不貞妻 詩織 視線を感じて、私……

「詩織のケツマ○コが、キュッキュ絞めつけてくるからでしょぉぉ?」

結合部を見せつける瞬間を心待ちに、昂っているのはお互い様。そんな思惑を乗せた眼差しで舐りついた後、なぞるように舌でも詩織のうなじを舐ったユウゴが、また故意に腰を押し出して腸内の深くを抉った。

「ひぐぅぅっ! ぅあ、は……ぁぁぁっ、い、意地悪ぅぅっ」

そう評する時は、決まって「もっと」との願いが言外に込められている。理解し合えているからこそ、ユウゴは煽り続け、詩織はそのたびに媚びた音色を迸らせた。

「あぁ、もう。可愛いなぁぁ……好き過ぎて、もっともっと虐めたくなるよぉぉ」

双乳の真下に巻きついて上体の支えとなってくれているユウゴの左手が、想いの丈を伝えようと抱く力を強めてくる。もう一方の手の指腹で、薄着越しのノーブラバストを丸みに沿って摺り扱かれ、焦れると同時に愛しさが急膨張した。疼き通しの乳房の奥で高鳴る心臓が、もどかしい刺激に煽られてより鼓動を強めもする。

胸で焦れたその分、腰を回し、尻を振って、ペニスとの摩擦悦を貪った。硬くて丸い亀頭に粘膜を捏ね突かれるたび、肛穴全体にビリリと愉悦の痺れが駆け巡る。引き攣れた狭穴の求めに応じて肉の棒も脈を打ち、互いの愉悦を伝え合う。

「子供達が見てる前で、詩織のスケベケツ穴に射精するからね。まだボクしか知らない詩織のアクメ顔、見てもらおうねぇ!」

(子供達に……見て、もらう。ユウゴ君のおちんちんで、こんなにもエッチになってる私の全てを……見て……!)

見せつける自分達と、食い入るように魅入る若い二人。その際、交互に行き交う互いの興奮に彩られた眼差し。

想像しただけで、一層肛門が締まり、絞られた肉棒が先走りのつゆを腸粘膜へと吹きつけた。その粘りを吸って、より蕩けた粘膜が熱を放つ。熱は期待に逸る心臓から瞳へと伝い、染む。卑猥に過ぎる蕩け眼が、場にいる全員の興奮をさらに煽った。

「んんッ……ふっ、あ……っ。う……ンッ! 出して……! いつでもいいっ、から……ぁぁ、私のお尻愛してっ、たくさんヤラしい顔っ、させてぇぇ……!」

ゴム越しだから、なんて無粋な言葉は思い浮かびすらしない。

自分達らしい。そう思わずにいられぬやり取りを済ませたと同時に、共に最後の一歩を踏み出す。元の向きから、ほぼ九十度の旋回。木陰の二人に右側面を向ける格好となってすぐに、ユウゴは抱きついた状態で可能な限り腰を引いた。

「う、嘘。本当にお尻に入っちゃってる!?」「お尻で気持ちよくなれるものなの!?」

実際に耳に届かずとも、木陰に潜む二人の心の声が手に取るように汲み取れる。無知ゆえの驚愕と、未知なるがゆえの恐怖と期待、期待に由来する恍惚。諸々溶け混ざる感情の処理に難儀しながら、少年と少女はなお視線を逸らせないでいる。

ユウゴの手で殻を破り取ってもらう以前の、私に似てる──。勝手に親近感を抱いた詩織が笑みを向けると、木陰に潜む身をより屈め、揃って息を呑む。

「まだキスしか知らない二人に、その妖艶さは毒だよぉ」

より卑猥な行為を見せつけているのに、とも思うが、ユウゴの指摘通り。妖艶に蕩けた己の容姿を想像するだけで、詩織の背に奔り続ける悦びの痺れは増長した。

「んっ、ふ、ふふ……っ。お、おちんちん、呑んじゃう……ね? んっ! んんぁ、はぁぁ……ふぐ、うぅぅんんんっ、太いっ、よぉぉ……っ」

詩織の腰がくねりながら肉棒を食み呑んでゆく。たっぷりまぶされた腸液で濡れ輝き、より異彩を放っていたピンク色のコンドームが、見る間に双臀の谷間へと姿を消した。その際、コンドームに包まれる肉棒が、ビグンッと弾んで快楽の程を示す。

一部始終を見届けて、とうとう身の火照りを抑えきれなくなったのか。沙耶と呼ばれた少女の唇を、少年が奪う。後はもうなし崩し。どちらからともなくへたり込み、覗く目はそのままに互いの身体をまさぐりだす。

「こっちも負けてらんないねっ」

「んう! ふぐっ、ううう、んぉっ、おぉ、ひっぃぃぃ!」

指やバイブとは比類にならない圧倒的な質量と、摩擦の強さ。コンドームに隔てられて多少なりとも軽減しているはずが、窮屈な腸洞にはかえってそれがフィットする。

後ろへ迫り出す詩織の尻と、前へ押し出るユウゴの腰。すぐに互いのリズムが重なり合い、腸液を絡めてのスムーズな抜き差しが展開される。汁のヌメリを媒介して響く振動、摩擦、圧迫感。どれも今宵覚えたばかりの狭穴にとって、この上ない馳走となった。貪欲な腸収縮に乗せられて、勃起ペニスの熱量も増す。

じわじわと昂りを増してきた状況を再現するように、一段階ずつギアを上げ、時間をかけて肉同士のぶつかる間隔を狭めてゆく。

それでも最初から、ぶつかる際には互いに目一杯腰を押しつけ、弾む肉同士が渇いた音を響かせた。

亀頭と腸粘膜が押し合う際、互いの接着部位に切迫した痺れが奔り抜ける。せっつかれているようで、その実、噛み締めるほど愉悦が迸る。そんな痺れが愛しくて堪らず、飽く事なく、幾度も、幾度も味わった。

「ぃひっ、見てる見てるっ。ボクの詩織を見て、とうとう胸とチンコを揉み合い出したよぉ。ふおおおお……締まるぅぅっ」