ハーレムマンション 僕と美人妻たちの秘蜜な昼下がり

正直な言葉は、まなみの心を打ちぬいたらしい。途端に、その表情がとろとろに蕩けだした。

「もう洋介くん、そんなうれしいセリフ聞かされるの久しぶりよ。それじゃあ、今度は、まなみの番。わたしを気持ちよくさせてぇ」

妖艶なおねだりに、洋介の頭の中で鮮やかな花火が打ちあがった。

洋介は彼女を潰さないように気遣いながら、ぐいっと上体の力で身体を転がし、互いの位置を入れ替えた。

正面から見下ろしたまなみの肉体は、凄まじく洋介の欲情を刺激する。

ビキニでは隠しようのないムンと匂い立つほどの熟れきったド派手なメリハリが、惜しげもなく晒されている。

すべやかにたゆたう二の腕、太ももの付け根近くまで露出した両脚、Eカップ巨乳の全容がそのまま知れる胸元。シミ一つない眩いばかりの柔肌に、無数の汗を宝石のように鏤め、妖しい煌めきを瞬かせている。ただそこに存在するだけで、どんな男でも魅了せずにおかない肉付きが、今は熱帯夜さながらの温湿度を持って、熟れきったおんな特有のエロフェロモンを濃厚に漂わせているのだ。

「本当に久しぶりなの……やさしくしてね」

その魅惑の肉体とあまりにも対照的な、貞淑な未亡人らしい恥じらいぶり。先ほどまでの大胆なまなみとは見違える姿が、洋介の脳髄をしこたまにかき乱す。どちらの彼女が、本当のまなみなのかと思いながら、眩いばかりの女体に、そっと手を這わせた。

「んっ……」

つやつやと滑り輝く肩口から腕にかけて、ゆっくりと撫で回しながら、そっと唇を首筋に近づける。

大きな目が、それがおんなのたしなみとばかりに、ぎゅっと瞑られる。印象的なまでに長いまつ毛が、やけに官能的に映った。

「なんて滑らかな肌なのだろう……シルクなんかよりもっとすべすべで、こんなにつやつやしていて……それに肌がクリームみたいに甘い……」

感極まりながら、透明度の高い美肌に手指を這わせる。感度の高い場所に触れられるたび、ぴくんと震える女体反応が、清楚な美貌にふさわしい。

身体の側面から徐々に中心に手指を移し、首筋に吸いつけた唇も、ゆっくりと鎖骨、そして胸元に。

「くふっ……んっ、んふん……ふっく……」

小鼻が愛らしく膨らみ、鼻にかかった吐息が漏れる。小顔が左右に振られるたび、床に広がった栗色の髪も妖しく揺れた。

黒いビキニと雪白の美肌との悩ましいコントラストに目を楽しませながら、手指はそこを通過して、男好きのする肉付きのお腹のあたりを這い進む。

「ああ、洋介くん、焦らしちゃいや……もっとわたしを感じさせて……」

頬を上気させながらも、まなみがおねだりをした。恥じらう様は少女のようなのに、身体は熟れた反応を見せてくれるのが愉しい。彼女を悦ばせることは、洋介にとっても至福の瞬間なのだ。

「わかりました。じゃあ、まなみさんのおっぱい見せてもらいますね」

こくりと顎が頷くが、美貌は羞恥から逃れるように、雲鬢の中に埋められた。

細首に手を回し、リボンに結ばれた紐をつーっと引く。まるで抵抗なく、ほどけた紐を、そのまま手前に引っ張ると、黒いビキニがゆっくりとこちら側に倒れてくる。

ごくりと生唾を呑みながら、洋介は白い胸元をゆっくりと晒した。

「ああ、恥ずかしいわ……。こんなおばさんの乳房、洋介くんがっかりしないでね」

女性としての熟成度合いが満ち満ちて見事な身体。中でも、まなみの乳房は、その成熟がどこよりも進んでいる。ビキニの支えを失った肉房は、刹那に、ふるんと空気を震わせると、そのたっぷりとした重さに下乳から外側にわずかに流れ、乳肌が張りつめたところでたゆとうた。

「ああ、まなみさんのおっぱいきれいだぁ……。美しすぎて、目が潰れてしまいそうです」

衝撃的なまでの光景に、洋介の全ての動きがしばし止まった。息はおろか、心臓の鼓動さえ止まった気がする。

清純派として売っていた彼女だから、写真集でも映画でも、ヌードが公表されたことはない。幾度も想像してきた光景は、期待を裏切らぬどころか、それ以上の眩さと色気に満ちている。

「ああ、まなみさんのおっぱい……これが、高野アンナのおっぱいなんだぁ……」

その乳房は、ただ大きいばかりではない。まるで皮を剥いた白桃ほども白く、静脈を透けさせている。ベシャメルソースを溶かしこんだような艶めいた白さの肌が、そのふたつの球形ではいっそう白い。これほど深い谷間を、陽光に晒す機会などそうはないのだろう。日焼けとは無縁であるからこそ、神秘的なまでに青みがかった白さを保っていられるのだ。

「そ、そうよ、ファンの中でも洋介くんだけ特別。いいえ、もう洋介くんはファン以上に大切な存在……」

ぽってりと官能味たっぷりの唇から、浮かされたようなセリフがこぼれた。洋介の視線に灼かれ、乳肌がぼうっとピンクに煙っている。

まなみが身体を震わせるたび、どっしりとした乳肉がゆっさ、ゆっさと悩殺的に揺れる。その頂点で薄茶色にほのめく乳頭が、右に左にふるふると首を振った。

「ああ、けれど、洋介くんの視線が痛い……ねえ、そんなに見ないで……。恥ずかしすぎるわっ」

二十代の頃のハリは失われていても、たわわな膨らみは、おんなとしての誇りであるはずだ。女盛りに、円熟の美を咲き誇らせてもいる。けれど、男性の目に晒すのは、久しぶりらしく、どうにも恥ずかしくて仕方がないらしい。女優として、他人の注目を浴びることを生業としてきたまなみであっても、裸とあれば別なのだろう。