「まあ、いろいろとあって、こういう感じに」
と、言っていると、背中と右腕に早紀と奈緒美が巨乳を押しつけてくる。
「わたしたち、彼に夢中よ」
「年下でも、最高の殿方です」
繭も負けずに、左腕に乳房をこすりつけた。
「心から愛しています」
三人とも乳首キャップが大きく動き、今までよりも強い刺激が六つの巨乳に走る。甘い声の合唱が、エレベーターの箱の中にねっとりと反響した。
ますます感心する紳士と美女とは、一階の廊下で別れた。その後も、中庭のプールへ出るまでに、すれちがう他の客たちから称賛の目を向けられる。
そのたびに三人の熟女たちは半裸身を優也にこすりつけて、にぎやかな嬌声をあげた。当の優也は困って、顔を赤くするばかり。
優也はホテルのボーイから、黒地に黄色い月を描いたトランクス型水着を借りた。
ロッカールームで着替えて、中庭に出ると、プールサイドに敷いたシートの上に、美熟女たちが寝そべっていた。
陽光を浴びて三色のマイクロビキニが輝く豊潤な肢体は、まばゆくて直視できないほどだ。そう感じながら、優也は視線をそらせない。
早紀が、優也に見つめられているのを確認して、となりに寝そべる奈緒美の身体に被さり、唇を重ねた。
キスは濃厚だが、すぐに終わった。早紀は身体の向きを変えて、横たわる奈緒美の上で四つん這いになり、顔をパートナーの内腿の間に入れる。当然、下の奈緒美の顔は、早紀の太腿の間に来る。
女同士のシックスナインの体勢だ。
二人はそろって、目の前の鮮やかな逆三角形を横へずらした。クリトリスにキャップが吸いついた女性器があらわになる。
キャップをはめるときに指で広げたときのままに、二つの女の花は開花している。淫具に責められつづけたおかげで、花蜜をたっぷりと分泌して、繊細な肉襞も水着の内側もべっとりと濡らしていた。下にいる奈緒美の顔には、透明な滴が落ちる。
二人は指をクリトリスキャップの先端において、パソコンのカーソルを操作するように動かした。中の囚われた女の急所が、小刻みに前後左右に揺さぶられる。
「あひっいいい!」
「あっおおおう!」
早紀が歓声を高く噴き上げて、新たな蜜液を奈緒美の顔面に垂らした。
奈緒美も大きな喜声を眼前のパートナーの女性器へぶつける。
早紀から落ちてくる愛蜜が、開いた口内に流れこんだ。もっと女の蜜を飲みたいとばかりに、奈緒美は首をもたげて、早紀の肉花に顔を押しつける。
同時に、奈緒美の膣口に、早紀の舌が差し入れられる。
二人は互いの股間で粘つく舌音をたてながら、指でクリトリスキャップを前後左右に動かしつづけた。
「すごいわね」
繭は身を乗り出して、早紀と奈緒美の濃密な行為に見入った。
優也も快楽を与え合うことに没頭する熟女二人を見つめ、次いで中庭を見まわした。自分たち四人以外にも、複数のカップルがいる。全員が派手な三人の熟女を連れている若い男に関心を向けている。
(見られてる。いっぱい見られてる。ここは、それが許される場所なんだ。繭さんも、それを望んでる)
「繭さん、ぼくたちもシックスナインをしませんか」
「したいわ!」
繭は興奮に上ずった声をあげ、すぐさま寝そべる優也の身体をまたいで、四つん這いになった。
優也の顔の上に、股間に食いこむ黄金のマイクロビキニが迫る。
大きくテントを張る優也の水着の上には、頬を赤く染めた繭の美貌が位置した。そして繭の手で、素早く男性水着が脱がされた。
解き放たれたペニスは、猛々しくたぎる亀頭を繭の鼻先に突きつける。昨夜も、繭は亀頭をさんざん握り、舐めまわし、体内を貫かれた。しかし、飽きることも、見慣れることもない。今も亀頭を目にするだけで、心を奪われてしまう。
喜び勇んで右手で肉幹を握り、亀頭を咥えようとする。唇が亀頭に触れる寸前に、繭は首をそらして声を上げた。
「あひぃおうっ!」
優也がマイクロビキニのボトムを横へずらし、クリトリスキャップの先端を指でつついていた。
「あっ、あ、うううん」
最初は大きかった声のボリュームが、すぐに小さくなっていく。
優也にはすぐにわかる、繭が絶頂に近づいていくサインだ。キャップをいじくりながら、優也は自分の下半身のほうへ声をかけた。
「繭さん、もうイッちゃうんですか?」
繭は右手の肉幹を握り、快感に引きつる頬を亀頭にこすりつけて答える。
「だ、だって、あんん、部屋から恥ずかしい恰好をさらして、んっ、おんん、ずっと乳首とクリトリスを責められていたんだもの、はっああ、優也くんに直接いじられたら、もう、限界よ、あふうっ!」
一度、繭の喉がつまり、言葉が失われる。優也の上で、女体が凍りついた。かすれたささやきが、唇がこぼれ落ちる。
「イ、イク」
開いた熟女の花からとぷっと蜜があふれて、優也の顔に滴った。
優也ももっと花蜜を求めて、肉襞に口と鼻を埋める。舌で膣口をつつきながら、指でクリトリスキャップを動かしつづける。
最初の絶頂を迎えたばかりの快楽の花園を愛撫されて、繭の硬直した全身が一気に蕩けた。
「あああ、いいっ、んん」
よがり声をあげる口を、自ら亀頭を含んでふさぐ。飢えた赤ん坊が哺乳瓶からミルクをすするように、男そのものを吸いあげる。
「んっ、んう、んふふふう……」