不貞妻 詩織 視線を感じて、私……

「な、何するの……っひぐっううううッ!?」

ユウゴが両手で詩織の脚を抱え、蜜まみれの淫尻がシーツから浮き上がる姿勢に固めた上で、肉棒を突き入れた。浮き上がった尻の真上から体重の乗った一撃が、再度深々、膣奥近辺まで一気に突き抜ける。

ともすれば幸太郎がする力ずくのピストンと同じになりかねない強烈な衝撃は、ほぐれた柔肉に抱き留められ、ただひたすらに甘い衝動を膣の隅々へと行き渡らせる。

「はあっ、っひ、ぃあぁ……あああっ!」

バチバチと白い火花が詩織の瞼裏で弾け散り、雷に打たれたように痙攣した背が大きく反った。ひとりでに前後に跳ね動く牝腰を、男の太い手指が抱き締め捕らえ、揉み捏ねる。

「おっぱいも。寂しがらせてごめんね」

「ひ……ああっ! だ、駄目。今されたらっ、あぁぁっ、すぐまた、ぁぁっ」

弾んでいたEカップバストが、じかの愛撫を恋しがり疼いてみせた。その瞬間を完璧に汲み取り、彼の指が乳輪を扱く。乳肉を揉み立てあやした後に、絞り出したばかりの期待に違わぬ摩擦を乳首に注いだ。

(疼いたそばから、全部、気持ちよくさせられて……味わわされ続けたら、頭がおかしくなってしまう……)

指腹に摺り潰され、乳輪へと押し込められた勃起乳首が、悦び勇んでなおすがる。

もう一方の手中に収まる尻肉は、谷間に滑り入った指先の接触を期待して、奥に潜む窄まりを開閉させた。

全てを、彼の眼鏡の奥の眼が見届ける。彼はまた、肉悦の高みに浸り溺れる瞬間まで余さず網膜に焼きつける気だ。

(また、お漏らしするところ見られちゃう……!)

確信が深まるほど詩織の恥悦は高まり、自然と腰のうねりも大きくなっていった。

「く、ふふっ。ボクの視線を感じるたび、オマ○コ、きゅっきゅって締めちゃって。あぁ、最高だよ詩織ぃぃっ……」

うっとり告げた彼が再び上体を倒し、詩織の上へと覆い被さる。直後から亀頭の丸みを活用して、再度詩織の弱点──膣の半ばを行き過ぎた位置にある上壁を、擂り鉢の如く押し捏ねだす。

「んぐっ、うぅ! それ、やっ、ぁぅ、うぅんんんっ! やめっ、やめてっ、それっ駄目ぇっ……また出ちゃうぅぅぅっ」

「漏れそうな危機感が堪らないでしょ? キュンキュン締まってるよぉっ」

摺り潰れた柔肉に、夫ではない他人棒の脈動と、先走りのつゆが染み馴染んでゆく。身をもって許容し難い事実を痛感するほどに、尿意に似たシグナルが膣内に巡った。

「噴く瞬間までちゃんと見ててあげる。一番可愛い詩織のイキ顔、記憶するよぉ」

「ひぃ……っ! やあああっ」

反射的にベッドの上でずり上がり逃れようとした若妻の腰を、ユウゴの両手ががっちり捕えて、なお執拗に柔肉を抉った。

同時に乳から移った指を結合部に滑らせ、蜜を掬いながら割れ目上端にスライドさせる。限界を訴えヒクついていた勃起クリトリスにたどり着くや、丁寧な手つきでヌメリを摺りつけた。

「ひゃぅッッ、うっ、ふぐ、うううぅぅぅっ!」

詩織好みの圧力で摘まみ捏ねられる豆突起に、ひっきりなしの快楽電流が轟き渡る。

空いた乳房には唇が吸着し、甘痒く痺れた乳首を舐り転がしてひと際の恍惚を刻む。

一つ所にとどまらない男の技巧に、溺れゆく肉体を引き留めるための支えは結局、ただ一つしかなかった。

(幸太郎さん、幸太郎さん、幸太郎さんっ)

夫との日々。育んだ日常。ささやかな幸せ。それらにすがりついていなければ即座に転げ落ちかねぬほど、ユウゴの愛撫とペニスは、あまりに詩織に適合していた。

「詩織がイクのと同時に中出しするよぉ。一緒に、イこうねぇ……!」

「駄目えええっ、外! 外にィィィッ!」

怯え慄いた眼が見開くのと同時に──詩織にとって、聞き慣れたメロディが室内に響く。脱がされた服の横に置かれたバッグの中からではなく、カーディガンの下から届いたそれは、詩織の携帯電話の着信メロディに他ならなかった。

「幸太郎っ、さっ……んぐぅっ! ううう! はぁ、あひィィィッ……!」

電話をかけてきた相手の、心配げな表情がすぐさま頭に浮かび、直後にズンと腹に響いた肉凶器の衝撃に、視界もろとも揺さぶられる。直撃を受けて跳ねた細腰の芯に、切ない痺れが幾筋も突き抜けてゆき。

(見ないで! そんな目で見ないでええええっ!)

頭に浮かんだままの夫に見つめられているかのように錯覚し、詩織の全身から汗が噴く。引き攣る四肢が無自覚のうちに突っ張って、来るべき衝撃に備える。

「ふぅっ、ううう……ふひひっ! 締まる締まるぅぅぅ! 全部出すよおおぉぉ!」

吠えたユウゴの熱視線も併せ、二重の視姦悦に炙られて緊縮した膣内に、大量の蜜が溢れ出す。

その蜜ごと引き絞られた肉の凶器が、律動しながらひと際強烈な鼓動を放った。鈴口を開いた亀頭が、柔い膣内壁に目一杯擦れて──。

「ヒィッ、あ……っひあッあッああああ─────……ッッ!!」

伸し掛かるユウゴの腹肉と、組み敷かれた詩織の股座。二つの震えが同調した。

「くふぅぅぅっ、ああ、最っ……高ぉぉぉっ……はひ、ひひひひひィッ!」

繰り返し収縮する膣洞に、煮えたぎった情欲のマグマがぶち撒かれる。滝の如き勢いで噴きつけた濁汁は、詩織の弱点である膣の上壁肉を強かに抉り押し、漬け込んでなおとどまらず、勢いを少しも弱める事なく膣内全域へと流入した。