「殿方は、このようなものを隠し持っていましたのね……」
すがりつくようにして薫の左腕を抱きかかえたまま、牡欲にみなぎり立った男性器を見つめている。
「不潔ですわっ。なんとけがらわしいのでしょう……」
嫌悪の言葉とは裏腹に、男の象徴から目を離そうとしない。
「そうなの。薫先生みたいに人畜無害そうな眼鏡男子でも、一皮剥けば獣なのよ」
飛鳥も、野性味ある美貌をかすかに上気させながら、熱のこもった眼差しで肉柱を舐めずりまわしていた。
唇はしどけなく半開きになっており、生暖かく湿った吐息をもらしている。
「薫先生って、見かけによらないんですね。草食動物っぽい大人しそうな顔をして、身体つきも細いのに、男のものはこんなにすごいんだから」
ポニーテールの陸上美少女は、上目づかいで薫の顔を覗き込んでいる。
「そ、そんな恥ずかしいこと……言わないでください……」
口ではそう言ったが、薫の心では妖しいものが目覚めつつあった。男のものを見られ、あからさまな言葉で褒められたというのに、なぜか興奮を覚えてしまう。
(どうしたんだろう、僕……。恥ずかしいはずなのに……)
胸が高鳴っていた。
鎌首をもたげている男性器はびくびくと脈打ち、亀頭の割れ口からはさらに粘液があふれ出ている。高貴かつ清純なお嬢さまに肉柱を見られ、また小悪魔的な美少女に男の象徴を賞賛され、牡の自尊心をくすぐられたのだ。
「とっても太くて、たくましくて、怖いくらい……。見ているだけで、何だかおかしな気分になっちゃいます。あそこがうずいちゃうっていうか……」
飛鳥は、うっとりとした顔つきで男性器に見入っている。
スカートの中で太腿同士をぎゅっと閉じ合わせて、もじもじとこすりつけていた。まるで、股間のうずきに耐えかねたとでも言わんばかりに。
「男のあれを見せてくださったお礼に、気持ちいいことしてあげますね」
蠱惑的な微笑をしつつ飛鳥は男性教師の足元にひざまずいた。薫の両膝を開かせて、その間に身を割り込ませ、隆々たる男性器へうやうやしく両手を添える。
「や、やめてください……。見せるだけのはずですよ……」
あらがいの言葉を発した薫だが、あらがいの動作にまでは至らない。
葛藤する新任教師のひそかな欲望を見透かして、飛鳥はほくそ笑んでいる。息がかかるほどの距離まで唇を亀頭へ近づけてから、呆然としている桜子を見やった。
「男のものは、こういう風に喜ばせるのよ」
野太い肉胴を右手で軽く握る。血管が浮き出た肉柱へしなやかな五本指を絡みつかせ、皮をすべらせるようにしてしごき上げた。
「ううっ、んっ、くうぅぅ……」
たまらずに薫は歓喜の呻きをもらしてしまう。スラックスの上から愛撫された時も心地よかったが、剥き出しの男根を直にしごき上げられる快楽はまた格別だ。
たくましい肉胴はびくびくと跳ねのたうち、ぬらぬらと照り輝く亀頭はさらに粘液を湧き出させている。白い指が絡みついてきて巧みにしごき抜かれるたび、男の象徴は快楽に悶えていた。大きく裾野を広げた亀頭は、後から後から歓喜の涎を垂らしている。牡の喜びに酔いしれているといった感じだ。
「どうですか、先生。気持ちいいでしょ?」
淫らな指づかいで肉柱をしごき責めしつつ、飛鳥は小悪魔的な笑みを浮かべている。
「そ、それは……うくぅぅ……」
「別にいいですよ。先生の口から答えてくれなくても、股間の分身が答えてくれますから。口では何とでも言えますけれど、ここは正直ですよね」
亀頭の付け根あたりへやさしく指を絡ませ、あやすようにこすり上げた。
「んっ、んうぅぅ……はうっ……」
椅子にかけたままの薫は、顔を歪め、身を強ばらせて快楽をこらえている。
不様なよがり啼きを上げるのだけはかろうじてこらえたが、股間にそびえる男性器は恥ずかしげもなくよがり悶えていた。女子校生の指にもてあそばれて脈動し、ぬっぺりとした亀頭からはとめどなく粘液を流している。
「ほら。真面目な薫先生でも、男のものはこんなに喜んでいますよ」
淫靡な手つきでの愛撫を片時も途切れさせないまま、飛鳥は蠱惑的な上目づかいで薫を見やった。その頬はかすかに紅潮し、猫を思わせる瞳は嗜虐めいた光にぬめっている。唇はしどけなくゆるみ、熱い息をもらしていた。
「まるでけだものですね。とっても魅力的……」
陶然とした顔つきで肉柱に見入りながら、半開きの唇を舌で舐め濡らす。
どうやら、新任教師の勃起男根をしごくことによって、彼女自身も性的な興奮を味わっているらしい。意識しての媚態なのか、それとも無意識のうちにそうしてしまっているのか、立て膝姿勢で尻肉を揺すっている。
「さわっていると……あそこがうずうずしちゃって……」
標準よりもわずかに丈の短いスカートの中では、女の秘め花が性的なうずきを訴えているようだ。発情し咲きほころび、秘めやかな蜜を滴らせているのかもしれない。
「桜子もこっちにおいでよ。やり方を教えてあげる」
「えっ……でも……」
旧家のお嬢さまは、薫の左腕にしがみついて豊乳を押しつけたまま、そそり立つ男根と上目づかいの飛鳥とを交互に見くらべていた。
「これは保健体育の授業なのよ」
息がかかるほど唇を亀頭に近づけている様は、男性器をマイクに見立てているかのようだ。そのまま亀頭にむしゃぶりつきそうなほど、飛鳥の美貌には淫らな雰囲気が満ちている。まるで、発情期を迎えた牝猫だ。