乳首や女性器と違って、日常生活で指が肛門に触れても、性的な気持ちよさを覚えたことはない。本当に、母さんのように感じられるのだろうか。

疑念は一気に氷解する。未知の快感が、舌に突かれる肛門から一瞬で尻全体に広がり、全身に火を放った。

母親の尻の恥態を見せつけられて、茉莉の体内に快感を生みだすエネルギーが充満していたのだ。肛門から引火した炎は、喜悦の爆発を連鎖させる。

「ひいっ、あくう! ふぁあああっ! あおおう!」

肛門をひと舐めされるごとに、全身に悦楽がみなぎる。優也に処女をもらわれてから、様々なやり方で豊かに組み上げられた官能の回路が、新たな刺激でフル稼働した。右側に並ぶ繭よりも激しく叫び、大きく裸身をくねらせる。

気がつくと、尻たぶをつかんでいた両手を畳について、崩れそうになる裸身をどうにか支えている。

「茉莉ちゃん、指を入れるよ」

背後からの声を聞いただけで、茉莉は最初の頂点に昇った。

「イクうっ! 先生、イキますうっ!!」

「イク」

娘の絶頂に共鳴するように、繭も小さくつぶやき、肛門で人差し指を強く食い締める。茉莉がエクスタシーの声を高く放ち、全身を躍らせるのに対して、繭は極まりの声をひそめて、裸身をこわばらせた。

目の前に並ぶ母娘の対照的な絶頂の発露が、優也を感心させる。しかし手は休めない。左手の人差し指を、わななく茉莉の肛門に挿入していく。

「あっ、かっ、大きいっ! お尻が爆発しちゃう!」

処女を失ったときと同じだ。狭い腸の内側に、太い鉄の杭を打ちこまれたとしか思えない。肉体のきつさは、一番目の初体験以上だ。

それなのに、処女喪失の痛みはない。聞きかじった話では酷い苦痛のはずだ。それなのに一度覚醒した茉莉の身体は、尻への刺激を肉の悦びとしか感じない。

「はううう、いいっ! 先生の指が気持ちよすぎて、あっんんんっ、お尻がどろどろに溶けちゃうっ! はおおおお!」

脳の片隅で、これからはトイレに入るたびに、快感でよがってしまうのでは、と不安になる。その危惧もすぐに、押し寄せる快感の波でどこかへ消された。

茉莉の震える右手に、繭の左手が重ねられる。

「茉莉、母さんといっしょにイキましょう」

母親の随喜の汗に濡れた手の暖かさが、娘を高々と舞い上がらせる。茉莉は繭の手に強く指をからませ、母の潤んだ瞳を覗きこんで、絶頂へと向かった。

ひとりの男の指になかよく肛門をえぐられる母娘が、手と手を取り合ってエクスタシーを極める。

「あああああっ、また、またイックううううううっっ!!」

「イク」

優也が同時に指を尻から抜くと、二人の裸身が脱力して、並んで畳に伏した。

「はぁぁぁ、イクう……」

「イクんんん……」

うつぶせに横たわったまま、茉莉の意識が遠のいた。

「茉莉ちゃん、いよいよぼくのを入れるよ」

優也に声をかけられると、すぐに意識がもどり、身体を起こして優也と向かい合う。無意識のうちに正座になり、そろえた膝を、あぐらをかく優也の脚に突きつける。

優也は両手を伸ばして、茉莉のウエストをつかむ。

「最初は、お互いの顔がよく見える、えーと、なんだっけ」

寝そべったまま繭が口を出す。

「対面座位よ」

「そう、それ! それでしたいんだ」

茉莉は正面から顔を見つめられる体位は恥ずかしいと思ったが、大きくうなずいた。

「はい」

優也の腕力で、茉莉の身体が持ち上げられる。茉莉も脚を伸ばして体重を支え、ふわふわと優也の股間の上に移動した。

見えない自分の膣口の位置は、何度も重ねた肉交で把握できていた。しかし肛門の位置はよくわからないので、そろそろと股間を下ろしていく。

優也も右手で肉幹を握り、向きを微調整する。

肛門に亀頭が触れ、尻に電流が走った。

「あうん!」

茉莉の脚から力が抜けて、股間に体重がかかる。肛門が一気に押し広げられ、腸内に亀頭が突入した。

「あおっ! おおおお、先生が入ってくるうっ!」

指で絶頂を迎えたとはいえ、狭い尻の中に男のシンボルを受け入れるのは、もっと凄絶だ。身体の中がペニスでギチギチに埋めつくされ、今にも弾け飛びそうな感覚にとらわれる。

茉莉本人にも制御できない肛門と腸の締めつけが、優也を感歎させた。

「うわ、茉莉ちゃんのお尻の中、ものすごくきついよ。きつくて、たまらなく気持ちいい」

「わたしもです! 先生に入れられて、気持ちいいですう!」

排泄専門の尻に男性器を挿入するという異常事態が、すべて未知の高みへ向かう快感に変貌していく。

「いいかい。動かすよ」

「は、は、はひい!」

優也の両手が尻肉をしっかりとつかみ、上下左右に大きく揺さぶりはじめる。尻の奥で亀頭が円を描くように向きを変え、肉幹が肛門の縁をまくり上げて出入りをくりかえす。