「うわっ。ううっ、な、何か……変な感じ」
緊張したらしい遥香は、こわばった声で呻くように言った。
「動かないで。平気だよ、遥香」
「ああぁ……」
時間をかけて、排泄粘膜の肉径に充分にドロドロの粘液を注ぎ終える。
ちゅぽんと音を立てて秘肛からノズルを抜いた。
「あはあぁ……ひっ、な、何?」
力を抜いた遥香の声が再び引きつる。
「肛門にもローションを塗ってるの。涎だけだと、ちょっと足りないかと思って」
言いながら、容器内に残っていたローションの残りを菊蕾に塗りたくった。空になった容器を置くと、裕はワクワクしつつ、指で粘液まみれの肛門を愛撫する。
「ふはあぁ。あん、裕……」
「指入れるね。痛かったら言って? ほら……」
こわばりをほぐすように円を描いて何度か揉むと、人差し指の先を肛肉の中心にあてがった。力を入れると、ローションの助けを得た指がにゅるんと尻のなかに入る。
「ああぁん、あうう、裕。指が入ったの? あん、恥ずかしい。ふわっ。ああぁ」
「力抜いて、遥香。あぁ、僕の指が遥香のお尻のなかに入ってく」
浅ましい歓喜で身体が痺れた。
ズブッ、ズブズブッと指を埋めるたびに鳶色の秘肛が締めつけと弛緩を繰り返し、美少女の喉から「あぁ。やだ。ああぁ」と艶めかしい声が溢れだす。
「全部入ったよ。痛くない?」
優しい声で聞くと、裕の指をアナルに根元まで咥え込んだまま、遥香は恥ずかしそうにかぶりを振った。
「ゆっくりと入れたり出したりするね……」
言葉通りに指を動かし、排泄肉の重なりのなかでおもむろに指の抽送を始める。
ヌチョ。ヌチョヌチョヌチョ。ぐちゅ。ピチャ、ヌチョ。にちゃり。ぐちょ。
「んあぁ、ゆ、裕。あん、恥ずかしい。お尻のなかで裕の指が……」
「あぁ、遥香。肛門、すごく可愛い。僕、感激だよ。ううっ……」
どうやら痛みはなさそうだった。自分に向かって大きな尻を高々と突き出し、肛門で指を抜き差しされてセクシーな声を上げる遥香は震えが来るほど色っぽい。
「あん、裕。あっあっ、何か、変な感じ。お尻、ムズムズして。ふはぁ……」
「もう一本、入れてみるね」
喘ぎ声を聞く限り、かなりいい感じで菊壺への責めを受け入れてくれていた。
だがペニスを挿入するとなると、指一本でほぐしただけでは不安が残る。裕はいったんアナルから指を抜くと、今度は二本の指をぴたりと揃え、肛門に押しつけた。
「ふわっ。あぁん、裕。ああああぁぁ!」
にゅぷ。ぬぷぬぷぬぷぬぷ……。
遥香の肛肉が二本の指を飲み込み、横長にひしゃげた。遥香の様子を見ながら根元まで指を挿入し、またもスローなテンポで入れたり出したりする。
「どう、遥香。平気?」
「あぁん、裕。さ、さっきよりきついけど……あん、痛くない。んはぁ。ああぁ」
丹念に指の抜き差しを繰り返す内に肉のこわばりがほぐれ、未開の肉径がゆっくりと開けていく感覚があった。
くっつけていた二本の指をV字に広げ、猥褻なピストンを続ける。
ヌチョリヌチョリと下品な粘着音を立てる排泄粘膜たちがいっそう広がり、窮屈な生ゴムにも似た肛肉も、あだっぽく弛緩した。
「あふう、あふう、ゆ、裕。あん、私ったら……お尻の穴で。ああぁ……」
「遥香……」
痛みがないどころか、アナルを責められた遥香の反応には少しずつ妖しいものが入り交じりだした。そんな年上の恋人の痴態が、裕をさらに発奮させる。
(そろそろ、大丈夫かも知れない)
AVや、母親には見せられない雑誌の解説コーナーで覚えた知識だった。
実戦に臨むのは初めてだ。だが裕は遥香を見て、夢に見た瞬間をやっと現実のものにできそうだと甘酸っぱい昂揚感に身を震わせる。
ちゅぽんと肛肉から指を抜いた。いつもキュッと窄まっている皺々の肉がぽっかりと穴を開け、時間をかけて元に戻ろうとする。少しでも開いている間の方が入れやすいだろうと思った。慌てて夜着と下着を脱ぎ、一糸まとわぬ姿になる。
「ち、ちんちん、入れていいよね、遥香」
四つん這いになった遥香の背後に立ち上がると腰を落とし、少しずつ肉環を狭めていくアナルに亀頭を押しつけた。
「あはあぁ、あん、裕……」
「うわっ。ああ……」
窄まろうとした肛肉が、思いがけない強烈さで鈴口を締めつけ、ひしゃげさせる。それだけで、尿道にせり上がってきていた先走り汁がブチュッと漏れた。
(な、何ていうきつさ。射精しちゃう)
裕は肛肉の締めつけから逃れたいばかりに、思わず腰を突き出した。
たっぷりのローションを味方につけ、焼けた鉄柱みたいに熱くなった肉棒がアナルのなかに突き刺さる。
「ふああぁ。ああん、入った。裕のおちんちんが、お尻の穴に……」
卑猥な排泄門に恋人の男根を受け入れた遥香は背筋を仰け反らせ、膣に猛りを受け入れたときとは音色の異なる媚声を上げた。
「あううっ、遥香。お尻の穴、メチャメチャ狭い」
サイズ違いの輪ゴムに陰茎を締めつけられたような激感に襲われる。
極限まで肥大したペニスの根元を締めつけられた裕は、焼きすぎた餅みたいに怒張がぷっくりと膨らんでしまう錯覚に陥った。
「あぁ、裕。嬉しい。とうとうお尻の穴も、奪ってもらえた……」
羞恥にまみれながらも媚びを含んだ甘い声で遥香が言った。白く細い指は、シーツをギュッと握りしめている。