女子校生令嬢たちの淫らな保健実習

「あ、あのように唇を捧げなければ、立派な淑女とはいえませんのね……」

飛鳥の淫らな奉仕姿を、桜子は驚きとも羨望ともつかない眼差しで見つめていた。

魅了されたかのように唇を寄せ、淫らな手本にならって舌を捧げる。

初めのうちこそ飛鳥の舌に遠慮していた桜子であったが、次第に舌の蠢きを大胆にしていった。唇同士が触れ合うのもかまわずにひとつの亀頭をむしゃぶり、舌と舌とを絡ませるようにしながらねぶりまわす。

時には肉瘤の左右から頂を目指して舐めずり上げたり、時には鈴割れを巡って争いつつ、ひとつの亀頭に舌と唇を捧げた。

飛鳥の妖艶な実技指導により、令嬢の舌づかいは急速に上達してゆく。

(はうっ、はううぅっ! このままじゃ……二人の顔に、精液をかけちゃう……)

薫は、激しい快楽と格闘していた。女子校生ひとりの舌でさえ牡の官能をかき立てられるのに、二人がかりで口唇奉仕をされているのだ。

ひとりの奉仕では決して得られない快楽に薫が悶えていたその時……。

「し、失礼いたします」

かすかに緊張した声がしたかと思うと、教官室の扉がゆっくりと開いた。

とっさに薫は、男性器が剥き出しになっている下半身を机の下に押し入れる。

ひざまずいている二人の女生徒も、机の下の空間に押し込んだ。

中をうかがうようにして入ってきたのは伊勢由香里。

「あ、あの……お忙しかったでしょうか?」

眼鏡をかけた美少女は、胸元に教科書を抱えたまま顔を伏せがちにしていた。清楚可憐な美貌をほんのりと紅潮させながら、上目づかいでおずおずと尋ねてくる。

「そ、そ、そんなことないですよ……」

どうにかこうにか薫は平静と笑顔を取り繕った。

机の下の空間に押し込まれた二人も、状況を察したのか息を殺している。スラックスの股間部分からそそり立つ男性器だけが、びくんびくんと派手に脈打っていた。

「ま、また質問ですか?」

「はい……。何度も申し訳ないのですが、わからないところがありまして……」

眼鏡に飾られた目元を赤らめつつ、由香里は広げた教科書を差し出してくる。

「かまいませんよ。わからないところを教えるのが教師の役目なので」

努めて平静を装っている薫だが、その内心は乱れに乱れていた。

(ど、ど、どうしよう……。こんな丸出しのものを見られちゃったら……)

耳をつんざくような悲鳴を上げながら、教官室を逃げ出すであろう。

(由香里くん、勉強熱心で僕を慕ってくれているのに……)

だが懊悩する心とは裏腹に、机の下に押し込んだ下半身では、勃起した男性器がなおのこと勢いを増していた。まるで由香里に見られることを望んでいるかのように、裾広がりの亀頭から粘液を吐き出している。たくましい肉胴を脈動させている。

(本当に僕、どうかしているよ……)

眼鏡美少女からの質問に答えながら、薫は内心で著しく動揺していた。

女生徒と相対しているその机の下で男性器を剥き出しにしているというのに、一向に勃起が収まらないのだ。それどころか、天を衝いてそそり立つ肉柱を由香里に見せつけたいという衝動が、自覚できるほどにはっきりと蠢いているのだ。

おのれの変質的な欲望に心を乱している薫へ、さらなる試練が襲いかかる。

「ううっ……」

いきなり呻きをもらした新任教師を、由香里は心配そうに見つめていた。

「どうかなさったんですか?」

「い、いや……。ちょっと腰に痛みが走って……。心配しなくていいですよ……」

腰に走ったのは痛みではない。とろけるような心地よさである。

机の下の空間に身をひそめた飛鳥が、あらためて亀頭にむしゃぶりついたのだ。

それにならった桜子までもが、笠を広げた肉瘤へ吸いついてくる。

(はうっ、ああぁ……。ふ、二人とも……こんな時に……)

飛鳥と桜子とは、競い合うようにしてひとつの亀頭を舐めしゃぶっていた。

左右から代わる代わるに唇をかぶせて吸いしごいたり、唇同士を触れさせながらついばむ。二枚の舌で亀頭の笠裏を舐めなぞったかと思えば、唾液にぬめった舌と舌とをこすりつけ合いながら頭頂部の鈴割れをねぶりまわす。

きのこ状に肥大した亀頭を二人がかりで口唇奉仕しているだけでなく、野太い肉胴を桜子が手しごき愛撫していた。昨日今日での淫らな実習で、令嬢の手淫技術は急速に向上している。しなやかな白指を太い肉柱にねっとりと絡みつかせ、その脈動ぶりからよがり度合いを読みとりつつ、艶めかしい指づかいでしごき上げていた。

「うっ、んうぅぅ……」

抑えきれない歓喜が呻きとなってこぼれ出てしまう。

「本当に大丈夫ですか?」

眼鏡をかけた女生徒は、気づかわしげに尋ねた。

「え、ええ……。心配をかけて申し訳ないです……うぅ……」

机の下の勃起男根から快楽が駆け上がってきて、薫はびくんと肩をふるわせる。

どうやら飛鳥も桜子も、何も知らない女生徒の前で薫をよがらせることに、嗜虐的な喜びを見出しているようだ。薫がこらえればこらえるほど、亀頭を舐める舌の蠢きや肉胴をしごく手つきが、次第次第に淫らさを増してゆく。

女生徒の唇と唇とが触れ合い、舌同士がこすれ合う時、机の下の空間ではごくかすかながら熱い吐息がもれ、ちゅくちゅくという唾液音が響いていた。

それらが由香里の耳に届きはしないかと、薫は気が気でない。