「気持ちよさそうだね。菜緒はそんなにお尻、敏感だったっけ?」
「ああん意地悪っ……こんな顔、覗かないでぇ」
焦点を合わせていなかった菜緒の視線が、洋介のそれとぶつかり、羞恥心を刺激されたのか、童女のように小首が振られた。
「意地悪っ……洋介の意地悪ぅっ!」
尻肉の素晴らしすぎる感触に、理性をとうに吹き飛ばされている。すでに充分以上に勃起させた肉塊を、思い切りしごきたくて仕方がなかった。そのやるせなさが、さらに指に力を込めさせる。
「菜緒のお尻、最高だっ! こうして触るだけで、気持ちいい……。いつまでも触っていたい気持ちにさせられるよ」
夢中で洋介は、中指を頂点にした四本の指をパンティの中に潜りこませた。尻肌は、おそろしくきめ細かで、その表面には、しっとりと汗を滲ませていた。
尻の丸みに沿って、じりじりと指の付け根まで侵入させると、手をグイッとずりあげてやる。
「ああんっだめよ、いやあん」
自然、尻朶を覆っていた三角の生地は谷間で狭まり、ずれ込んで、Tバック状に食い込んだ。しかも、絞られた薄布が食い込んだのは、谷間ばかりではない。下から覗く洋介には、W字に女陰の形が浮かびあがるほど食い込んでいるのが丸見えだった。
「きゃあっっ!!」
鮮烈な淫波に襲われ、菜緒は激しく身悶えた。洋介の火照った指先が、縦溝の線をなぞり上げたからだ。途端に、膣奥から蜜液が滲みだしたらしく、白いパンティにシミが浮かんだ。
「うぐぅっっ、んんんっ……ふむぅうぅっ」
零れ落ちるはしたない喘ぎをこらえようと、艶声はくぐもったものに変わった。しかし、追い討ちをかけるように指先で外陰唇を擦ってやると、途端に唇がほつれて、悩ましい嬌声が上がる。そんな反応の一つひとつがうれしくて、敏感な小突起までも押し上げた。
「うぅぅん! ああん、だ、だめぇ……。そこは、そこはぁぁ……」
「そんなに気持ちいいの? もう料理どころじゃないみたいだね」
くちゅくちゅんと、猥がわしい水音が立ちはじめている。
それもそのはず、純白のパンティは、ぐしょぐしょヌレヌレの状態にあり、恥裂の薄紅が透けて見えそうなほどなのだ。洋介が指先でしきりに擦るのも、その濡れシミを広げるためだった。
「ひうん!」
興奮しきった洋介は、ついには鼻面を濡れそぼったパンティの船底にあて、割れ目部分を突っつきはじめた。どんどん潤みを増していく股間こそが、濃密なおんなの匂いの源泉であることに気がつき、鼻をヒクつかせて、振りまかれた淫香を肺いっぱいに吸い込んだ。
「ああだめ、そんなところの匂い、嗅いだりしないでぇ」
イノシシがぐりぐりと鼻先で穴を掘るように、匂いの源泉をほじくる。
酸性の臭気を帯びた淫香が、どんどん強くなっていく。刺激を受けた肉花びらがほころんだのか、それとも膣口がよじれたのか、蜜壷に溜められていた愛液が、ダムの決壊により、とろーり零れ出たのだ。
「ああん、お腹のあたりドクンってしたぁ……恥ずかしいお汁、零れたのね……」
菜緒が知覚した通り、パンティは鼻先で少し押しただけでも、じゅじゅわわあっと愛蜜が染み出てくるほどに濡れている。
「だめえ、だめえ、そんなにほじらないでぇ」
こみ上げる甘い電流を我慢しきれなくなった女体は、骨が溶け崩れたかのようにくねくねと頼りなく、下半身をくねらせている。
「気持ちいいの? イっちゃいそうなんだね?」
洋介はふごふごと鼻を鳴らしながら、シルク地を恥裂に押し込むようにしてその切っ先を擦りつけた。
「ひやあ、ああん、お鼻挿入れないで。恥ずかしすぎるよぉ!」
ヴァギナに食い込みW字を描くパンティ。黒いシミからは、ついに愛蜜がぽたぽたと滴り落ち、あまりにも淫靡な光景を晒している。
「あん、ああっ、んん……ねえ、待って、ねえ、ああ、そんなぁ」
逃れようとしてか、じっとしていられなくなったものか、艶臀が小刻みに躍る。
快美な悪戯に、立っているのもつらいようで、かくかくと膝が笑っている。ついには取りついていたキッチン台に、上体を預けるように突っ伏してしまった。
「ふあ、あああ……すごいの……頭の中がぐるぐるして何も考えられないぃ……ねえ、もう我慢できない……洋介が欲しい」
一番うれしい言葉を得た洋介は、細腰にしがみついているシルク地のゴム部分に手指をくぐらせた。よじれによじれTバック状になった薄布を、ゆっくりと脱がせていく。つるんとした茹で玉子のようなお尻を露出させ、黒のニーソックスの残る美脚から抜き取った。
2
おもむろに洋介は、その場に立ちあがり、自らのズボンをパンツごと脱ぎ捨てると、菜緒のミニスカートをペロンとまくり上げた。
あらためて、自らが剥きあげた悩ましい脚線美と向き直る。
小柄な割に腰高で、すらりとカモシカのように伸びた脚。瑞々しくもむちっとした太ももの充実ぶり。つるつるすべすべのお尻は、いかにも可憐にフルフルと揺れている。
(ああ、お尻が誘っている……)
ただそこに存在するだけで、洋介は激情を揺さぶられた。それほど菜緒の尻肉は、魅力的なのだ。重力に反するように持ち上がった尻朶が、悩殺の谷間を作り出している。それでいて活動的な若妻にふさわしく、キュッと引き締まり、ぷるんぷるんに張り詰めている印象だ。