家庭教師と隣の母娘 誘惑の個人授業

優也がなにを見たがっているのか、繭はすぐに察する。娘の鼻に顔を近づけて、舌を伸ばした。

「母さん!?」

茉莉は反射的に背後へ退こうとするが、後頭部を押さえられた。鼻先を、母親の舌でぺろりと舐められ、精液をすくい取られる。思わず抗議の声が出てしまった。

「それ、わたしの!」

茉莉の目の前で、繭の口に精液が入り、ぴちゃぴちゃと舌の上で転がす音が聞こえる。喉が動き、飲み下されるのがわかった。

「はい。茉莉にもあげるわ」

繭が精液のついた自分の鼻を、茉莉の口の前に差し出す。茉莉はとまどいから抜けて、舌を伸ばした。自分がされたように、母親の鼻から精液を奪い取り、口に入れる。

動作を終えてから、茉莉は頭の中で叫んだ。

(優也くんの精液を、母さんの顔から舐め取って、娘のわたしが飲むなんて、どう考えてもおかしいわ!)

男と進んだ体験をしているクラスの女子たちから、虚実いりまじったいろんな自慢話を聞くが、こんな異常な体験は誰もしていない。しかし異常だと考えるほど、口内の精液の味覚が鮮烈になる。本当は美味しいはずがないのに、自分の脳が美味だと認識するのが驚きだ。

(わたしも、母さんやお祖母ちゃんから同じ血を受け継いだ、同じタイプの女なのね)

精液を飲みこんだ。ひとりでに喉がはしたなく鳴ってしまう。その音色を聞いて、繭と優也が微笑んだ。

繭が再び舌を出して、娘の右の頬を舐める。

茉莉も再び舌を出して、母親の右の頬を舐める。

そろって精液をすくい取り、口に入れ、じっくりと味わう。

見つめる優也のペニスが、激しく跳ね上がった。

「ぼくの精液を、二人が舐め合ってる! いやらしすぎるよ!」

母娘は夢中になって、互いの顔に舌を走らせて精液を舐め取り、唇をつけてすすり合っている。淫らすぎる光景だが、同時に言いようのない感動に心を打たれた。ルネサンスの巨匠が描いた宗教絵画のようにも見える。

(でも、やっぱり、きちんときれいにしてあげないと悪いな)

優也は箪笥から洗濯したばかりのタオルを出して、まだ舐め合っている二人に手渡した。

「今夜は初夜だから、茉莉ちゃんの最初のものをもらいたいんだ」

「最初のものって、もうわたしの処女は先生にあげました」

顔を拭いた茉莉が、不思議そうに小首をかしげる。

「もうひとつ、はじめての部分があるんだよ」

なおも疑問顔の娘に、繭がアドバイスを与えた。

「わたしの処女は二つとも、健治さんに贈ったから、茉莉は二つとも優也くんにあげなさいね」

言葉の最後に、茉莉のスカートの尻をポンとたたく。

茉莉の顔つきが変わり、母親と恋人を見つめる。

「もしかして、肛門のこと!? 先生は、母さんの肛門に入れたの?」

「うん。ホテル新月で」

「ええーっ! で、でも……」

アナルセックスという行為があることは、茉莉も聞き知っている。しかし現実の出来事としての実感はなかった。

「肛門にペニスを入れるなんて、そんなことが可能なの? 人間にできることなの?」

「あら。茉莉ちゃんだって、お尻の穴からおちんちんより太いものを、普通に出しているでしょう」

母親の露骨な言葉に、繭は顔をしかめる。

「出すのが専門の器官に入れるのは、別の問題よ!」

「心配いらないわ」

繭はいきなり立ち上がり、あっという間にワンピースと下着を脱ぎ捨てた。全裸で四つん這いになって、優也へ豊満な尻を差し出す。

優也は阿吽の呼吸で、自分の右手の人差し指を口に咥え、たっぷりと唾液をまぶした。

「茉莉ちゃん、こっちへ来て、よく見てて」

茉莉は、優也の脇に正座して、視線を母親の尻の奥へと凝らした。見つめる前で、べとべとに濡れた指先が、尻の谷間の奥に隠れる可憐な蕾に押し当てられる。

繊細な皺の一本一本に唾液をすりこむように、指先が動く。くちゅくちゅ、とかわいい音が鳴り、肛門がひくひくと反応しはじめる。

「ああああ、いいわ」

繭が頭をのけぞらせて、快感を訴えた。茉莉が目を向けると、母親の顔が早くも肉の悦びに染まっている。

「母さんを見て。あはああ、お尻の穴をいじられるのは、とっても気持ちいいのよ。あおんっ!」

繭の嬌声の音階が跳ね上がる。茉莉があわてて母親の尻に目を移すと、肛門を押し広げて、指が中へ入りこんでいく。

「入ってる! 本当に、指がお尻の中に入ってる!」

唖然とする茉莉の前で、優也の指が第一関節から第二関節、そして根もとまで潜り

こむ。肛門がキュッと引き絞られ、指を強く食い締めているのが、はっきりと見えた。

「いいっ。お尻、気持ちいい。優也くんの指が、たまらないの」

繭のよがり声の音量が下がってくのに反比例して、尻が上下左右に躍り、貪欲に肛門の快楽を貪る。

「母さんは、本当にお尻で感じてるのね」

「あああ、そうよ。女は前も後ろもセックスのための穴なのよ。気持ちいいっ」

(うらやましい! 母さんがうらやましすぎる!)

茉莉の身体の中で羨望が爆発して、指を母親の肛門に出し入れする優也にしがみついた。

「わたしも、母さんと同じように、先生にお尻を愛されたい。茉莉も肛門で悦ぶようにして!」

「もちろん、茉莉ちゃんのお尻も気持ちよくしてあげるよ。裸になって、ぼくにお尻の穴を見せて」

「はい、先生!」

茉莉も母親に負けない早業で着衣をすべて脱ぎ、優也へ尻を向けて四つん這いになった。となりでは同じく四つん這いの繭が、肛門を指で貫かれて、妖艶な身悶えをつづけている。