家庭教師と隣の母娘 誘惑の個人授業

現実でも、母親の口からオマ○コという単語を聞いたことはない。母親も自分も、人前でオマ○コと言うことなど、生涯ないと思っていた。

(それなのに)

繭はくりえした。

「優也くんの手で、繭のオマ○コをいじって!」

左手が、再びボタンをはずしはじめる。ワンピースが完全に二つに分かれて、優也の前に繭の下半身があらわになった。

「本当にノーパンなんだ!」

へその下にはなめらかに腹のラインがつづき、左右の太腿に挟まれた恥丘のふくらみへ至っている。

茉莉の目には、母親のどこもかしこもが、大人のやわらかい魅惑を描いていると映った。どうにもならない嫉妬で、自然とため息が出てしまう。

優也の左手が腹を滑り、閉じた秘唇の中に潜りこんだ。

途端に、くちゅっ、と音色が鳴る。優也は指先に、心地よく粘つく湿潤さを味わった。

「繭さんはもう濡れてます。すごく濡れてる!」

言葉とともに指を動かすと、濡れ音が次々と奏でられる。自らが発する音楽に、繭の腰が舞い、内腿がくなくなとこすり合わされた。

「あああ、昨日からずっと濡れているわ。何時間も、このときをずっと待ち焦がれていたのよ」

繭の両手も、ハーフパンツの奥でせわしなく蠢く。優也もまた、愉悦に尻を大きくうねらせる。

「まずい。トランクスの中で出そうだ!」

「だめよ。今日こそ、わたしの中に出して」

繭の手がすばやくハーフパンツの中から引き抜かれて、パンツとトランクスをそろえて引き下ろした。その間にも繭の女性器には、優也の指先が入ったままで、さらに粘つく音をたてる。

露出した優也の股間からは、硬直したペニスがそそり勃ち、早くも暴発しそうにたぎっている。

「床にあぐらをかいて」

言われるままに、優也は裸の尻を畳につけた。片手でランニングシャツを脱ぎ、投げ捨てる。

繭もはだけたワンピースを袖から抜いて、一糸まとわぬ裸身を優也の腰の上に降ろしていく。右手でそっと肉幹をつかみ、亀頭を自身の女体の中心に向ける。

指の前戯でどろどろになった膣口に、亀頭が触れた。

と、優也が感じた瞬間に、すとんと繭の身体が落ちた。豊かな尻が優也の両脚にぶつかり、予想よりも重い体重が下半身にのしかかる。

そして男根が付け根まで、熟女の体内に呑みこまれた。

「ああっ、やわらかいっ!」

優也は思わず、大声で感想を口走っている。

茉莉の未踏の処女孔を亀頭でうがったときの、息がつまるような強烈な締めつけとは大きく違う。茹でた完熟トマトの果肉のような熱い粘膜が、絶妙なやわらかさと圧力で吸いついてくる。

「繭さん、気持ちいいです、えっ!?」

目の前の繭の両目から、大粒の涙があふれて、頬を伝い落ちている。指で愛撫されていたときには出ていた喘ぎも嬌声もなく、力なく開いた口からは熱い呼気が出るばかりだ。

はじめての対面座位で、優也はまともに動けず、ただ相手に声をかけることしかできない。

「繭さん?」

繭は十年ぶりのセックスに貫かれていた。

夫と死に別れてからの十年の間、他の男と交わったことはないが、自慰は普通にしていた。自分の指だけでなく、ペニスを模したバイブレーターで身体の空虚を埋めもした。

生きている男の分身を、体内に入れる感覚は全然違う。自分でも気づかないままに涙がこぼれた。

(あああ、セックスは魔法だわ)

自分に欠けていた重要な部分が、十年ぶりにぴっちりと埋まり、満たされている。自分という不完全な人間が、ようやく完全になったという実感で、身も心もいっぱいになる。

女の空虚を男に埋めてもらう魔法だけで、繭は瞬時に昇りつめた。

短い言葉が、優也の耳にそそぎこまれる。

「イク」

「ええ!? まだ、なにも?」

繭に挿入しただけで、膣肉に包まれるペニスが蕩けそうな気持ちよさを、優也は味わっている。激しさはないけれど、天国にいる気分だ。

しかし優也はまだ、全然動いていない。

繭も男根を膣内に咥えたまま、あぐらの上に乗っているだけ。

そんな静かな状態で、繭はまたつぶやく。

「イクぅ」

今度は、優也も感じ取った。膣壁がゆるゆると蠢き、亀頭から肉幹の根もとまで、大量の舌でやさしくていねいにしゃぶられているようだ。

(これが、繭さんの絶頂の反応なんだ! ああ、気持ちいい)

気持ちいいが、二日前の繭のフェラチオや、昨日の茉莉のパイズリや初挿入のように、射精へ向けて追い立てられる快感とは違う。

(これもいいけど、もっと激しいのがほしい!)

「繭さん、ぼくが動いていいですか?」

そんなことを、男がセックスのときにたずねるのはかなり間抜けではないか、と優也は危惧したが、繭は素直に答えた。

「ええ、動いて」

やはり言葉は少ない。挿入前の、ライバルである娘を牽制するような饒舌さが消えている。

「はい。動きます!」

と、勢いよく宣言したものの、優也はどうしていいのか、わからない。

(え、えーと、そうだ!)

自由な左手を、自分に乗る繭の右の尻たぶの下側に押し当てる。左腕に力こぶをふくらませて、尻を揺すった。

最初の動きで、繭の口から喘ぎがこぼれた。

「あ、んっ」

優也だけに聞かせるような、あえかなささやき声だ。

自分が作った繭の動きが、優也のペニスをゆるゆるとこすり、新たな刺激と快感を生む。

「はぁあ、うんん」