人妻フルコース~熟れ頃・食べ頃・味見頃~

「お願いします。下手かもしれないけど、精一杯、頑張りますから、だから……」

(それって、確実にマズイわよね。人妻である私が、夫以外の男性になんて……)

突然の申し出に躊躇いが広がっていく。

「あのね、気持ちは嬉しいけど、私は人つ、ヒッ! う、嘘!? なんで……」

結婚前まで処女であった貞操感が、悠里に否定的な言葉を紡がせようとする。しかしそれは、拓実の股間の状況を目にした瞬間、吹き飛んでいた。若妻の横にしゃがみこみ、優しい心遣いを見せてくれる少年の下腹部では、射精直後のペニスがいまだに裏筋を見せ、そそり立っていたのだ。

(だって、あんなにいっぱい、私の口に濃いのを出した直後なのに、それなのに、なんでこんな大きなままなの)

「えっ、あっ! ごめんなさい、あの、これは、その……」

両目を見開く悠里の視線の先に気づいた拓実が、股間を慌てて両手で覆い隠した。

「ほんとにすみません、お見苦しいものを見せてしまって。僕、いつも一回じゃ満足できなくて、自分でするときも、二回、三回って、つづけてしちゃうんです」

(ちょっとヤダ、ダメよ、そんな切なそうな表情されたら私……)

恥ずかしそうに顔を紅潮させ、フローリングの床にペタリとお尻をつけた少年の態度が、二十六歳の母性を揺さぶってくる。

(少しくらいなら、いいかな。あの人だって外に女作って楽しんでるんだし、私だって……。それに、千佳子先生だってご結婚なさってるけど、秋山くんと……)

結婚前から別の女がいた夫への当てつけと、調理実習室のパントリーで少年の腰を跨いで淫らに腰を振っていた熟女講師への羨望。それが性に対して奥手であった若妻の好奇心に揺さぶりをかけてきていた。

「ちょっ、ちょっと、だけよ」

「はい! ありがとうございます。僕、悠里さんに気持ちよくなってもらえるよう、ほんとに頑張りますから」

羞恥を覚えつつも、承諾の返事を送った若妻に、拓実はうつむけていた顔をあげ、明るい表情で力んできた。それが悠里の緊張を解し、クスッと笑みが漏れてしまう。

「そんな、前のめりにならないで。私だって、恥ずかしいんだから」

「あっ、すみません。つい、嬉しくって」

「ふふっ、秋山くんのご期待に添うようなモノではないかもしれないわよ」

恥ずかしさで頬が熱くなっているのが分かる。悠里はいったん立ちあがり、膝下丈のワンピースの裾をたくしあげた。若妻の足はなかなかの美脚である。

キュッと引き締まった足首から、なだらかなラインを描くふくらはぎ、そしてワンピースをたくしあげたことによって形のいい膝小僧が露わとなる。

「あぁ、悠里さんの脚、とっても、綺麗です」

「あんッ、恥ずかしいから、少しの間だけ、後ろを向いてて」

ウットリとした声にハッとなる。少年が憧憬の視線を脚に張りつけていた。カッと頬の赤みが増し、恥ずかしさにまくりあげていた裾を戻し、かすれた声で哀願する。

「あっ、はい、ごめんなさい」

悠里の言葉に、今度は拓実が顔を赤らめた。一度膝立ちとなった少年は、そそくさと百八十度向きを変える。男子高校生がこちらに背中を向けているのを確認し、再びワンピースの裾をたくしあげた。

形のいい膝小僧の上部、適度にむっちりとした太腿のさらに上へと、両手を侵入させていく。やがて指先がパンティの縁に触れた。

(ほんとに私は、あの人以外の男性に、あそこを……)

ブルッと腰が震えてしまう。ひとつ息をつき、両手の指を薄布の縁に引っかけると、左右に腰を振りながら下着を脱ぎおろしていった。パンティが太腿から膝を通り、ふくらはぎにおろされる頃には、ワンピースの裾も自然と落ちていく。

足首までおろされた薄布は、控えめにレースがあしらわれた、ピンクのパンティ。人肌の温もりを宿す下着を足首から抜き取り、少年の視線に晒さないよう、ソファの下に隠した。

(どうしよう、このまま立っていても仕方ないし、やっぱり座ったほうがいいわよね。でも、舐めてもらうんだから、裾は邪魔になっちゃうし……)

迷った挙げ句、悠里はワンピースの裾のヒップ側をまくりあげた形でソファに浅く腰をおろした。尻肉が直接、革張りの生地に接触し、軟らかな肌触りに腰を少し揺すってしまう。だが、まだ前面の裾はおろされた状態であるため、いきなりヘアや秘唇を見られる心配はない。

「も、もう、いいわよ」

「えっ? あっ、あの……」

ワンピースを着た状態でソファに座る若妻に、拓実が戸惑いの表情を浮かべた。もしかしたら、ワンピースを脱いだ、下着姿を期待していたのかもしれない。

「裸を見せるのはちょっと恥ずかしいから。だから、あ、あそこ、だけね。私の前に来て、ワンピースの裾、めくってちょうだい。下着は、ぬ、脱いであるから」

「あぁ、悠里さん……」

陶然とした眼差しで若妻を見つめた少年が、下腹部に勃起ペニスを貼りつけた状態で、そそくさと悠里の前にしゃがみこんできた。小さく唾を飲みこみ、ワンピースの裾を摘むと、ゆっくりとめくりあげてくる。

(見られちゃう。秋山くんに、高校生の男の子に、彼にしか見せたことがないところを全部……)

再び腰に震えが走り、ジュンッと甘蜜が肉洞内から湧き出す。羞恥に全身が燃えるように熱くなりながらも、悠里は両脚を少しずつ開いた。その開いた隙間に、拓実は膝行するようにして身体を入れてくる。