家政婦は蜜尻女子大生 初恋の君と恋人の甘いご奉仕

いやらしくくびり出された二つの乳房が、焼きすぎたお餅みたいにぷっくりと膨らんで見えた。たっぷりの汗が乳房を滴り、裕の唾液と混じりあって、野苺みたいに勃起した乳首から粘り伸びる。

「あはぁ。はう、やだ、どうしよう。ご主人様、あぁ、わたし、んふぅわぁ……」

「つ、紬さん。あぁ、気持ちいい。もう射精する」

どんなに肛門括約筋を窄めても限界だった。窮屈な尻肉の谷間で行ったり来たりする陰茎の痺れが増し、口のなかいっぱいに苺を噛みしめたような酸味が広がる。

裕はさらに強く汗まみれの豊臀を掴み、猛然と腰を前後に振った。亀頭は快楽神経そのもので織りなした肉の鈴のように過敏になり、入れても出しても強烈な快感を弾けさせた。紬の白い肌はいつしか湯上がりのように上気し、薄桃色に火照っている。

U字を描く背中を汗の滴が伝い、ペニスをピストンするたびに双子の乳房がブラブラと揺れて雫を飛び散らせた。

「ふはぁ、ご主人様。やん、あぁ、だめ。ああぁ、ああぁぁ」

紬のエロチックな声を聞き、陰嚢で煮込んだ精液が勢いよく尿道をせり上がった。

「イクッ。紬さん、射精する!」

「あん、いやあぁ。ああああぁ! あはあああああああああああぁ!」

アクメに突き抜けた裕はようやく尻肉を解放し、再び卑猥な姿を晒したピンク色のアナル目がけてどぴゅどぴゅと白濁粘液を飛び散らせた。

水圧に負けてくねるホースのように暴れるペニスは臀裂の底だけでなく、裕の指の痕を痣みたいに残す汗まみれの尻肉や、しなる背中にまで飛んだ。

「あはぁ、いやん、あぁ、いっぱい……かかってる……ああぁ……」

「紬さん……」

ペニスの脈動はなかなか終わらなかった。五回、六回、七回──それでも裕の生殖器は、呆れるほどたっぷりのザーメンを射精し、むちむちした半裸の肌を穢す。

「ご主人様。くふぅ……」

もしかしたら一緒に軽い絶頂感を覚えたのか。紬はぐったりと身体を弛緩させ、尻だけを突き上げた格好のまま、ぜいぜいと乱れた息を整えた。

臀裂の底をゆっくりと垂れ流れた精液が会陰に達し、ぽたりと布団に滴り落ちた。

「ご主人様」

裕は紬が自分を呼ぶ声を、後頭部と背中で聞いた。

なぜならそのとき、紬に向かって深々と土下座をしていたからだ。

射精を終え、「賢者モード」に戻った裕を待っていたのは、「とんでもないことをしてしまった」という重苦しい悔悟の念だった。

たしかに何とか自分を律して本番こそは回避した。だが、逆に言えば「本番なしのレイプ」だったという言い方もできないわけではない。

何よりも、貝のように口を閉ざしてしまった紬の態度が裕を不安な気持ちにさせていた。少なくとも昨夜、風呂から上がったときとは全然違う。

気まずい沈黙状態のまま互いに身繕いを終えても、紬は畳に正座をしてうなだれたままだった。うつむいた顔を長い髪が覆ってしまったため、泣きだしてしまったのかとすら思った。

いたたまれなくなった裕は罪の意識にかられ、「ご、ごめんなさい」と紬の前にひれ伏し、許しを乞うた。紬の声は、そんな裕に飛んだのだった。

「お顔を上げてください」

ご主人様、に続く二言目の言葉が紬の口から出た。裕はそろそろと顔色を窺うように紬を見上げる。紬の表情は、やはり硬かった。

「そんなに、わたしをお望みですか?」

ストレートに聞かれ、なじられているのだとつらくなった。何を言われてもひたすら平身低頭するしかないが、はっきり言って針のむしろだ。

「いや。あの……」

「そんなに望んでいただけるなら」

深い覚悟を秘めた顔つきで、淑やかな美貌がまっすぐに裕を見た。

「今夜。今夜一度だけお相手を務めさせていただきます。ただし、一度だけです」

「えっ」

思いもよらない言葉に、さっきとは別の意味で絶句した。聞き間違いかとも思う。

「紬さん」

もしかしたら、ありったけの勇気を振り絞って言ってくれた言葉だったのかも知れない。裕が声をかけると、いたたまれなさそうに紬は顔を背けた。

すべらかな頬が紅潮し、「見ないでください」と紬が言う。

「あ、ご、ごめん。でも紬さん──」

確かめずにはいられなかった。裕はなおも食い下がろうとする。

「ごめんください」

そのとき玄関ドアが開き、突然誰かがやってきた。いつものくせで、内側からロックをかけていなかった。不意の来客は、どうやら女性のようだ。

「わたしの気持ちは今申し上げた通りです」

客の応対に出ようと、紬が畳から起ち上がった。

「どうするかは、ご主人様がお決めください」

そう言うと、紬はちょうどいいところに来てくれたとばかりに小走りに部屋を移動し、襖を開けて出ていった。再びぴたりと襖が閉じられた客間で、裕は改めてさっき耳にしたばかりの紬の言葉を噛みしめる。

「紬さん、いったいどういうつもりで、あんなことを……」

絶対にしないと言いながら、風呂場でもたった今も紬を裏切った不誠実な主だ。

それなのに、なぜ紬は裕にみさおを捧げてもいいなどと思ってくれたのだろう。

やはり「ご主人様、セックスは本当にたいせつな人とするものです」と言った紬の言葉は、彼女自身が内に秘めた気持ちを裕に伝えようとしたものだったのか。

「僕は……僕はどうしたいと思ってるんだ」