「あぁん、よかったわよ、拓実。でも、まだへばっちゃダメ。悠里ちゃんがお待ちかねなんだから。それに、拓実のここは、まだこんなにいやらしく勃ってるじゃない」
凄艶な色気を顔に貼りつけた晴恵が、ハスキーボイスで囁きながら、拓実の顔を覗きこんできた。さらに艶妻は右手をのばし、三度の放出で多少は勢いに翳りが見えながらも、垂直に屹立するペニスをやんわりと握りこんでくる。
「ンはぅ、あっ、くぅぅ、出したばっかで、すっごく敏感になってるのに、そんな」
「ほら、悠里ちゃんを支える男になるんでしょう。だったら、これでも支えてあげなきゃ。口先ばっかの男じゃ、相手にされなくなっちゃうわよ。もちろん、私や千佳子先生からもね」
「あぁ、晴恵さん、ほんとに、そんな、くッ、こすり、あげないでぇぇぇ」
からかうような言葉を投げかけながら、晴恵の右手が妖しく上下に動きつづける。
ヂュッ、クチュッ、複数の愛液と精液の混ざり合った淫音が、粘ついた音を立てていた。ピクンッと小さく腰が震え、連続稼働中の睾丸がキュンッと跳ねあがった。
「うふふっ、ほんとに出ちゃったら、もったいないわね。悠里ちゃん、こっちにいらっしゃい。あなたが拓実に跨がってあげて」
手淫の手を休めた晴恵が、数メートル離れた場所にいる若妻に向かって声をかけた。
「えっ、私が跨がるって、えっ?」
「晴恵さんは、騎乗位でどうぞって言っているのよ。さあ、拓実くんのところに行きましょう」
艶妻の言葉の意味が分からなかったのか、一瞬キョトンとした表情を浮かべた悠里に、千佳子が優しく声をかけ、若妻を促している。
(あぁ、凄い。悠里さんの綺麗な脚がちょっとだけ開いているから、エプロンの奥にチラッとあそこが覗けているよぅ)
しどけなく開かれた若妻の美脚。乱れたエプロンの裾から、かすかに濡れた淫唇を確認することができた。蜜液のテカリを目にした瞬間、拓実の腰がブルッと反応し、強張りがビクンッと胴震いを起こす。
「あんッ、拓実ったら、すっごい元気じゃない。どこがもうダメなのよ」
「ぐほッ、くッ、そんなきつく、握らないでください。でないと、ほんとに僕……」
肉竿に指を絡めていた晴恵が、悩ましくも悪戯っぽい眼差しを向け、いきり立つペニスを握る手に力を加えてきた。腰が突きあがり、精液の残滓混じりの先走りが、鈴口からヂュッと溢れ返っていく。突きあがる悦楽に顔を歪めている間に、千佳子に伴われた悠里がすぐ真横までやって来た。
「我慢しなさいよ。さあ、悠里ちゃん、あなたから拓実を迎え入れてあげて」
「あぁ、悠里、さンッ」
霞みそうな瞳で見上げると、美しい脚のラインがあますところなく飛びこんでくる。さらに目を凝らせば、若妻の内腿を垂れ落ちる甘蜜の滴も確認できた。
(はぁ、すっごい。清楚な悠里さんが、エッチ汁を垂れ流すほどに濡れているなんて。あっ! 千佳子先生の内腿に流れるあれって、僕が出した……ゴクッ)
悠里の隣に立つ千佳子。そのむっちりと熟れた内腿を垂れ落ちる白い粘液に、総身が震えてしまった。
「あんッ、そうよ、これ。さっき拓実くんが恵んでくれた、精液よ」
「ああ、千佳子先生……」
「うふっ、今度は悠里ちゃんにも恵んであげてちょうだいね。さあ、悠里ちゃん」
拓実の視線に気づいた千佳子が、優しくも悩ましい顔で頷いてくる。すぐにその顔を若妻に向け、騎乗位での結合を促していく。
「あっ、はい、で、でも、私……」
悠里は戸惑った表情のまま動こうとせず、チラッと拓実に視線を向けてきた。
(あっ、そうか! 悠里さん、こういう体位でエッチしたこと、ないんだ。そういえば僕も、悠里さんとのエッチは正常位ばっかりだ。たぶん、旦那さんとも……)
「どうしたの、悠里ちゃん? もしかして、騎乗位の経験、ないの?」
拓実が若妻の戸惑いの原因を察した直後、晴恵も敏感になにかを感じ取ったらしく、悠里に素朴な疑問を投げかけていた。
「はい、あの、い、いつもは、普通の格好で……」
「正常位ね。旦那さんとも、そればっかり?」
さらなる艶妻の問いに、二十六歳の美女は、恥ずかしそうにコクンと頷いた。
「そうなの。ちょっと恥ずかしいかもしれないけど、相手は拓実なんだし、そんな緊張する必要ないでしょう。悠里ちゃんのオマ○コで、拓実を締めあげてあげなさいよ」
「わ、私から、拓実くんを……」
「そうよ。主導権は悠里ちゃん、あなたにあるのよ」
「晴恵さん、ちょっと待って。悠里さんに無理強いするようなことは。あの、悠里さん、横になってください。いつものように、僕が……」
蠱惑の表情で若妻を促す晴恵に、それまで黙って見守っていた拓実がついに口を開いた。気怠さの残る腰に活を入れ、上体を起こしていく。
「だって、拓実、あなた腰が怠いんでしょう?」
「はい、でも、大丈夫です。悠里さんのこと、ちゃんと気持ちよくさせられますから」
「悠里ちゃん、何事も経験だと思って、チャレンジしてみたら」
上半身を起こした拓実に、晴恵が艶めいた表情で問いかけてきた。それに強がった答えを返すと、見かねたように今度は千佳子が悠里に優しく語りかけていく。
「千佳子、先生」
「大丈夫だから、さあ。──拓実くん、起きあがったところ悪いけど、やっぱり横になっててくれるかしら」