ドピュッ、ぢゅびゅっ、ドクン、ドビュッ……。
「あんッ、きてる。秋山くんの熱いのが、子宮に、うぅン、あっ、私、わたしも、くッ、なにかが、あっ、はッ、あぅン、あッはぁぁぁ~~~~~~~~~ンッ!」
直後、悠里の身体にも激しい痙攣が襲い、腰がバウンドするように上下した。
ギュッと締めつけを最大化させた淫唇は、次の瞬間、ふっと緩み、再び甘い締めつけを見舞ってくる。
「おぉぉ、悠里さん、イッてくれたんですね。僕で、僕のこれで、あぁ……」
「うぅン、はぁ、あぁん、はぁ、秋山、くぅン」
「大好きです。愛しています。僕、本当にあなたのことが。だから、だから……」
「赤ちゃんがデキたら産んでください」その言葉を胸の奥に呑みこみ、掴んでいた若妻の両手首を離した拓実は、ペニスを肉洞に埋めこんだままの状態で、上体を倒しこんだ。左前腕を悠里の右肩の横につき、右手で扇状に広がる艶やかな黒髪に触れながら囁きかけ、可憐な朱唇に唇を重ね合わせていく。
「チュッ、ちゅちゅ、うンッ。そんな真剣な顔して。うふっ、千佳子先生にも同じようなこと、言ってるんでしょう。この、ウ・ワ・キ・モ・ノ」
悩ましさの中に、悪戯っぽい色を浮かべ、悠里が囁き返してきた。
「そんな、言ってないですよ。ほんとに悠里さんだけですから」
「本当かなぁ? まあ、いまは信じてあげる。チュッ」
必死に言い募ろうとした拓実を制し、柔らかな微笑みとともに、若妻が朱唇を重ねてきた。ふっくら柔らかな唇の感触に、陶然となる。
(あぁ、悠里さんのほうからキスを……。こんな人と、本当に結婚できたらどんなにか……。悠里さんが好きなのは事実でも、千佳子先生や晴恵さんともエッチしている僕は、悠里さんを裏切っている旦那さんと同類。でももし、本当に赤ちゃんがデキたらそのときは、周りからどんな白い目で見られたっていい。悠里さんと子供だけは、絶対に幸せにしてみせる。それが無理なら、せめて悠里さんにとって、旦那さんとの暮らしの息抜きになる存在になれれば、僕はそれだけで)
そこまで考えた直後、拓実はハッとした。千佳子と晴恵の二人とエッチしたあとの会話を思い出したのだ。
「あっ、そうだ。明後日、千佳子先生のご自宅でケーキ作りをするみたいなんですけど、もしよかったら、一緒に行きませんか? 晴恵さっ、坂下さんもいらっしゃるんですけど、悠里さんのことも誘うよう、頼まれていたんです」
「明後日、日曜日か……」
「ご予定がおありですか? 旦那さんと、お出かけ、デート、とか」
「ふふっ、まさか。私と主人の関係、話したでしょう。デートなんてしないわよ。うん、いいわ、参加させてもらいます。先生のご自宅の場所、分かるの?」
「それはちゃんと聞いてあります。市民会館から歩いて五分くらいみたいです。料理教室のときと同じで、午後二時くらいからと言ってましたから、一時半くらいに市民会館の入口で待ち合わせするのは、どうですか?」
「いいわ。楽しみにしてる。でもいまは、もう一回こっちで、私を楽しませて、ねッ」
美しい笑みを浮かべた若妻は、次の瞬間、蠱惑の色を滲ませ、小さく下から腰を揺すってきた。蜜壺に埋まりこんだままの半勃ちペニスが、ピクッと震え、一気に硬度を高めてしまう。
「ンはっ、あぁ、もちろんです。悠里さんが音をあげるまで、何度でも……」
狭い肉洞内で入り組んだ膣襞に絡みつかれたペニスが、ドクンッと脈打つ。
(そうさ、悠里さんを絶対に満足させてあげるんだ。そのためなら、なんだって……)
思いを新たに、拓実はゆっくりと腰を前後に振りはじめるのであった。
─ 2 ─
「なっ、なんて格好をなさっているんですかあッ!?」
日曜日の午後二時前、秋山拓実と一緒に、料理教室の講師である並木千佳子の自宅を訪れた悠里は、千佳子と坂下晴恵の姿に素っ頓狂な声をあげてしまった。隣を見ると、拓実も口をポカンと開けた顔で、呆然と二人を見つめている。
千佳子の自宅キッチンは、さすがは料理研究家と言うべきか、広々としたスペースが確保されており、部屋の中央には大理石の天板の載った大きな調理台が設置されていた。天板の上には、卵や薄力粉、砂糖、バターに牛乳がすでに用意されている。
冷蔵庫も小型の業務用であり、壁際のコンロは四つ口。その内の一つは中華に適した大火力タイプだ。当然のように、コンロの下にはオーブンもついている。
「うふふっ、悠里ちゃんもどう?」
「そ、そんな恥ずかしい格好、できるわけがないじゃないですか」
蠱惑の微笑みで問いかけてくる晴恵に、悠里はブルブルと首を激しく左右に振った。
熟妻と艶妻の格好、それは俗に裸エプロンと言われるものであった。
千佳子は、大輪の薔薇の花がプリントされた華やかなドレスタイプ。豊乳によって生地が誇らしげに突きあがり、脇からは熟した乳肉がはみ出しそうになっていた。腰まわりは悩ましく括れ、ボリューム満点の熟臀がぷるんっと柔らかそうに揺れている。
一方の晴恵は黒地にピンクの花柄があしらわれたエプロンで、スレンダーな印象ながらも充分に発育した双乳が、生地を悩ましく持ちあげている。ウエストは熟妻以上に括れているが、ヒップは同等のボリュームを持ち、ツンと上を向いていた。