恍惚の表情で具合の良さを伝えると、瞳を潤ませた菜緒が、再び洋介の首筋に腕を巻きつけた。身長に差があるため、菜緒の片足は背伸びをしても、爪先が着くか着かないかの位置にある。
「おんなの人に抱きしめられるのって、こんなに気持ちいいんだね」
息苦しいほど、しがみついてくる菜緒。弾力に富んだ乳房の感触に、あたっている肌が溶けてしまいそうだ。腋の窪みから漂う濃厚な牝臭とともに、おんなの全てを味わわせてくれている。
痛いほど勃起を食い締めている膣肉は、まるで肉壁からたくさんの触手がにゅるにゅると湧きでているようだ。しかも、その触手が入れ替わり立ち替わり、肉棒にみっちりと絡みついてくる。牝の本能が受精を求め、勃起に媚びているのだ。
「もう射精そうだ。このまま中で出しても良いの?」
「良いよ。洋介の精子、子宮にちょうだい!」
うれしい返事を確認してから洋介は、ヴァギナから肉塊を抜き取ると、素早く女体の前後を入れ替えさせた。スムーズな抽迭を行うために、後背位を選んだのだ。
「この方が、いっぱい突いてあげられるから」
素直に幼妻は、湯船のヘリに両手をついて前かがみになった。白い双尻がくねくねと誘うように躍る。アケビのようにぱっくりと口をあけた恥裂に、背後からずぶんと挿し入れた。尻朶の柔らかなクッションが、下腹部にあたり心地よい。
「ひうううううっ……ああ、またさっきまでと違うぅ」
尻朶に押し返される反動を利用して、ずぶずぶずぶと引き抜き、抜け落ちるギリギリから力強く押し込む。
「あうううっ、ぅっあああぁん。すごい、いっぱい擦れてるぅ」
細腰が大きくくねり、お尻を突き出すようにして抽迭の手伝いさえはじまった。その腰つきにあわせて、洋介も抽迭を送り込む。
シミひとつない美しい背中に、身体を密着させて、前に回した手指で肉房をきゅっと絞ると、「んあああっ」とひときわ高い啼き声があがる。
「ああ、菜緒っ……。いやらしく感じまくっているんだね」
「そうよ、最高に気持ちいいの……。ああ、良いっ! 奥が感じるぅっ……あ、あぁぁっ…良いのっ! ……びりびりってしびれちゃう……っ!!」
上体を再び起こし、一段と嵩を増した肉塊で、膣襞をめくり返すほどの激しい抽送を叩き込む。抜き挿しのたび、ますます菜緒が淫らになっていくようで、洋介は歯を食いしばって腰を前後させた。もちろんそれは自身の快感にも直結している。次々と悦楽が積み重なり、やるせない射精衝動へと変換され、しわ袋に蓄積されるのだ。
膨れ上がった射精欲求に支配され、ひたすら腰を振り、肉棒の内部に巨大な噴火圧力を溜めていく。
「ああ射精る……もうイクっ!!」
艶めく尻朶に、腰部ごと勃起をぶつける。直線的な打ち込みは、バスルームにパンパンパンと鳴り響いた。
薄紅に上気した裸身が、淫らにくねる。
「あうぅっ、ぅっああぁん。私もイクぅっ、お、大きいのがっ! イッ…ぁ! あたしぃっ、んんんぅッ! あっくううぅぅぅぅ~~~ッッ!!」
菜緒の背筋が浮き上がり、ぎゅんと大きくエビ反った。その瞬間、洋介も引き結んでいた肛門の戒めを緩め、全ての欲望を解き放った。瞬間、凄まじい快感が、ずががががんと背筋を駆け抜けた。
溜まった欲情が、鈴口に向かって怒濤のように殺到する。それはもう押しとどめることのできない激しい奔流で、肉竿を猛然と駆けあがった。
「ぐわああっ、射精るっ……射精るううううぅ!」
ゴンと鋭く打ち抜いた後、腰の動きをピタリと止めた。限界まで膨れ上がった肉傘で、胎内にボンッとつぶてを発射させた。濃い精子の塊は、固体を放ったような感覚だ。それほど凄まじい射精だった。
「きゃうううううううううううぅっ!」
灼熱の精液が子宮に着弾すると、菜緒の女体がぶるぶるぶるっと痙攣した。
「熱うぃ……ああ、子宮いっぱいに射精したのね……お腹の中が洋介の精子で灼かれてるう」
胎内にじゅわっと拡がる精液の熱さを、菜緒はそう教えてくれた。
「こんなに気持ちいい射精、初めてだっ!」
二弾目、三弾目を放ちながら洋介は、かつて味わったことがない満足に酔い痴れていた。アイドルばりの美しさを誇る人妻を絶頂に導き、種付けする征服感と充実感。これに勝る悦びなど、ないかもしれない。
女体をびくんびくんと波打たせ、絶頂の余波に身を浸している。
全身に力が入らないのか、そのままバスルームの床に両膝をついた。
やさしく女体の向きを変え、バスルームの床に着地させてやる。
「大丈夫? 菜緒、素敵だった……よかったよ」
菜緒に訪れた絶頂の波は、よほど高かったと見え、あえかに開いた唇の端から、つーっと涎がこぼれでている。瞳から涙をこぼし、女陰からはだらだらと愛液と精液の混じった白濁を溢れさせ、快楽の全てを味わい尽くしている。
洋介はうっとりと菜緒のショートボブの生え際を親指の腹でなぞった。その満ち足りた表情を見ていると、誇らしいような気持ちになれた。
第二章 綾香/隣人妻は、あこがれの先輩
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「一人暮らしの男子学生なんて、栄養が偏ってるに決まってる!」
菜緒の決めつけは、男性への差別だと思いつつも、洋介に限ってはその通りだから反論の仕様がない。何より、それを口実に、ちょくちょく菜緒が部屋を訪れてくれるのがうれしかった。