「その意見には賛成。拓実くんに見つめられると、自分が甘くなるのが分かるもの」
「あ、あの、僕、我慢の限界なんですけど。ほんとに二人で一緒に、ぼ、僕のを……」
艶めいた顔を見つめ合い語り合っていると、拓実がかすれた声で割って入ってきた。再度、熟妻と目を合わせ、うふっと微笑み合う。
「ええ、そうよ。ほうら、こうやって──チュッ、ペロ、ペロン……」
切なそうな顔で跪く熟女二人を見下ろした少年に、晴恵は妖艶に細めた瞳で上目遣いに返すと、ツンと鼻を衝く精臭の根源に向かって肉厚の朱唇を近づけた。まず、亀頭先端に軽く唇を押し当て、次いで突き出した舌で肉竿の側面を舐めあげていく。
「ぐはッ、あぁ、晴恵、さンッ、くぅぅ、おぉぉ……」
「うふっ、拓実の硬いオチンチン、とっても美味しい。先走りも濃くって、癖になっちゃいそうよ。はぅッ、うンッ、チュパッ、くぽっ、ぢゅちゅ……」
敏感な反応をみせる拓実に、晴恵の性感が震えた。子宮の疼きや肉洞のむず痒さに腰をくねらせ、張り詰めた亀頭を朱唇に迎え入れると、ゆっくりと首を振りはじめた。
「ンほっ、あぅ、あぁ、晴恵、さン。ダメですよ、そんな、僕、すぐに、でも……」
口腔内のペニスがビクンッと胴震いを起こし、喉の奥に粘度を増した先走りがピュッと叩きつけられる。
(あぁ、やっぱり、拓実のこれ、硬くて素敵だわ。若いから旦那のより、先走りも濃いし、旦那とおざなりなセックスをするくらいなら、こうして拓実のをしゃぶっているほうが、ずっと感じちゃうかも)
真横にいる千佳子の存在も忘れ、晴恵は一心に男子高校生のペニスを愛撫していくのであった。
─ 2 ─
「ンくぅぅ、ダメ、ですよぅ。晴恵、さン、激しすぎ、ますぅ。おぉぉ……」
背中をホワイトボードに完全に預ける形の拓実は、突きあがる射精感に翻弄されていた。霞みそうな視線の先には、上目遣いにこちらを見つめながら頬を窄める三十路妻の淫顔。さらに視線を下に向けると、お椀形の膨らみがぷるん、ぷるんと悩ましく揺れるさままで飛びこんでくる。
(まさか、晴恵さんが戻ってくるなんて……。おまけに、千佳子先生の横で裸になって、僕のを……)
ヂュパッ、くちゅっ、首が振られるたびに、ペニスは朱唇粘膜で扱かれ、口腔内の亀頭には生温かな舌が、ネットリと絡みつき、こすりあげてくる。
「す、凄いわ。晴恵さんのお口に、本当に拓実くんのが……」
晴恵の左隣にしゃがみこむ千佳子のかすれた声に視線を向けると、母性溢れる熟女は恍惚の眼差しで拓実の股間を見つめていた。
ふっくらとした朱唇は悩ましく半開きとなり、熱い吐息を漏らしている。さらに、腰をくねらせながら、むっちりとした太腿同士をこすりつけ合っていた。そのたびにGカップの熟乳がタプン、タプンと震えるように弾んでいるのが分かる。
(はぁ、千佳子先生、普段のふんわり柔らかな優しい雰囲気とはまるで違って、すっごく色っぽい。こんな素敵な先生ともエッチできるなんて、なんて幸せなんだろう)
熟妻を見つめる拓実の強張りが、艶妻の口腔内で再び跳ねあがった。亀頭が晴恵の上顎を叩き、その粘膜の感触に、ゾワッと背筋は震え、陰嚢がキュンッと縮こまる。
「チュパッ、くちゅっ、ンぼっ、ぢゅぱっ、ンぱぁ……。はぁ、どうしたんです、千佳子先生。私が拓実のこれ、独占しちゃってもいいんですか。もうすぐ、発射しそうになってますけど」
「えっ、そ、それは……」
「はぁ、はあ、千佳子先生もお願いします。僕のこれ、晴恵さんだけじゃなく、千佳子先生にも、気持ちよくして欲しいです」
「あぁん、拓実くんまで。いいわ、してあげる。──チュッ、ペロン、チロチロ……」
母性的な瞳を淫靡に濡らした熟女は、小さく頷くと、ペニスに身体を寄せてきた。
張り詰めた亀頭に軽く口づけをしたあと、半開きの朱唇を悩ましく開いて舌を突き出し、張り出したカリの段差部分を集中的に舐め回してくる。
「おぅッ、あぁ、ち、千佳子、先せぃ……」
千佳子から施されたいきなりの刺激に、脳天には愉悦が突き抜けていく。眼前がホワイトアウトしそうな快感に、後頭部をホワイトボードにぶつけてしまった。ゴンッという鈍い音が調理実習室に響く。
「ヂュッ、レロれろ、ンはぁ、どう、拓実くん、気持ち、いい?」
「はヒぃ、僕、あと少しつづけられていたら、ゴクッ、出ちゃいそうでした」
「あぁん、それは残念。出ちゃうまでつづければよかったわ」
「ダメよ、拓実。出す前に、ちょっと答えて欲しいことがあるのよ」
甘くかすれた声で会話をする拓実と千佳子の間に割って入った晴恵は、いきなり右手をのばし強張りの根本をギュッと握りこんできた。ビクッと腰が震え、悦楽が高まるものの、射精は許されないもどかしさが総身を駆け巡る。
「くはッ、あぁ、そんなきつく根本握られたら、僕ぅぅぅ……。くぅ、なんですか、答えて欲しいことって」
「それは、森口さん、悠里ちゃんと拓実の関係よ」
「えっ!?」
(なんだ、それ……。なんで、晴恵さんが僕と悠里さんのことを……。そもそも先週、晴恵さんは料理教室に来てないのに、どうして悠里さんとのことを……)
まったく予想していなかった一言に、思考が完全にフリーズしてしまう。ただポカンと口を開け、妖しい微笑を浮かべる艶妻を見つめ返すことしかできなかった。