人妻フルコース~熟れ頃・食べ頃・味見頃~

「もう、最高、でした。はぁ、晴恵さんに奪ってもらえて、幸せです。ありがとうございました」

凄艶な色気を滲ませる顔で振り返ってきた艶妻に、拓実は恍惚感いっぱいの顔で感謝を口にしていた。肉洞内に埋まったままのペニスが、ビクンッと跳ねあがり、見つめ合う二人の顔に、新たな愉悦が浮かぶのであった。

第二章 熟妻の特製ジュース

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(はぁ、涼しい、生き返るぅぅ……)

金曜日の午後十二時四十分。拓実はハンカチで額に浮かぶ汗を拭いながら、駅前にある市民会館に足を踏み入れた。冷房の効いた館内は、凶暴なまでの日差しが降り注ぐ屋外に比べ、まさに天国であった。

(先生、もう来てるよね)

エレベーターで三階へとあがりながら、料理教室の主催者である並木千佳子のことを思った。火曜日の料理教室で指を切ってしまった際、次の講習前に特別レッスンをしてくれると言われ、いつもより一時間以上も早く、市民会館に来たのだ。

(今日、晴恵さんと顔を合わせたとき、いつも通りにできるかなぁ)

チンッ、と音を立て、エレベーターの扉が開いた。廊下に足を踏み出しつつ、今度は坂下晴恵のことが脳裏に浮かんでくる。

三日前の火曜日、拓実は人妻の熟れた肉体で、童貞と別れを告げたのだ。あの日はあのあと、さらに一度、艶妻の子宮に白濁液を迸らせてもらっていた。

雲の上を歩いているような感覚で自宅に戻ったあとも、晴恵の蜜壺を思い返し、自慰に耽ったのであった。その人妻との再会に、平静でいられない気分が高まってくる。

(でも、まずは特別レッスンだよな)

調理実習室前に立ち、一度深呼吸をしてから、拓実はドアノブに手をかけた。カチャッ、という音とともに扉を開き中に入る。そこは靴脱ぎ場。左の壁には下駄箱があり、脱いだ靴はそこに入れ、代わりに備え付けのスリッパに履き替えるのだ。

拓実もスリッパに履き替え、もう一枚の扉を開け、実習室内に入った。しかし、千佳子の姿はない。

(あれ、先生、まだ来てないんだ。ちょっと早すぎたかなぁ)

腕時計で時間を確かめた拓実が、奥の壁際に積み重ねて置かれていた丸椅子に向かおうとした直後、耳に小さな音が届いた。

(んっ? なんだ?)

「うンッ……はぅ、あぁ……うぅン……」

耳を澄ませると、くぐもったうめきのようなものが確かに聞こえる。音源をたどるように、顔を左右に動かす。すると、講師用調理台の向こう、パントリーのスライドドアが開いているのが分かった。音はそちらから聞こえてきている。

(なんだ、やっぱり先生、来ているんだ。でも、なんだろう、この変なうめきは? もしかして、体調でも崩されているのかも)

音の正体に首を傾げつつ、パントリーに近づいた拓実は、中を覗きこんだ瞬間、驚きの声をあげそうになった。慌てて両手で口元を覆い、ドアの陰に隠れる。

(まっ、まさか、こんな……先生が、お、オナニー、しているなんて……)

心臓がドクン、ドクンッと驚くほどの速さで鼓動を刻んでいた。パントリー内で自慰に耽る千佳子に聞こえてしまうのではないか、そんな危惧すら抱くほどの高鳴り具合だ。だが、当然ながら、離れている相手に心臓の音を聞かれることはあり得ない。

「あんッ、あぁ、はぅン、はぁ、うンッ、あぁん……」

拓実が来たことに気づいていないのだろう。パントリーの入口に立っていることもあり、四十路熟女の艶めかしい喘ぎが、明瞭に鼓膜を震わせつづけている。

(どうしよう。こういうときって、声、かけたほうがいいのかな。それとも、見なかったことにして退散すべきか。あぁ、でも、女の人がオナニーしている姿なんて、滅多に見られるものじゃないし……)

常識的に考えれば、音を立てないように退散するのがベストであると分かる。しかし、性欲旺盛な年頃の、数日前に人妻の肉体によって童貞を喪失したばかりの少年の性感は、母性的雰囲気に溢れた千佳子が放つ淫声に、すっかり心奪われていた。

(バレなければ、大丈夫、だよな)

小さく生唾を飲みこみ、慎重にパントリーの内側を覗きこんでいく。

「あぅ、あぁ、あんッ、あっ、うぅン、はン、うぅんっ、はぁン、はぁ……」

パントリー奥に設置された大型の業務用冷蔵庫に、千佳子は背中を預ける格好で床に座りこんでいた。今日の熟女講師は、オフホワイトの七分袖ニットにベージュのタイトスカートという出で立ちだ。

母性的な顔の瞳は閉じられ、悩ましく眉間に皺が寄っている。しかし、それ以上に拓実の目を釘づけにしたのは、その胸元と股間であった。ニットの裾が大きくたくしあげられ、モカブラウンのブラジャーが露出していた。ブラジャーはフルカップで、派手な装飾のない、シンプルなデザインである。

(凄い! 先生のオッパイ、ほんとになんて大きいんだろう。晴恵さんが、千佳子先生はGカップって言ってたけど、本当にとんでもなく大きいなぁ。ゴクッ)

ただブラジャーを露出させているだけではない。千佳子の左手がブラジャー越しの豊乳を、やんわりと揉みしだいているのだ。フルカップのブラジャー越しにも、熟した柔乳が卑猥にひしゃげている様子に、ペニスが一気にいきり立ってしまう。

(先生のオッパイ、きっと晴恵さん以上に柔らかいんだろうな。あぁ、触ってみたい。それに、あのニンジンの代わりに僕ので……)