不貞妻 詩織 視線を感じて、私……

「ぷぁっ。はひ、ひひィッ、そんなに締めたら、すぐイッちゃうってばぁぁ」

自分だって膣内でピュッ、ピュと、断続的に先走りのつゆを吐きこぼしているくせに、ユウゴは余裕ぶって焦らしに興じる。そのネチネチと陰湿なやり口が、やはり一番肌に馴染む。

改めて痛感した淫尻が目一杯前にスライドして、迫り来るユウゴの腰と押し合った。パヂュッ、とまた弾け散った蜜汁の芳香にも酔い、性懲りもなく肉棒を締めつける。

(私が一番興奮できる状況を、いつだって用意してくれる。想像を超えたやり方で、新しい世界を教えてくれる)

だから、会うたびに恋慕の情が募り、離れ難くなるのだ。

(もう、絶対に離れたくない──離さないんだから……!)

情動の赴くまま詩織がユウゴの首に両手を巻き、しがみつけば、彼もまた詩織の尻を抱えて立ち上がり、そのまま反転。仲間へと向き直ったユウゴに対面で抱き抱えられる体勢となって即時強烈なピストンを浴びせられ、詩織の腰から上が縦に弾んだ。

「ふぐっうぁ! あっ、ぁあんんっ、はひ……っ、あっああぁぁ……っ!」

ひと際甲高い嬌声が晴天に轟き、仲間達の注目を集めた直後から、連続ピストンに見舞われて、ひっきりなしに喘がされる。尻を掴むユウゴの手は汗ばんでいて、何かの拍子に滑るのではと思わされもしたけれど──詩織の方から抱きついているのと、間近で見つめ合う彼の目が自信に溢れている事もあり、一切不安を覚えなかった。

「んぁっ……はひぃぃっ! お、奥ぅっ、凄い、のぉぉっ、んッ、ンンゥゥッ!」

足場がないために、ユウゴの突き込みがより力強く感じられる。おとがいを反らせて喘いだ詩織の宙ぶらりんだった両脚が、ユウゴの腰へと交差して抱きついた。その直後から淫尻がくねる動きを再開し、膣内粘膜が肉の棒をしゃぶりだす。

「うひ、ひひぃぃっ、それっ、いいよ……っ、ほら、お返しッ、ほらっぁぁっ」

「ひぁッッ!! ひっ、ん! ンッ! ンン! はひッ……ィィンンッ……!」

一撃ごとの強かさを増した突き込みを、ユウゴは詩織の弱点──膣内のGスポットへと一点集中。疲労の溜まる姿勢をものともせずに腰を繰り返し突き上げてきた。

図らずも詩織の腰のうねりによって互いの分泌液が摺り混ざり、ネッチョリと糸を引く。悦び勇んだ双方が息を合わせて腰を振り、一層卑猥な粘着音が周囲に響き渡った。その音と、ピストンのたびに飛散する蜜の淫臭。二つが衆目を惹きつけ、子作りを念頭にまぐわうユウゴと詩織の腰振りを、より相手好みの丹念な円運動に変えた。

「わぁお。息ぴったりね。ふふ、いーなぁ。子作りセックス」

真下から聞こえた声に驚き振り向けば、四足で歩み来た細目女性の蕩け顔とかち合う。細目が特徴的な彼女はパートナー男性に尻穴を貫かれた状態で、ユウゴと詩織の結合部に、ことさら熱い視線を注いだ。

(そ、そんなにも間近で見られたら、お汁、かかっちゃうぅぅっ)

そうなることを期待して膣肉が蠢きを強め、奥へと引きずり込まれた肉棒が再度、子宮の口を捏ね回す。響き渡る痺れを嬉々と受け止めた膣洞全体が収縮し、締められた肉幹が逼迫した鼓動を響かせた。

(あぁ、もう、すぐっ……くる。熱々のお汁、赤ちゃんの素っ……)

また新たな期待を孕んだ膣内に、生成されたての蜜が溢れ返る。それもすぐにユウゴのピストンにより撹拌され、男女の性器を吸着せしめる糊と化す。

相変わらず、パートナーに心の動きは筒抜けだ。射精の時が近いのを知らしめるように荒い息を吐きながら、ほくそ笑んだ彼の手指が、詩織の尻の谷間に摺りついた。

「こっちの穴も、見てもらおうねぇっ」

「ひぁッ……あ……う、ンッ。み、見せたっ、ぁんんんっ! あひ、ひあああ!」

躊躇う事なく同意を示した矢先に鋭い一撃を見舞われて、子宮の口が恍惚に喘ぐ。唾液に濡れた上の口からは金切り声に近い喘ぎが噴き漏れる。

詩織の蕩け眼を見つめながら腰を振るうユウゴ。その彼の手指が、伴侶の尻肉を左右に割り、谷間を衆目に曝した。彼に持ち上げられた時点からこうなるのを期待して密かに息づいていた肛門が、陽の光と、前に回った仲間全員の注視を浴び、引き攣る事で悦びを表す。

「んふ……あッ、ぁは……そっちは、まだ使い込んでない感じですのね?」

夫と繋がった腰を振りながら、三十路裸女が言う。

「アナルでは昨日、初めてしたばかりなんで。ねっ、詩織っ」

嬉々と暴露したユウゴの指先が蠢き、肛門周辺の皺を繰り返し擦り立てた。

「んァッ、ぁああ……は、はいぃっ、昨日お尻のバージンっ、なくしたばかりっ、ン……ッッ! はッ、ァァ……いッ、ぁンンッ! ひ、ひびっ、くううぅぅぅッ」

剥き出された肛穴に外気が染み入り、ヒクヒクと蠢く内側にも仲間の熱視が注ぐ。堪らずくねりを増した淫尻が縦に、左右に跳ね踊る。大きくバウンドしてから肉棒を食み呑めば、より強かな衝撃を浴びる事となった膣の壁が咽び震え、とろみの強い汁を吐く。

「はは。可愛いアヌスが、ヒクヒクと。まるで精液をせがんでいるようだね」

仲間の一人がそう言うと、体現するように詩織の尻の穴が窄まり、連動して膣門もギチギチと愛しい逸物にしがみついてみせた。

「うひぃっ……ひ、ひひっ。最後は、ちゃぁんとみんなに見える格好で……ね?」