「あら、悠里ちゃん、大丈夫?」
キッチン中央に設置された調理台。その前に立った千佳子が、優しく声をかけてきた。天板には、湯気をあげるスポンジが載せられている。
砲弾状のたわわな熟乳が少しの動きに反応し悩ましく揺れ、四十二歳とは思えない腰の括れのライン、ボリューム満点の双臀の張り出し、さらにはむっちりとした太腿からの脚のラインまで、すべてが見えていた。
「えっ? あぁ、千佳子先生。はい、なんとか。あっ! スポンジ、焼きあがったんですね。私もなにかお手伝いを」
「まだなにもすることはないわ。まずはスポンジを冷ましてから、ねっ」
億劫そうに立ちあがろうとした悠里を、すかさず千佳子が制止してきた。母性的でありながら艶めかしい笑顔を向け、こちらに歩み寄ってくる。
(あっ! 千佳子先生の内腿を垂れ落ちているあの白いのは、もしかして……)
近づいてくる熟妻の内腿を、一筋の白い川が流れていた。先ほどボーッと眺めていた少年と四十路妻の性交、その痕跡に違いない。思わず、自身の若乳の谷間から腹部に垂れ落ちている白い粘液を指先で掬い取ってしまう。
(これと同じものが、千佳子先生のあそこから……)
目の前に翳した、ぬっちょりと指を濡らす欲望のエキス。すでに冷たい白濁液だが、ツンと鼻を衝く匂いは健在であった。ゾクリとした震えが腰骨を襲い、刺激を受けていない肉洞がわななく。並木家の広い台所の床に、新たな甘蜜を滴らせてしまった。
「晴恵さんの次は、いよいよ、あなたの番よ。悠里ちゃん」
隣にしゃがみこんできた千佳子が、チラッと四つん這いになり、後ろから少年に貫かれている艶妻に視線を送った。悠里もつられて、そちらに視線を戻していく。
「はンッ、いいわ、拓実、くッ、上手になってる。あぁン、ひゃんッ、しょ、しょこは、はぅン、らメ、らメよぅ……」
「くぅぅ、締まる。晴恵さんのオマ○コ、一段と締めつけが強くなってきてる。あぁ、ダメですよ、そんなキュンキュンされたら、ほんとに我慢できなくなっちゃいます」
「もうちょっと、もう少しで、私も、だから、うンッ、あとちょっとだけ、頑張って」
後背位で三十路妻と繋がった拓実は、腰の律動を行うかたわら、上半身を晴恵の背中に密着させるように覆い被さっていた。左手をエプロンの脇から胸元に入れ、お椀形の美乳を揉みしだきながら、右手を艶妻の股間へとのばしている。
「ふふふっ、拓実くん、晴恵さんのクリトリスを刺激しているのね。だから彼女、あんなに激しく悶えてるんだわ」
「お、オチンチンを入れた状態で、クっ、クリトリス、も……」
想像しただけで、なんの刺激も受けていない悠里の淫突起が、ピクッと震えてしまった。再び背筋にさざなみが駆けあがり、肉洞内の若襞が妖しく蠕動しはじめる。
「されたことないの? オチンチンで突かれながらクリちゃんを触られるの」
「は、はい、ありま、せん」
「頭の天辺から魂が引き抜かれちゃうくらい、衝撃的な気持ちよさよ」
「そ、それほどに……コクリ」
自然と喉が鳴り、腰がむず痒そうにくねってしまった。
「もしかして悠里ちゃん、男性経験は旦那さんと拓実くんだけ?」
「はい」
淫欲ではない、羞恥に頬が熱くなる。
「うふっ、そうだったの。これからもっと、よくなるわよ。セックス。ふふふっ、あら、そろそろフィニッシュみたいね」
母性的でありながら、艶めいたおんなを感じさせる千佳子の表情に、ドキッとさせられながら、悠里は拓実と晴恵に視線を向けた。
相変わらず、少年は腰を小刻みに出し入れさせつつ、艶妻の乳房と淫突起、両方に手をのばし、弄りまわしているようだ。グチョッ、ズチョッ、ンヂュッ、卑猥な性交音も、はっきりと鼓膜を震わせてきている。
「ごめんなさい、晴恵さん、僕、もう、出る、出ちゃいます」
「うんっ、いいわ、ちょうだい、膣中に、千佳子先生の子宮に入れたのより、濃いのをいっぱい、注入してぇぇぇぇ」
力強く拓実が腰を突き出した瞬間、少年の腰と艶妻のヒップが勢いよくぶつかり、パンッと乾いた音を響かせた。直後、拓実の腰が痙攣を起こす。
「おぉぉぉ、晴恵さん、出るッ! 僕、また、あぁぁ、出ちゃうぅぅぅぅッ!」
「はぁン、きてる。拓実のあっついザーメンが、子宮にいっぱい、入ってきてるぅぅ」
三十路妻の背中が大きく弓なりに反り、掲げられたヒップに小刻みな痙攣が襲いかかっているのが、少し離れた位置にいる悠里にもはっきりと見て取れた。
(出したんだわ。千佳子先生のあそこにつづいて、晴恵さんの膣中にも、拓実くんの熱い精液が、発射されたんだわ)
「ハア、はぁ、ハア、あぁ……」
若妻の呼吸も、いつしか荒くなっていた。刺激を求めた秘裂が、ピクピクと震え、小さな膣口がペニスを求め収縮を繰り返していく。
「悠里ちゃんの顔、とってもセクシーよ。美人な悠里ちゃんにそんな表情をされたら、どんな男もイチコロね」
「そ、そんなことは……」
興奮で紅潮した顔を見つめられ、カッと一層の火照りを頬に感じた悠里は、恥ずかしそうに目を伏せた。その仕草に、隣に座る熟妻が艶っぽく微笑むのであった。
「はぁ、ハア、あぁ、はぁ、も、もう、ダメです。僕、もう……」
三十路妻の肉洞にこの日三度目の白濁液を放った拓実は、ペニスを引き抜き、そのままフローリングの床にあお向けに横たわると、荒い息をついた。ヒンヤリとした木の感触が、背中に心地よく感じられる。