人妻フルコース~熟れ頃・食べ頃・味見頃~

拓実の視線が、しどけなく開かれた千佳子の脚に落ちた。

タイル貼りの床に座りこんでいる熟女講師の両脚は左右に開かれ、ベージュのタイトスカートはだいぶ上までたくしあげられていた。そのため、ベージュのストッキングに包まれた、むっちりと脂の乗った太腿が遮るものなく飛びこんできている。

両脚を開き気味にしているため、股間を守る、恐らくブラジャーとペアであろう、モカブラウンのパンティも視界に入っていた。そして現在、千佳子は右手にニンジンを握り、ストッキングとパンティ越しに秘唇をこすりあげていたのだ。

「はンッ、あぁ、うぅン、あっ、あぁん……」

(はぁ、ああ、すっごい。優しい並木先生が、オッパイを揉みながら、ニンジンの先端でオマ○コをグリグリして、あんなにエッチな顔をするなんて……)

料理教室で見せる、母性的で柔らかな印象の千佳子とはまったく違う、熟れたおんなの欲望を露わにした姿に、拓実は興奮を高めていた。ジーンズ下でいきり立つ強張りに右手を這わせ、楽な位置に調整しつつ、ユルユルとこすりあげてしまう。

「くぅン、はぁ、欲しい。硬いオチンチンでここ、グリグリして、あっ、あぁン、オッパイも、うンッ、オッパイ揉まれるの、好きなの、だから、はぅン……」

右手に持ったニンジンの先端で薄布越しの秘唇を上下にこすりあげつつ、千佳子が普段の優しさとはまた違った甘ったるい声で囁いていた。ブラジャー越しの豊乳に這わされた左手の動きも、一層ダイナミックになっている。

「はぁ、ハア、あぁ……」

(僕が先生を……。僕のこれなら、いつでも準備できてるのに。もしここで声をかけたら、並木先生のオマ○コに、挿れさせてもらえるのかなあ。そうしたら、あの大きなオッパイも思いきり揉み揉みできて、あぁ、したい、僕、先生と、したいです)

拓実の興奮もどんどん高まってきていた。鼻息が自然と荒くなり、ジーンズ越しのペニスを握る右手の動きも速くなっている。直後、勢い余った右手の肘が、スライドドアの一部と接触してしまった。

ハッとしたときにはすでに遅かった。ガタンッ。思った以上に大きな音が、拓実と千佳子以外に誰もいない調理実習室に響き渡った。

「だ、誰! そこに誰かいるの? 出てきて」

千佳子の狼狽したような声が耳朶を打つ。さらに、慌てて立ちあがる気配が伝わってきた。いまさら逃げ出しても、後ろ姿を見られてしまう可能性は高い。料理教室に通う男は、拓実と定年を迎えた初老の男性だけだ。であれば、調理実習室にいたのが拓実であったことは、簡単に分かってしまうだろう。

(覗いちゃったのは事実なんだし、しょうがないよな)

ひとつ息をついた拓実は、ドアの陰から出ると、パントリーの入口に立った。

「秋山、くん……。どうして、あなたがこんな早くに……」

「ごめんなさい、先生。あの、料理教室がはじまる前に、特別レッスンしていただけるってことだったので、それで、僕……」

千佳子を直視することなどできなかった。視線を床に落としたまま、モゴモゴと口を動かし、なんとか早出の理由を告げる。

「あっ! そ、そうだったわ。ごめんなさい、私、すっかり失念してしまっていて」

「いえ、いいんです。元々、先生のご厚意に甘えるものですし。あの、それじゃあ、僕、今日はお休みしますので。本当に、すみませんでした」

「あっ、待って、秋山くん」

熟女講師を見ないまま、ペコリと頭をさげ、パントリー前から離れようとした拓実に、千佳子が慌てた様子で声をかけてきた。パタパタとスリッパを鳴らしながら、目の前までやって来る。次の瞬間、熟妻の右手が優しく左肩に載せられた。ビクッと総身を震わせ、そこで初めて床に落としていた視線をあげた。

「せ、先生、僕……」

「気持ちの悪いものを見せてしまって、ごめんなさいね。でも、できればちゃんとレッスンは受けてもらいたいの。あんなものを見てしまったあとで、とてもお料理なんて気持ちになれないかもしれないけど、それでも……」

「そんな、気持ち悪いなんて、そんなこと絶対にありませんよ。先生、すっごく色っぽかったし、それに僕、ニンジンの代わりになりたいって、思ったくらいなんです」

恥ずかしそうに頬を染め謝罪の言葉を口にしつつも、料理教室への出席を促してくる千佳子に、拓実も首を左右に振っていた。

熟女講師の淫戯を気持ち悪いとは思わなかった。それどころか、信じられないほどに興奮し、ジーンズ越しの強張りを握ってしまっていたほどなのである。

「えっ?」

「あっ、イヤ、なんでもありません。すみません、忘れてください」

(バカ、僕、なにとんでもないこと言っちゃってるんだ。ニンジンの代わりになりたいだなんて、先生とエッチしたいって言ったようなものじゃないか)

ギョッとしたように目を見開いた千佳子に、拓実は自分が失言したことに思い至り、顔面が一気に耳まで赤く染まった。

「うふっ、じゃあ、お互いにいまのことは忘れるってことで。さあ、ほかの人たちが来る前に、包丁の持ち方の復習をしましょうか」

「はい」

普段の柔和な顔に戻った千佳子が、気まずい雰囲気を変えるように、明るい口調で語りかけてきた。それに対して拓実も、不自然なほどに元気のいい返事を返す。