「いや、恥をかくのなら今度は、洋介くんと一緒がいい。お願い、ね、そうして?」
洋介が背後にいて顔を見られずに済むからか、恥ずかしがり屋の綾香にしては大胆なおねだりをしている。もちろん、洋介にも異存はない。否、それどころか、早く上品なヴァギナに挿入したくてうずうずしている。
「それじゃあ、このまま挿入してもいい?」
ぱーっと赤みを帯びた首筋が、こくんと縦に振られた。
「ください。洋介くんのおちんちん。おま○こに……」
上品な唇が、淫語を口にする。洋介の興奮を誘うため、意識的に口にしているのだ。
洋介は、上側のやわらかい内ももに手をあてがい、ぐいっと持ち上げさせた。
くぱーっと透明な糸を引いて口を開けた恥裂を、勃起を握りしめてその位置を探る。散々擦りつけてきたため、肉柱は根元までネトネトになっている。
そして、ついに綾香の膣口に、ぴたりと切っ先を密着させた。
クチュリ……淫猥な音が二人だけの世界に響いた。
「あうあぁああっ!」
どちらが上げたか判らない呻き。粘膜同士が結合した瞬間、お互いが溶けてなくなっていきそうな快感に酔わされていた。
「入ってくる……入ってきちゃう!! 洋介くんが私の中に……ああ、私、洋介くんのおんなになるのね……」
さらに腰を繰り出すと、綾香がぶるぶると女体を痙攣させた。
「んんんんんっ───っ!」
相当に狭隘な肉路に、ずるずるずるっと滑り込ませる。
複雑な起伏と蕩ける滑らかさが、凄まじいまでの具合のよさを実現している。
その絶妙な感触に、洋介は欣喜雀躍、歓びに打ち震えた。そこには、憧れの先輩に迎え入れられた精神的充足感もあるだろう。だが、それ以上に純粋に名器なのだ。
深く柔らかく、細かい襞々が幾重にも密集し、しっとりと吸いつき、きゅきゅうと締めつけ、くすぐるように舐めまわしてくる。
「愛してるよ……綾香、愛してる……!」
自然に滲み出た言葉。だからこそその言葉は、綾香の脳幹に直接染み込んで、彼女を多幸感に満たしていく。
「言わないで……幸せ過ぎて、心まで蕩けちゃうわ……」
「愛してる……愛してるんだ綾香……」
再度耳元で囁くと、女体がジューンと濡れを増し、ガクガクガクッと痙攣した。甘く蕩けた心が、早くも初期絶頂を呼んだらしい。
「すごいわ……腰が痺れて、お尻が震えちゃうぅ……熔ける……ああ、熔けちゃいそう……」
ばちばちんと鼻先で火花が飛ぶほどの快感を洋介も覚えた。これほどの愉悦に浸るのは、互いにとってお互いが、最高のSEXパートナーであるからに違いない。決してテクニックでは補えぬ相性の問題だけに、互いに巡り会えたのは幸せだった。
「綾香もすごいよ……おま○この締めつけが強い……なのにこんなにトロトロで……ぬかるみに漬け込んでいるみたいだ!」
膣肉が妖しくさんざめき、肉襞がそよいで男根をくすぐってくる。合一を悦び、熱くもてなしてくれるのだ。
「あ、あああああ……ま、まだ入ってくるの? おくっ!! 奥まできちゃうぅぅ!」
無数の濡れ襞を押し分けて突き進む洋介。ぬるん……ぬるるるんと、深く、深く、結合させていく。
綾香が、ぶるぶるとわなないて、のけ反った。
「きついよっ……とろとろで柔らかいのに、きつきつだ!! ぬるぬるしているくせにザラザラもしているし……うぐぅっ! まだ吸い込まれるよぉっ!」
たまらず腰を限界近くまで、ぐんと押し出すと、ついにふかふかのヒップに恥骨がぶち当たった。切っ先が、ごつんと突いた手ごたえもあった。
「ひうんっ!!」
はしたなく綾香が呻いた。
白い歯列を、がちがちと噛み鳴らしている。
「こんなに深いの、はじめて……。ああだめ、またきちゃいそう……あ、ああぁ」
わなわなと女体を震わせて人妻はアクメを極めた。その強烈な喜悦に、むっちりとした太ももが鳥肌を立ててぶるぶる震えている。
しかし、洋介とて深い悦びは一緒だった。際どく射精だけは免れたが、頭の中では色鮮やかな花火が何発も打ち上げられている。鼻先で、火薬の匂いを嗅いだ気さえした。
高校時代、何度妄想したかしれない願望が、ついに叶ったのだ。生贄のように差し出されたまん丸美尻に、思い切り恥骨を擦りつけて、根元までの結合を味わっている。めくるめく快感とは、こういうことを言うのだろう。
「ううっ、もうだめだっ、たまらない。綾香のおま○こ気持ちよすぎ……う、動かすからね!!」
「ああ、待ってっ……今動いちゃだめぇえええっ! い、いま動かれたら、わ、私……また壊れちゃうぅうううううっ! んんんんんん~~~っ!?」
洋介も綾香も限界など、とうに超えて見境がつかなくなっていた。
洋介はもちろん、人妻の綾香にもこんな経験ははじめてだった。洋介の勃起は綾香と結ばれるためにあるみたいに、牡牝がぴったりなのだ。複雑なカギのように、でこぼこがぴったりと合わさり、快感神経が直結して、お互いを蕩かしあう。それほど絶妙に膚があっていた。
その向こうには味わうのが怖いと思えるほど、凄まじい多幸感に満ちた高くて深い絶頂がそびえている。
「んああぁ……だめよ、こんなセックス覚えさせないでぇ……いいの? 私、洋介くんと離れられなくなっちゃううぅっ!」
綾香が首を捻じ曲げ、拗ねて訴えるような視線を向けてくる。妖しいまでの秋波がそこには込められている。見つめられた洋介は、美しくも愛らしい人妻の表情に心奪われた。