家庭教師と隣の母娘 誘惑の個人授業

ひたすらペニスをほおばり、しゃぶり、味わって、幸せな歓喜でいっぱいになる。

となりでシックスナインに耽っていた早紀と奈緒美が、パートナーの愛液にぐっしょりと濡れた顔を、繭へと向けた。

「仁志乃先生、あんなにうれしそうに、恋人のペニスをしゃぶるのね」

「あれほど幸せそうなフェラチオは、見たことがないです」

早紀たちだけでなく、中庭にいる他の宿泊客たちの注目を集めていることを忘れて、繭は優也の亀頭を舐め、肉幹を右手でしごきつづける。

ペニスに奉仕する悦びが、自身の女性器を愛撫される快感を何倍にも増幅させた。亀頭を味わうほどに、指とキャップになぶられるクリトリスがより敏感になり、舌を挿入された膣の官能が深くなっていく。

優也も客室からつづく普通ではないシチュエーションが、強烈な前戯になっていた。繭の口と手を感じた途端に、射精へのカウントダウンがはじまっている。

二人は同時に、胸の内で告げた。

(また、イクッ)

(ううっ、出るう!)

優也の顔に、新たな蜜液があふれる。

繭の喉に、白い粘液がぶちまけられる。

「ふあああ」

「ふっんんん、はぁぁぁ」

繭は顔を上げ、口から亀頭を出した。口内に残った精液を、唾液と混ぜて飲み下す。愛する人の生命がつまった体液が、自分の体内を流れる熱い感覚だけで、また肉体が燃える。

「イク」

また優也の顔が濡らされ、全身の血液をぐらぐらと沸騰させた。

「次は、ぼくのを、繭さんに入れさせてください!」

「入れて、優也くん」

繭が横転して身体をどけると、優也は上体を起こし、あらためてシートに座りなおした。一度射精しながら、少しも衰えていないペニスが、ホテルの建物にかこまれた四角い青空を指す。

繭は即座に理解して、優也の脚にまたがり、広げた腰を下ろした。

「あ、ああ、優也くんが入ってくるう!」

蕩けた歓声をあげる繭の股間に、優也は右手を潜りこませて、指先でクリトリスキャップを弾いた。繭の背筋が思いっきり反りかえる。

「ひうううっ!」

膣を男根の根もとまで貫かれながら、引き伸ばされた女の真珠に衝撃を受けて、稲妻が体内を疾走した。

優也は左腕でマイクロビキニのトップを胸からはずして、強く抱き寄せる。男の胸板に左右の乳首キャップが押しつけられ、乳肉へ潜りこむと、ピンクの肉筒からまばゆい火花がバチバチと飛び散った。

「あううっ! 優也くん、すごいひい!」

身体の外側から快感神経が凝集する三点を翻弄され、内側から女体の中心を満たされ、えぐられる。快感の波が何重もの同心円を描いて、全身に響き合う。

「優也くん、死なないで」

「えっ?」

「あああ、わたしより先に、わたしを置いて、死なないで」

優也は見た。喜悦に輝き、快感に溶ける繭の目から流れる涙を。胸をかきむしられる思いがして、唇を繭の頬に触れさせる。

「泣かないでください」

茉莉の顔が脳裏に浮かんだが、愛する未亡人に決意と希望を伝える。

「大丈夫です。ぼくは長生きします。絶対に先に死んだりしません。これからずっと、繭さんと幸せに生きていきます」

感謝の言葉ともに、繭は果てた。

「ありがとう、イク」

「ぼくこそ、ぼくを選んでくれて、ありがとうございます、ううっ!!」

繭の思いに吸いこまれて、優也もまた早々と精液を放っていた。

二人の空気に魅入られたように、早紀と奈緒美も互いの膣に人差し指を挿入して叫んだ。

「あっはあああ、イッちゃううん!!」

「ほっおおおお、イキますううっ!!」

そのころ、優也の部屋のパソコンに一通のメールが着信していた。

『マジに例の関東男子クラス会を敢行するぞ! 彼女同伴で参加せよ!』

第六章 家庭教師と母娘並んで

繭はカフェのドアの前で立ち止まり、優也にたずねた。

「わたしもいっしょで、本当にいいのかしら? 茉莉だけのほうが、この場にふさわしいはずよ」

優也をはさんで反対側に立つ茉莉も、母親の意見に同意という顔だ。

繭は淡いブルーのワンピースに白いローヒール。

茉莉は白いブラウスに萌黄色のプリーツスカート、ブラウンのパンプス。

二人とも普段よく着ているような服装だが、優也の目にもいつもよりは気合が入ったファッションだとわかる。

優也も、繭と茉莉が協議して選んでくれた、いつもよりは見映えのいいシャツとスラックスだ。

「いいんです。繭さんと茉莉ちゃんの二人が必要なんだから」

優也はドアを開けると、左右の手で繭と茉莉の手を握り、カフェの中に入った。

店内には、優也がよく知っている若い男が十人あまり。そして同じ人数のはじめて見る若い女たち。全員が入ってきた優也と繭と茉莉を見つめている。

男のひとりがグラスを持ったまま、椅子から立ち上がり、不審の声をあげた。

「おい、藤倉! どうして美人を二人も連れてるんだよ!?」

「中井、ひさしぶり。もちろん、二人とも、俺の彼女だよ」

カフェの中がどよめきに沸いた。

今日は、優也の高校のクラスの同窓会だ。それも卒業して、関東に住んでいる男子のみ。そして現在つきあっている彼女同伴のこと、という参加条件。

今年の春にあった関東クラス会で、男子のひとりが『つぎは男だけで、こっちで作った彼女を自慢し合う会をやろう』と冗談のつもりで提案した。その場だけで盛り上がるバカ話のはずが、お調子者の中井が親戚の経営しているカフェを貸し切りにして、実現してしまったのだ。