「キャッ、す、すっごい……。こ、こんなに反り返るほど大きく、そして、硬くなってるなんて」
「す、すみません、先生。ぼ、僕……」
千佳子の驚き声で現実に引き戻された拓実は、思わず両手で股間を覆ってしまった。
「謝らないで、とっても逞しくて、ゴクリ、素敵よ。さあ、手をどかしてちょうだい」
普段の母性的な声とは違う、鼻にかかった甘い声で囁きかけた千佳子の右手が、股間を覆う拓実の手に触れてきた。そのまま、手をペニスから離されてしまう。裏筋を見せそそり立つ強張りが、ドンッと四十路妻の眼前に晒される。
初々しいピンク色をした亀頭はパンパンに張り詰め、鈴口からは先走りが滲み出していた。先ほど自分で触ったときの名残もあり、ツンと鼻を衝く牡臭が濃く漂う。
「ほんとに、す、凄いわ。大きさもそうだけど、匂いもとっても濃い」
「あぁ、先生の息が吹きかけられるだけで、僕、くすぐったいような、変な感じです」
「ふふっ、敏感なのね。それじゃあ、触るわよ」
千佳子の右手が肉竿の中央をそっと握りこんだ。熱い強張りに絡みつく、少しヒンヤリとした指の感触に、ゾワッと腰がくねってしまう。
「ンはっ、あ、あぁ、先生、おぉ、千佳子、先生……」
「はぁン、すっごい。なんて硬くて、そして熱いの。こんなに硬くなったオチンチン、初めてだわ。どう、秋山くん、気持ちいいかしら?」
少しさがり気味の目尻をさらにさげた千佳子が、優しく強張りをこすりあげてくる。
「くはッ、あぁ、はい、いい、です。すっごく、先生の手、気持ちいい。はぁ、僕、すぐにでも出ちゃいそうですぅ」
(晴恵さんの握り方は大胆だったけど、千佳子先生はゆったり柔らかくて、はぁ、本当に気持ちいい)
熟妻の母性がそのまま反映されたどこまでも甘く優しい手淫に、腰骨が蕩けてしまいそうだ。チュッ、クチュッ、溢れ返った先走りが肉竿に垂れ落ち、千佳子の指も濡らしていく。
「いいのよ、出してくれて。そうしたらまた、レッスンに戻りましょう」
「はっ、はい」
艶めいた顔で見上げてくる千佳子の色気に、背筋が波立つ。強張りがビクンッと胴震いを起こし、陰嚢がキュンッと縮まりそうな感覚が襲う。
(でも、できればもっと、先生の手を味わっていたい。それに、許されるなら、先生のあの大きなオッパイを……)
オフホワイトのニットを誇らしげに突きあげる豊乳。Gカップの熟乳を手の平いっぱいに感じたいという欲望が、ムクムクと膨らんでいく。
「せ、先生。あの、おっ、オッパイに触っても、くぅ、いいですか?」
「えっ!? オッパイに?」
「はい、あの、僕、さっきブラジャー越しの大きなオッパイを見て、それで、うぅ、触ってみたくなっちゃったんです。服の上からでいいので、お願いします」
手淫をいったん止め、大きく目を見開いて見上げてくる千佳子に、迫り来る射精感に耐えつつ、ペコリと頭をさげた。
「わっ、分かったわ。でも、服の上からだけよ」
「はい、ありがとうございます」
満面の笑みを浮かべた拓実は、右手を逆手状態で熟女の左乳房にのばした。ニットを盛りあげる胸の膨らみに、手の平を押し当てていく。モニュッ、ニットとブラジャーのごわつき越しに、たわわな乳肉の存在感がはっきりと伝わってくる。
「あんッ、うぅン……」
「あぁ、千佳子先生のオッパイ、すっごく大きくて、柔らかいのが分かります」
(洋服越しでもこんなにはっきり分かるほど、大きくて柔らかいなんて、ナマで触ることができたら、どんな凄い感触が伝わってくるんだろう)
手の平をいっぱいに広げても全体を覆うことができない豊乳。ムニュッ、ムニュッと軽く揉みこむだけで、得も言われぬ心地よさが脳を痺れさせる。千佳子に握られたままのペニスがビクンッと大きく跳ねあがり、亀頭がさらなる膨張を遂げた。
「うふっ、こんなおばさんのオッパイで悦んでもらえて、私も光栄よ。こっちもすぐに楽にしてあげるわね」
悩ましく瞳を細めた熟女が、手淫を再開してきた。クチュッ、グチュッ、強張りを握る手に力が加わる。優しいのだが、確実に射精を促してくる絶妙な力加減だ。
「ンはぁ、先生、僕、ほんとにもう、出ちゃいそうです」
「いいわ、出して。私の胸に触りながら、濃いのをいっぱい出してちょうだい」
グヂュッ、くちゅっ、ニュヂュッ……。扱きあげの速度がさらにあがった。それまでは肉竿を重点的にこすっていたものが、親指、人差し指、中指の三本で作った輪がカリの段差を越えはじめ、しなやかな指の腹が、甘く亀頭裏の窪みを撫でつけてくる。
「あぁ、先生、僕、ぼくぅぅ……」
カチャッ。
「こんにちは」
睾丸がグンッと一気に迫りあがり、噴火口を開こうとしたまさに直前、調理実習室の扉が開く音と、それにつづく女性の声が二人の鼓膜に刺さった。
「はっ!」
「あっ、そんな、千佳子先生」
息を呑み、ペニスから手を離した熟女に、思わず恨めしげな声が漏れてしまう。
(もう少しなのに、なんでこんな最悪なタイミングで)
そう思うものの、ノンビリしているわけにはいかないことも理解できた。
「ごめんね。今日の教室が終わったあと、つづきをしてあげるから、我慢して。それと、そこに置かれている野菜の籠を持ってきてちょうだい」