ハーレムマンション 僕と美人妻たちの秘蜜な昼下がり

洋介は、もう一度ちゅちゅっと唇をかすめてから、いよいよその身に着けているものを脱がせにかかった。細身の綾香なのに、ぷにぷにと肉感的な女体の秘密を探るような気持ちもあった。

「綾香、バンザイして。これを脱がせるから」

ベッドに横たえたままの綾香のチュニックを胸元のきわどいところまでまくり上げて、そう促すと、素直にそれに従った両腕が小顔の脇に上げられる。

引き締まったお腹に続き、豊かな膨らみを露出させ、最後に手指を抜き取る。

脇の丸い窪みが、艶めかしくも官能的だった。

「ああん。やっぱりちょっと、恥ずかしい……」

洋介の視線を感じ、ブラジャーだけの姿となった上半身がくねくねとよじられる。その素晴らしいプロポーションに洋介は、言葉もないままに感動していた。

確かに、スレンダーに違いないが、綾香は着やせするタイプらしく、脱ぐと凄いのだ。モデル顔負けにボン、キュッ、ボンと、ど派手にメリハリが利いている。

しかも、その肉体は、女盛りに近づいて薄らと熟脂肪を載せはじめている。熟れが及んでいるから、どこもかしこもが驚くほどやわらかい。この身体ならば、ぷにぷにと官能的な触り心地も当然だった。それでいて、水分をたっぷりと含んでいるのか、透明感溢れる色白の肌は、しっとりと瑞々しい。

「綺麗だぁ……」

魅惑の上半身に、洋介は、感嘆の声を禁じ得ない。未だ、肝心な部分は隠されたままだと言うのにだ。

モカ色のブラジャーは、華やかな割にどこか控えめな綾香らしく、バスト全体をホールドするタイプ。その深い谷間から、膨らみの豊かさは十分に伝わるものの、その全容までは窺い知れない。

洋介は、匂い立つまでのおんなぶりに、うっとりと見惚れながら次なる行動に移った。

「これも外すよ。おっぱい見せてね」

秘密のベールを暴くように、機能性に優れたノンワイヤーのブラジャーを外しにかかった。

正面から両腕を回し、女体を抱きしめるようにして、背中のフックを外す。

決して手馴れているわけではないが、極上の抱き心地を堪能しながらの作業は、この上なく愉しい。

ぷっつと軽い音を立てて、フックが左右に泣き別れる。

「綾香のおっぱいを僕が見たなんて、あの頃の放送部の仲間たちが知ったら、悔しがるだろうなあ」

「もう、洋介くんったらぁ……」

締めつけを緩めたブラジャーを、ゆっくりと両腕から抜き取った。

まろび出た乳房は、目も眩まんばかりの神々しさ。横たえていてもぎゅんと前に突き出ていて、Dカップ以上はあるだろう。さすがに、まなみほどの巨乳ではないものの、十代の肌と見紛うほどのピチピチしたハリのお蔭で、その重々しさに負けることも、横に流れることもない。ボボンと飛び出すロケットおっぱいなのだ。

乳肌も、他の肌同様に白く、透明感に満ちている。その頂点では、色素の淡い薄紅が、きれいな円を描いている。乳頭は、予想と違い少し大きめ。洋介の人差し指の第一関節分ほどもあるだろう。大人しい印象の綾香とのギャップもあって、より艶めかしく映る。

洋介は、あまりの興奮に声もないまま、ねっとりとした手つきで、その乳房を両手で覆った。

「あん!」

いきなりの狼藉に、シルキーな声質が甘く掠れる。けれど、それっきり綾香は身じろぎするでもなく、ただじっとして身を任せてくれるのだ。

つるんと剥き玉子のような乳房は、まるでワックスが塗ってあるかのごとく、すべすべしているにもかかわらず、しっとりと掌に吸いついてくる。

表面をきゅきゅっと掌で磨けば、ふるるんと艶めかしく揺れる。

洋介は、掌を下乳にあてがい直すと、その容を潰すようにむにゅりと揉みあげた。

「あっ……うっ……ううん……」

プリンのようなやわらかさ、スポンジのような弾力、そしてクッションのような反発力が心地よく手の性感帯を刺激してくれる。

ここで本格的に、乳房を責めたいところだが、何よりもまず彼女の全裸を拝んでおきたい。

洋介は、魅惑の膨らみに後ろ髪を引かれつつ、その身体をずらし、綾香の下腹部へと取りついた。

「あ、今度は、下半身なの?」

ぎゅっと目を瞑っていた綾香が、薄目を開けて次に何をされるのか確かめた。けれど、切れ長の目は、わずかばかりそのくっきりとした二重を見せただけで、またすぐに閉じられてしまう。

長いまつ毛が、小刻みに揺れるのが、彼女の緊張感を物語っていた。

「綾香の太もも、ほっこりとしていてやわらかい……」

オシャレな黒の網タイツ越しの太ももに、うっとりと頬ずりしながら、もう片方の脚もねっとりと撫で回す。

ほっこりした温もりを堪能していると、微かに酸性の臭気が、もわもわっと立ち昇ってくる。

「もしかして、もう濡れているの?」

くんくんと、鼻を蠢かし匂いの源泉を探ると、股間の付け根のあたりであることは疑いようがなかった。

「ああ、だめよ洋介くん。そんなところ嗅がないでぇ」

狼狽する綾香をよそに、ついには鼻先を股間にくっつけて、ふごふごと嗅ぎまわった。

「ああん。そんなあ、女性の匂いを嗅ぐだなんて、洋介くんマナー違反!」

伸びてきた甘手が、やさしく洋介の頬を包み込んだ。まるで悪戯な仔犬を咎めるような口調に、洋介は思わずニンマリした。

「だって、この匂い。綾香の匂い懐かしいんだ。高校生の頃の淡い想いが蘇ってくる匂いなんだよ」