ハーレムマンション 僕と美人妻たちの秘蜜な昼下がり

ぶるぶると連続絶頂にわななき続ける女体を抱きしめながら、ずぶんずぶんずぶんと勃起粘膜を擦りつける。

息継ぎすら忘れて互いを貪りあっているため、綾香の顔はみるみるうちに真っ赤になった。和風の美貌がじゅんじゅんと泣きぬれる表情は、凄絶なまでに色っぽい。

「うがああ、射精るぞ、綾香、あやかあああああぁあああああっ!」

ついに崩壊の瞬間を迎え、雄叫びをあげた。

洋介の脳裏では、ひと突きごとに極彩色の火花が飛び散り、ひと掻きごとに快感の大津波が怒濤のように押し寄せてくる。脳の血管が切れたのかと、頭の片隅でそんなことを思った。それならそれで構わないとも思う。綾香と、こんなに素晴らしいおんなとやれたのだから、それくらい仕方がないとまで思えた。

「来てぇ~ああ、来てぇ……私もうイッてる……もうイクの止まらないの……ああ、だから、早く洋介くんも……」

イキっぱなしの綾香は、いつまた気を失ってしまうかしれない。そうなる前に、早く、早くと促しているのだろう。けれど、急かされるまでもなく、洋介は、肉傘をさらに大きく広げ、射精態勢を整えた。

「綾香、綾香ぁ……」

再び唇を重ねた瞬間、双方の脳裏にバチンとショートする音が聞こえ、全てが消し飛んでしまうほどの巨大な快感が押し寄せた。洋介と綾香は、同時に絶頂を迎えた。

びゅっ、びゅびゅっ、どびゅびゅびゅ──。

亀頭の先端で子宮口の中央の窪みを捕え、その中へと子種をどくどくと流し込む。

凄まじい快楽をこらえにこらえ、綾香の悩殺シーンにも耐えて、ようやくたどり着いた射精は、何物にも代えがたい悦び。

「ふうん、はうん、おうううううう~~~っ!」

精子が注ぎ込まれた瞬間、綾香もまた魂すら満たされるエクスタシーに、豊麗な女体を震わせている。約束通り、多量の精子を子宮でごくごくと呑み干して、満足そうにうっとりした表情を見せてくれるのだ。

骨と言う骨が、ずぶずぶに溶け崩れていくような悦楽。羽化登仙の境を彷徨うような、射精の心地よさ、受精の悦び。二人の官能神経は、きつく結びついているため、互いの快楽が我がことのように受け止められる。互いの悦びが、自分の悦び。愛し合うことの意味を、そしてその悦びを、二人は満ち足りた思いで噛みしめた。

第五章 牝妻たちとの終わらない性宴

「洋介く~ん!」

親しみに溢れた声に顔を向けると、通りの向こうから満面の笑みで、洋介に手をあげる女性の姿があった。

「ああ、まなみさ~ん」

こちらに渡ってくるまなみに、洋介は大きく手を振った。我ながら、飼い主に尻尾を振る仔犬のようだと思わぬでもないが、今なら犬の気持ちが判る気がする。思いがけず、まなみに会えてうれしくて仕方ないのだ。

仕事のオファーがいくつか入り、忙しくなりはじめたまなみは、いつの間にかその美しさを増している。つい一週間ほど前にも逢瀬を愉しんだばかりなのに、見違えるほどの華やかさを放っていた。

「仕事の帰りに、ついでにスーパーに寄ってきたの。洋介くんは、学校帰り?」

「うん。今帰ったところ。あ、荷物、僕が……」

まなみから荷物を受け取り、並んで歩きはじめる。

「なんだか、まなみさん日に日にきれいになっていくみたい……」

艶やかな美貌は、盗み見るようにしなければ眩しいほどだ。

「あら、お上手」

バラがほころんだかのような華やかな微笑。彼女の隣を歩けるだけで贅沢に思えた。

「お世辞じゃないよ。まなみさん、びっくりするくらい輝いている」

本音であることを伝えたくて、つい緩みかける表情を引き締める。

「んふっ。ありがとう。本当だとしたら、ばっちりメイクのせいかもね。きちんと落とさずに撮影所を出たから……」

アイラインに強調されたくっきりとした二重瞼が、茶目っ気たっぷりにウインクされた。もうそれだけで、洋介を悩殺するのに十分だった。

「まなみさん、仕事に復帰して順調そうですね。もう僕の役目は終わりですか?」

ちょっと寂しそうに、拗ねて見せる。菜緒や綾香のことで不誠実と悩んでいる洋介としては、どうしてもそんな物言いをしてしまう。

「そんなことないわ。洋介くんがいてくれてこそ、高野アンナは輝いていられるの。あら、うふふ、洋介くん、また高野アンナを抱きたいのでしょう?」

大人なまなみに見透かされているようで、返答に窮した。

「そんな困ることないじゃない。わたしは素直な洋介くんが好きよ。Hの時、興奮しすぎてアンナさ~んって叫んでいる君が好き」

クスクス笑いながら顔を覗き込まれ、洋介は耳まで赤くした。

「もう、ひどいよ。まなみさんってば!」

二の腕で、どんとまなみにぶつかっていく。豊麗な女体が、少しかしいでから、その二の腕にぶらさがるようにまとわりついてくる。

「ごめんごめん。だって、洋介くん可愛いのだもの……」

二の腕に押しつけられた大きな乳房が、ぐにゅんとやわらかく潰れている。思わずドギマギしているその耳元に、柔らかな掠れ声が囁いた。

「うふふ。いいわよ、これからアンナを好きにさせてあげる……」

アルトの声に、背筋がぞくぞくっと震える。

美貌を覗き込むと、蕩けんばかりの表情がやさしく頷いた。

「このまま、お部屋にいらっしゃい」

半ば強引にまなみに腕を引かれ、鼻の下を伸ばしていた洋介は、しかし、反対方向から歩いてくる人影に、一瞬に背筋を凍りつかせた。