ハーレムマンション 僕と美人妻たちの秘蜜な昼下がり

洋介は、すべやかな掌に手を握られ、浴室のかまちをくぐりながら、もっとしっかりと女性をエスコートできる男にならなくてはと自らを励ました。

菜緒が自らの身体を温めるようにシャワーを浴びている。

もうもうと上がる白い湯気が羽衣のようで、天女の水浴びが連想された。

うっとりと眺める視線に気づいた菜緒が、シャワーヘッドを洋介の顔に向けてきた。

「うわっぷ……ぷはふわっ、こらっ! 顔はよせっぷ……」

「だって、目がいやらしいんだもん」

クスクス笑いながら、なおもシャワーを向けてくる。洋介は手を伸ばして、それを取り上げるとお返しとばかりに、お湯を菜緒に向けた。

「きゃああ……ごめん……降参するから……うぷぷぷぷっ……」

水をはじくほどに瑞々しい肌が、シャワーに濡れて光り輝く。瞬く間に、お湯に温められうっすらと桜色に染まっていくのが、まるで神秘的なベールを纏うようで、ひどく扇情的だ。

洋介は、思わずシャワーヘッドを投げ捨て、女体をぎゅっと抱き寄せた。

生クリームでも全身に塗っているのかと思えるほど、つるつるすべすべの絹肌が心地よい。華奢に映っていた身体も、こうしてみると程よい肉付きで、決して痩せぎすなわけではない。

「キスしてもいい?」

こくんと小さく頷いた菜緒は、そっと瞼を閉じてくれた。長いまつ毛が、小刻みに震えている。彼女の内心の緊張が、そこから伝わってきた。

首を斜めに傾げながら、洋介はゆっくりと顔を近づけた。

花びらのような唇に、自らの同じ器官を押し重ねてから、そのふんわりとした弾力に一度距離を置いて、またすぐに重ねあう。

乳房がお腹のあたりでむぎゅりと心地よく潰れている。

「うん……」

上下の唇で、彼女の上唇を挟み込みやさしく刺激する。さらに、下唇を同様に刺激してから、半開きにした口腔を真正面から重ねて、少し強めに吸いつけた。

舌を求められたことに気づいた菜緒が、ねっとりと生温かいその器官をそっと差し出してくれた。

洋介は、夢中になってピンク色の舌を、筒状にした自らの唇で愛撫した。自らも舌を伸ばし、舌腹同士をくっつけ合って、擦りつけたりもする。

「んうん……ふもん……ほおおおっ……じゅちゅるる……ぶちゅちゅっ……ぬふん」

小さな鼻翼から悩ましい息遣いが漏れてくるのに興奮し、洋介は菜緒の背筋のあたりに手指を這わせていく。びくん、ひくひくひくっと小刻みに震える場所を彼女の性感帯と見定め、嵩にかかって撫で回した。

「ああん、ま、待って……ねえ。先に身体を洗ってから……ねっ?」

小さな子供に言い聞かせるような口ぶりで、菜緒が洋介の腕の中から逃れていった。

洋介に背を向けた菜緒が、手際よく泡立てたスポンジを手渡してくれた。

さらに菜緒は、もう一つへちまを泡立てると、洋介の胸板にそれを当ててきた。

「えへへっ……洗ってあげちゃう……」

目の下あたりまでうっすらと上気させた菜緒の殺人的な微笑が、洋介の脳みそをどろどろに蕩かした。

たっぷりとお湯を含んだ泡が、じゅじゅじゅわわぁっと心地よく流れ落ちるのが、そのまま彼女の愛撫でもあるのだからたまらない。

いきり立たせたままの勃起をぎゅんと跳ね上げて、先走り汁をたっぷりと迸らせた。

「ぼ、僕にも、菜緒を洗わせて!」

手の中のスポンジを、磨く必要などまるで感じられないすべすべの肌に滑らせる。スポンジを握る指先が、スケートリンクのようなつるつるの肌に触れるのが愉しい。

菜緒が身体の前を洗ってくれる間中、洋介は小柄な彼女の背中を洗った。

「うふふ……洋介のここ、ずっとこのままなんだね」

へちまが屹立の周りに円を描くように、下腹部を擦っていく。露わになった亀頭部を洗いへちまの繊維で擦られると、思わず腰が引けてしまう。

「うおっ……だ、だって、すごく興奮しているのだもの」

「ほんと、すごい……男の人って、ずっとこんなにしていられるものなんだぁ……」

興奮にうずうずと身体が火照るのか、菜緒が自らの太ももを擦り合わせた。

半ば潤んだ瞳で、讃えられると恥ずかしいはずのことも、誇らしく感じられるから不思議だ。

「ねえ、菜緒、へちまでは刺激が強すぎるよ」

「ああそっか。うふふ、ごめんなさい。じゃあ、こうしてあげる」

たっぷりとソープの泡をまとわりつかせた白魚のような手指が、洋介の肉茎にやさしく絡みついた。

ぬるぬるつるつるの指の股で擦られると、勃起度がさらに上がった。

「うそぉ……まだ硬くなれるの?」

濡れた瞳をさらに潤ませて菜緒が感嘆の声を上げた。

「うわ、だめだよ。そこそんなにしごいちゃダメっ! き、気持ちよすぎちゃうよ」

洋介が情けない悲鳴を上げると、菜緒はさらに勃起をしごきはじめた。余った肉皮をカリ部分にまで覆わせ、すぐに反転して根元に戻っていく。しかも、その度に手指は、竿胴をやわらかく締めつけて、たまらない快感を呼び起こしていくのだった。

「あうわあああっ……本当にダメだって……か、硬くなるのは、射精ちゃいそうだからだよぉ!」

「うふふ、知ってる。だって洋介に、気持ちよくなってほしいのだもの」

赤みを増した唇を、しきりに舐めているのは意識してのことだろうか。

きゅきゅっと亀頭部を撫でられ、ずりゅりゅっと肉皮をしごかれて、暴発寸前のエネルギーがしわ袋の中で煮えたぎる。もう三擦りもされれば発射してしまう寸前で、何とか洋介は小悪魔的な洗浄をやり過ごした。