「あら、なぁに、それ。拓実くんと森口さんがどうかしたの?」
「あっ、いえ、ど、どうも、しません、よッ! ぐくッ、ダメ、晴恵さん、そんなに力いっぱい握られたら、僕のが、つ、潰れちゃうぅぅ」
不思議そうな顔をする千佳子に対して首を横に振る拓実は、直後、白目を剥きそうになった。右手でペニスの根本を握りこむ晴恵の左手が陰嚢に這わされ、睾丸をギュッと握りこむようにしてきたのだ。
「正直に言いなさい。そうね、この根本をタコ糸できつく縛って射精できないようにしてから、私と千佳子先生は帰宅しちゃうけど、それでもいいの?」
「ちょっと、晴恵さん」
「千佳子先生だって、平気で嘘をつく男とエッチなんかしたくないでしょう」
「それは、そうだけど……」
「さあ、拓実、正直に言いなさい。ご褒美が欲しくないの?」
驚きの表情を浮かべる千佳子に意味ありげな微笑みを浮かべた晴恵は、睾丸を弄んでいた左手を、今度は張り詰めた亀頭に這わせてきた。指先で甘く鈴口周辺を撫でつけてくる。むず痒くも鋭い愉悦が、一気に突き抜けた。
「ンくッ、はぅ、あぁ、はっ、晴恵、さンッ」
拓実は身をくねらせて悶えた。強張りに小刻みな痙攣が襲い、睾丸が根本に体当たりをしてくる。しかし、根本を押さえられているため、射精はできないのだ。
「すっごい、手が弾かれちゃいそうなほど、ピクンピクンしてる。タマタマに溜まってる濃厚ザーメン、出したくないのかな?」
「出したい! 出したいです。出させて、くぅぅ、ください」
「じゃあ、正直に。新婚の悠里ちゃんと、どういう関係になっちゃったのかな?」
(悠里さんとのこと、言うのはやっぱり、マズイよなぁ。でも、この中途半端な感覚から、早く抜け出したい。あぁ、悠里さん、ごめんなさい、僕、ぼく……)
悪戯っぽく、この現状を楽しんでいるような艶妻を、悶え皺を刻んだ顔で見下ろした拓実は、目先の欲望に抗うことができなかった。
「じ、実は、僕……」
奥歯を噛み締めた声で、先週の出来事を二人の熟女に打ち明けた。
電球交換のため訪れた森口家。悠里が誤ってシャワーを出してしまったこと。透けた下着に興奮し抱きついてしまったこと。そして、思わぬ告白をされたこと。
「そ、そんな……。じゃあ、あの日、森口さんは一回ここに戻って来たって言うの。今日の晴恵さんのように。そして、あの場面を……」
千佳子の顔が羞恥に染まった。四十路妻の自分が、全裸の男子高校生に跨がり、卑猥に腰を振っていた場面を、料理教室の生徒に見られていた、その衝撃の大きさは拓実が想像する以上だろう。
「それで、それだけじゃないんでしょう。セックス、したんでしょう」
「は、はい。ご、ごめん、なさい」
晴恵のさらなる追及に、拓実もほのかに頬を染めて頷いた。若妻の狭く、締まりの強い蜜壺を思い出すと、ビクンッとまたしてもペニスが跳ねあがってしまう。
「でも、信じられないわ。あのおとなしそうな森口さんが、旦那さんを裏切って拓実くんとそんな関係に……。私や晴恵さんと違って、まだまだ新婚さんなのに」
「あの、それなんですけど、どうやらワケありみたいなんです」
悠里との二回戦終了後、拓実は若妻から夫との本当の関係を聞かされていた。さすがに詳細は省いたが、夫と上手くいっていない部分があるらしいとだけ伝えていく。
「なるほど。彼女も色々大変ってことね。まっ、私も千佳子先生も、夫がある身で拓実とこんな関係になってるわけだから、悠里ちゃんのことは内緒にしてあげる」
「ありがとうございます。千佳子先生も、よろしくお願いします」
「ええ、分かったわ。安心して、誰にも言わないから」
艶妻と熟妻、二人から言質を取ったことで、拓実の心にホッと安心が広がった。同時に、遠ざかっていた射精感が、再びムクムクと頭をもたげてくる。
「じゃあ、約束通り、この破裂しそうなオチンチン、楽にしてあげるわ。千佳子先生、二人で一緒に亀頭をペロペロして、拓実の濃厚ザーメンで、顔パックしません?」
「もう、晴恵さんったら、よくそんなエッチなことを思いつくわね」
「だって、高校生の濃いザーメンを浴びる機会なんて、ないじゃないですか。それとも千佳子先生は、拓実以外にも?」
「そんなわけないでしょう。うふっ、でも、確かにこんな機会はないわね。いいわ」
「晴恵さん、千佳子、先生……」
(まさか、二人がこんなに貪欲だったなんて……。精液の顔パックって、それって顔射しろってことだよな)
二人の熟れた人妻の会話に、限界寸前のペニスがまたしても大きく跳ねあがった。破裂しそうなのに、根本を抑えこまれているためもどかしさの募った亀頭は、トロッとした先走りを滲ませ、鬱血したように赤黒くなっている。
「じゃあ、左右から同時に亀頭を舐めてあげましょうよ。拓実、まだ出しちゃダメよ」
切なそうに腰をくねらせる拓実に、晴恵が上目遣いに声をかけてきた。荒い呼吸の中、何度も首肯する。すると艶妻は一層目を細め、亀頭の左側に舌を押しつけてきた。
「レロ、チュッ、ペロペロ……」
「ンほぅ、あぁ、晴恵、さンッ」
ネットリとした生温かな舌が、張り詰めた亀頭を甘くさすりあげてくる。絶頂寸前なだけに、突き抜ける喜悦は目も眩むほどだ。しかし、いまだに根本をきつく握られているため、射精することは叶わない。もどかしさばかりが募っていく。