ハーレムマンション 僕と美人妻たちの秘蜜な昼下がり

「はい。ここもきれいになりました」

今度は、洋介が菜緒を正面から洗ってやる番となる。そのことに気づいた菜緒が、そそくさと逃げ出そうとする仕草を見せた。

「まてっ! 今度は僕の番だぞ。覚悟しろよー」

「ああん、お手柔らかにぃ」

スポンジを首筋から鎖骨のあたりに滑らせたあと、こんもりと盛り上がった双房を白い泡で包んでいく。

剥いた桃のような膨らみの外周をゆっくりとなぞるようにスポンジを這わせると、柔らかな乳房はふるんふるんと左右に躍る。

「あん……」

掠れた吐息を菜緒が漏らしたのは、薄紅の可憐な乳首をスポンジの角で弄んだ瞬間だった。触れるか触れないか程度の強さで、先端を弄んでやると、もっと触ってとおねだりするかのように萌蕾が堅締りして存在感を増してくる。

たまらない気持ちになった洋介は、スポンジの泡を手指にたっぷりと乗せ、直接掌で乳房に擦りつけた。

ゴムまりに近い弾力と、それに勝るやわらかさが、手指の官能を刺激してくれる。

「ああん、ダメぇ……それ洗ってない……おっぱい揉んでるぅ……あ、ああん」

艶めいたソプラノボイスが、バスルームに悩ましく響いた。

その声に情感を煽られた洋介は、さらに下乳の方からむにゅんむにゅんとハリのある肉房を揉みしだく。親指の先と中指の先が乳肌の下でくっつきそうになるほど、強く揉み潰すと、瑞々しい果汁が零れ落ちてきそうな気がした。

「ふぁああっ……そんなに強くしないで……ああ、強すぎるよぅ……」

苦しげな表情に気づき、あわてて手指の力を緩めた。

「ごめん……夢中になりすぎた……おっぱい魅力的すぎるから……」

「良いのよ、良いの。夢中になってくれてうれしい」

年下の人妻に、気を遣わせてばかりであることを反省する洋介。今度は決して痛みなど与えぬように、愛情を込めて乳房への愛撫を再開した。

乳肌のすべすべとソープのつるつるを利用して、掌で表面を磨くように、やさしく擦りつけるのだ。

「ふああ……あっ、んんっ……くふぅうっ……」

いかにも気持ちよさそうな甘い喘ぎが漏れ出したのを良いことに、洋介は乳肌に手指を滑らせ続ける。すっかり勃起している乳頭に鉤状にした人差し指をひっかけ、ぬるんぬるんと弄ぶ。

ツンツンにしこった乳首がプルンプルン跳ねるたび、女体がびくん、びくびくんと妖しい痙攣を起こす。

「ねえ、おっぱいばっかりぃ……切なくなっちゃうぅっ」

悩ましい催促に、洋介は、脇に挟み込んでいたスポンジを下の方へと進ませた。

美しく引き締まったお腹で丸く円を描いてから、さらに下腹部を目指す。

「ああっ……そこは……」

漆黒の繊毛で象られた蝶々にたどり着くと、愛らしいお尻がくいっと引かれた。

「ほら、逃げちゃだめだよ」

しゃりしゃりと繊毛とスポンジが擦れる音を堪能してから、肝心な部分は後回しに、すらりと伸びる美脚を洗い上げた。

「さて、あとはここだけだ」

「いやな洋介、すごくうれしそう」

恥じらいながらも、閉じていた太ももを逆Vの字にくつろげてくれる。その場にしゃがみ込んだ洋介は、下から覗くようにして白い太ももの間に陣取った。

ぼんやりとしたバスルームの照明にも、彼女の女陰は鮮やかなピンク色をしていた。童女がちろりと舌を出したように、小さくはみ出した肉花びらが、視姦される緊張からかひくひくと蠢いている。

「これが、菜緒の……」

洋介はごくりと生唾を呑みこんだ。

ラブラブモード全開のバスタイムに菜緒も興奮しどおしであったのだろう、とろーりと濃い愛蜜が、淫裂と言い花びらと言い女性器全体を濡らしているのだった。

しかも、そこからは、どんな男も誑かしてしまうようなフェロモンを強烈に放っている。洋介は、酸性の臭気に目を瞬かせながら、恐る恐る源泉に手を伸ばした。

「やだ、洋介、顔近すぎるぅ」

「えっ? ああ、そうか、そうだね……洗ってあげるんだったね」

蜜に群がる虫の如く、鼻先を近づけていた洋介は、あわててスポンジをそこにあてがった。途端に、太ももがぶるぶるっと震える。

「痛かった? そんなことないよね?」

紅潮させた頬が左右に振られるのを確認してから、洋介はスポンジをゆっくりとやさしく前後にスライドさせた。

ぬるぬる状態にある花びらの表面を、やわらかく掃除するつもりで、小さく円を描く。

「くふうっ、あ、ああん……自分でならなんでもないのに……ひああっ……よ、洋介にされると……か、感じちゃうよぉ」

切なげな表情が、またしても左右に振られる。赤みを帯びたショートボブも、さらさらと揺れている。

くちゅくちゅ、ぐじゅぐちゅ、ぢゅちゅちゅくちゅ──。

菜緒が妖しく身悶えるものだから、スポンジの立てる水音が、まるで淫水をかき回した音に錯覚される。実際それは、愛液が滴り落ちて、いやらしい水音を助長させているのかもしれないのだ。

洋介は、それを確かめたくなって、スポンジを淫裂から外し、直接右手をあてがった。

「ああ、いやああん……」

感触の違いに気がついた菜緒が、すぐに抗いの声を上げた。けれど、相変わらず逃れようとする素振りは見せない。

「菜緒だって、僕のものを直接洗ってくれたよ」

「ああん、洋介って、こんなに助平だったのね……」

それでも紅潮した頬は、見て見ぬふりをするように、天井に向けられた。それを了解のサインと受け取った洋介は、あてがった掌をくちゅくちゅと女陰に擦りつけた。