ハーレムマンション 僕と美人妻たちの秘蜜な昼下がり

「洋介くん、乳首敏感なのね……。舌の先で、くすぐったくらいで、硬くしこってる……ああ、洋介くぅん」

甘えるような、媚びるような、悩ましいまなみの声には、耳穴を愛撫されるよう。

肉感的な女体が、洋介の上でくなくなと揺れる。太もものあたりの柔らかい肉付きが、ジーンズの強張りをしきりに擦る度、頭のてっぺんにまで響くほどの悦楽が、鋭く全身を駆け巡った。

「うおっ、くはっ、まなみさん……ああ、そ、そこは……」

まなみの左手が、胸板からお腹のあたりを通過して、ゆっくりと下腹部に降りてくる。器用にベルトを緩めると、ジジジとファスナーが引き下げられた。

「ああ、男の人の匂い久しぶり……」

ジーンズがすっかりくつろげられ、パンツの前を柔らかく撫で擦りされる。

「あうっ!」

びくんと腰を持ち上げ、情けない喘ぎをあげると、まなみが嫣然と微笑んだ。

「未亡人が若い男の子を弄ぶなんて、ほんとうにふしだらね。それもファンの男の子とだなんて……」

硬く充血した肉塊の形を確かめるような手つきで、白魚のような手指が撫で擦りを繰り返す。

朱唇は、相変わらず胸板に吸いつき、右手では身体のあちこちを撫で回される。

「してもらっているんだ……僕、高野アンナにしてもらっているんだ」

「ええ、そうよ。アンナにしてもらう気持ちはどう?」

淫靡に細められた瞳が、こちらを窺うように聞いてきた。

「すごいです。すごく気持ちいい。アンナさんの、まなみさんの手も唇も、本当に気持ちいいです! それにまなみさんの肌、すべすべなのにしっとり吸いつくようで……僕、僕ぅ」

「ああ、洋介くんの今にも蕩けそうな顔……どうしよう……そんな顔されたら、もっとしてあげたくなっちゃうじゃない」

「してください! ああ、もっとしてください!」

慈悲深い女神様に懇願するように、洋介はさらなる愛を求めた。

「いいわ。洋介くんだけは特別……わたしの全てを味わわせてあげるわ」

すんなりと伸びた美脚が、洋介の太ももに白蛇のように絡みついてくる。さらには、その手指が、パンツのゴムひもを潜り抜け、直接肉塊を握りしめた。ひんやりとした手指の感触に、ずががががんと強烈な電流が背筋を駆け抜けた。

あまりに凄まじい快感に、洋介は奥歯を噛みしめ、こみ上げる射精衝動をやり過ごさなければならなかった。

「ああ、熱くて硬い……洋介くん、逞しいのね……」

どくんどくんと脈動する勃起をやさしく握りしめ、その生命力におののくまなみ。朝露を浴びた朝顔のように、美貌に汗を滲ませている。

手練手管を身に付けた未亡人は、洋介が射精寸前にまで追い詰められていることに気づいているようで、だからであろうか、手指はやわらかく勃起を握りしめるばかりで、性急に責め立ててこようとしない。

「焦ることはないわ……たっぷりわたしを味わってね」

濡れた瞳が、そう訴えかけている。

洋介は、菊座をぎゅっと絞りつつ、深く大きく息を吐いた。この夢のようなひと時を、圧倒的な興奮ばかりに身を任せているのは、もったいないと気がついたのだ。

(まなみさんも、大人の時間を過ごしたいに違いないんだ……)

洋介は、両腕をまなみの背中にまわした。

磨き上げた玉の肌は、ビロードの手触りにも似て、ただ触れただけで手指の性感を心地よく刺激してくれる。

上等な女とは、彼女のような人を指すのだろう。納得しながら、洋介は、滑らかな背中にゆっくりと掌を這わせた。

「あうっ……ああ、洋介くん、上手なのね……背中、感じちゃう……」

白い首筋が、くいっと持ち上げられ、甘い愉悦を味わうような官能的な表情が、目の前に晒される。

鉤状にした手指で、触れるか触れないかの強さを心がけ、つつつーっと背筋を掃いていくと、ぽってりとした唇が、今にも艶めかしい吐息を漏らしそうな形に開いた。

「っく……んんっ……くふん」

背中を彷徨う指先に、時折、びくんと女体が震える。そこがまなみの性感帯と見定めると、あえて一度遠ざかってから、忘れた頃にその場所を攻める。

びくんとした震えが、びくびくびくんと大きさを増し、ついには大きな身悶えに変化した。

「ふっくぅ……くはん……ふああ……あ、ああん……」

アルトの声が少しばかりオクターブを上げ、艶めいた喘ぎへと変わる。

「ああ、まなみさんが感じてる。僕の愛撫にまなみさんが、感じているんだ」

「いやな、洋介くん。わたしだって生身のおんなだもの、愛されれば感じるわ」

恥じらうように洋介の胸板に美貌が埋められた。その一方で、勃起に巻きついていた手指が、妖しい蠢動を開始する。

小指から人差し指へと、順番に力が入れられる。まるで、こみ上げる快感に合わせるような力加減。かと思うと、親指の腹にきゅきゅっとカリ首を擦られた。先走り汁にヌルついた指先で、洋介の剥き出しの性神経を弄ぶのだ。

凄まじい悦楽に翻弄され、昇り詰める寸前の洋介は、身体の上にしなだれかかる女体を力いっぱい抱きしめて、まなみの手淫を押しとどめた。

「あん。どうして? 我慢しなくていいのよ。射精していいの」

不服そうな目が、洋介の目の奥を覗き込んでいる。

「うん。射精したいのは、やまやまだけど。僕だけが、気持ちよくなるのは嫌だ。まなみさんも、気持よくしてあげたいんだ」