家庭教師と隣の母娘 誘惑の個人授業

(えっ? 突く!?)

一瞬、優也は意味がわからなかったが、すぐに思い至る。舌先を細くとがらせて、すぼまりの中心にねじりこむ。

「はうっ! そうよ。それっ!」

若い男の舌を受け入れるために、すぼまりがゆるんだ。さらに肛門を押し広げて、舌先が内側へと潜りこむ。

(入った! ぼくの舌が、繭さんのお尻に入ってるっ!)

他人の肛門の中に舌を入れるなど、考えたこともなかった。アダルト漫画で読んでも、あまりうらやましいとは思えない。

実際に入れてみると、たまらなく心地よい。一度は広がった肛門括約筋が、再びすぼまって、膣同様に締めつけてくる。舌先が亀頭と化したようにいい気持ちだ。

そして肛門の内側に入りこむと、新たな感触に魅せられる。舌先が温かいやわらかさに包まれた。

(これが、腸の粘膜なのか! これも繭さんの体内の温かさだ!)

繭の尻の魅力を、文字通りもっと味わいたくて、舌の筋力を全開にしてさらに奥へと突き入れ、先端をまわす。

「ひゃんっ! お尻いっ、たまらないっ!」

繭の両脚がきゅっと縮まり、わなわなと震える。指がいっそうきつく反りかえり、そのまま硬直した。

繭が最初の限界を迎えることを、優也も感じ取った。繭の官能の豊かさをうれしく思い、それをはぐくんだ健治の才能に感嘆させられる。

(繭さん、イッてください!)

想いをこめて、舌を肛門の内側深くで、激しく躍動させる。

「あひいっ、イク」

繭の全身がひときわ硬く縮こまり、次の瞬間には脱力した。しりぐりがえしの姿勢を維持できなくなり、優也の正座の上をずるずるとすべって、絨毯に横たわった。

だらしなく寝そべったまま、繭の瞳だけが動いて、優也の顔を見つめる。

「はああぁぁぁぁ、イッちゃったわ。優也くんの舌で」

「立てますか? 次は指でイカせてあげます」

「立てるわ!」

歓喜を期待する声とともに、繭の身体がバネのように跳ね上がる。というわけにはいかず、絶頂の余韻に浸る身体がゆるゆると起き上がった。

「壁に手を突いて、お尻をこっちへ向けてください」

「はい」

年下の男に言われるままに、繭は伸ばした両手を壁につき、薄墨色に染まる尻を背後へ突き出した。レオタードのメッシュが新たな角度を得て、キラキラと瞬く。

年上の熟女がまるで子犬のように従う姿が、優也の背筋をゾクゾクさせる。自分へ向けて差し出される豊臀に、パタパタと振られる愛らしいしっぽの幻が見えた。

優也は、繭の背後に立ち、右手の人差し指を尻の谷間に這わせる。

指の腹に、唾液に濡れた肛門が触れた。わずかに盛り上がっている。一度エクスタシーを迎えて、より感じやすくなっているように思えた。

指先を動かし、皺をなでると、尻全体がぶるっと震える。

「はんっ!」

やさしい刺激で責められて、繭は身悶えながら、背後へ首をねじった。

「お願い。優也くん、焦らさないで。あああ、指をお尻に入れて、ん」

繭の口を、優也はキスでふさいだ。

「んふんん」

言葉を奪われ、キスに溺れる繭の肛門に、優也は人差し指を押しこむ。つながる二人の口内で、繭のうめき声が渦巻く。

「はんううっ!」

人差し指が勢いをつけて敏感なすぼまりを貫き、第二関節まで尻の内側に侵入する。指が、舌では不可能な深度へ潜ると、膣とは感触の異なる粘膜がぴっちりと吸いつき、温かくて強い圧力で包みこまれた。

優也は思わずキスをほどいて、目の前の繭の美貌へ伝える。

「繭さんのお尻が、きゅうきゅう締めつけてきます! 気持ちいいっ!」

繭も瞳を潤ませて、年下の男から与えられる快感を訴える。

「優也くんの指が気持ちいい! あんんっ、お尻が溶けちゃいそう! はひいっ!」

指が前後に動きだす。濡れた摩擦音をたてて、人差し指がゆっくりと肛門を抜けていく。第一関節だけを残すと、今度はじわじわと入っていく。

「あああ、それ、いいっ! ゆっくりされるの、好きっ!」

優也はコントロールした指の出し入れをつづけて、繭の耳に語りかける。

「わかってますよ。繭さんはすごくエッチなのに、激しいのより、ゆったりする動きが好きですよね」

「ゆっくりされるほうが、きちんと感じられるから、あはあっ、いいのっ!」

繭は尻をくねらせて答え、両手を壁から離した。肛門に指を挿入されたまま身体の向きを変えて、優也に抱きつく。

優也も左手を、繭の背中にまわして、強く抱きしめた。その間にも、右手の人差し指のピストン運動はつづけている。指が動くたびに、繭の口から甘く熱した音色があふれる。

「あっ、んっ、はっああ、んん……」

優也に密着する繭の身体がわななき、ほとんど無意識に尻で指を何度も食い締める。肛門の動きが、繭自身を悦楽に痺れさせた。

「繭さんが悦んでいる顔を見ているだけで、ぼくも気持ちよくなって、指先から射精しそうです」

射精という単語を聞くだけで、繭の快感が増幅されて、立っていられなくなる。大きなコアラのように優也の裸身に強くしがみついて、尻を躍らせた。

「あああ、すてきな表現だわ。次の本で使わせて。あんっ、わたしもお尻に射精してほしい」

自分の願いが、肉体を加速させ、二度目の高みへと飛翔させる。

繭は頬を引きつらせた顔を、優也の胸にこすりつけた。絶頂を迎えるサインだと、優也にもよくわかる。