(ううぅ……うっ、あふぅ……。息がかかって……)
飛鳥の息吹が亀頭にかかるたび、くすぐったい心地よさで男根が脈動する。
「薫先生は、桜子のために男のものを見せてくれたんだよ。男を知らない桜子に正しい知識を身につけさせるために、わざわざ肉体教材になってくれたんだから」
つい先ほどは、同じような内容で桜子が飛鳥にお説教をしていたのだが。
「そ、そうですわね……。私のために、薫先生が肉体教材になってくださったんですもの……。殿方のこと、しっかりと勉強いたしませんと……」
気品の香る端正な顔を朱に染めながら、桜子は誰に言うともなくつぶやいた。
その瞳は、まがまがしき異形の肉柱をしっかりと見つめている。
「殿方のあれのこと……色々と学びませんと……」
ふらふらと立ち上がって、新任教師の足元にひざまずいた。
薫の大きく広げた脚の間には、二人もの女子校生が尻を並べてうやうやしくひざまずいているのだ。
(えっ……。六条くんまで……?)
しとやかで高貴な印象のある桜子。旧家の令嬢で穢れを知らない桜子。
その彼女が、不気味にそびえ立つ男性器を握ろうとしているのである。
「こうやって握るのよ」
飛鳥は、膝立ちのまま令嬢の背後にまわり込み、彼女の背中に抱きついた。
その手を取って、清純な白指を男性器に触れさせる。
「ひいっ……」
短い悲鳴とともに、桜子は手を引っ込めようとした。
だが、手首を握った飛鳥によって阻まれる。
「だめよ。しっかりと握らないと」
桜子のしなやかな白指は、かすかにふるえながら肉胴に触れているばかりだ。
しかし、やがて指先の引きつりが収まり、おずおずとではあるが自らの意思で男根へ指を添わせた。添わせただけでなく絡め、ついにはやさしく握りしめる。
(ううぅ……。六条くんに……握ってもらったんだ……)
高嶺の花という印象の令嬢に生身の男性器を握ってもらったのかと思うと、それだけで全身が熱く高ぶった。たくましく野太い肉胴は独立した生き物ででもあるかのように脈打ち、不気味に笠を広げた亀頭は興奮の粘液を噴き出している。
「これが生身の『男』よ。どう?」
「とっても……熱いですわ……」
長い黒髪のお嬢さまは、魂を奪われたかのような顔つきでささやいた。
小学校から女子校に通い、男性と接することがほとんどなかったであろう桜子は、生まれて初めて男性器を見せつけられ、さらにそれを握らされて、半ば意識が凍りついてしまったようだ。魔に魅入られたとでも言おうか、呆然としている。
「こんなに脈打っていて……まるで別の生き物みたいですわ……」
醜悪とさえ表現できる肉柱を握ったまま、ぬらぬらとした肉瘤に見入っていた。
男性器へ敬意を表するかのように、ごく自然な仕草で左手を添える。
「まあ、そんなものかもね。真面目な教師でも、ここだけは正真正銘の獣だから」
「そ、それで、これからどうすればよろしいんですの?」
その問いかけに、勃起男根がびくんと脈打った。
「さすがは桜子。保健体育でも勉強熱心なんだね」
背後から抱きついている飛鳥にからかわれて、桜子は怒ったような顔つきをする。
「別に、興味があるからではありませんわっ。良家の娘たる者、殿方のことについては、たしなみとして一通り知っておかなければなりませんものっ。それに、薫先生のお心づかいに応えるためにも、きちっと勉強しなければと思ったまでですわっ」
居丈高な口調で一気にまくし立てた。力強くそびえる肉柱を右手でしっかりと握りしめ、その根本へ左手をうやうやしく添わせたまま。
「そうだね。桜子はお見合いを控えているんだったもんね」
飛鳥はくすくすと笑っている。
「こうやってしごいてあげると、男は気持ちよくなるんだよ」
桜子の右手に自らの右手をかぶせて、一緒に男性器を握りしめた。
ほどよい力加減で締めつけ、ゆっくりとしごき上げる。
「うっ……はうっ……んくぅ……」
薫は低い呻きをもらした。
そそり立つ肉柱から快楽が流れ込んできて、全身を駆けめぐる。太い肉胴はびくびくと脈打ち、裾を広げた亀頭は無色透明の粘汁をびゅくりと吐き出した。
(六条くんにまで……しごいてもらって……)
一切の穢れを知らないお嬢さまに手淫奉仕をさせているのかと思うと、肉体の隅々までが牡の興奮に沸き返る。男性器はひとりでに跳ね悶え、亀頭の鈴割れから欲望の粘液を噴き出させ、興奮ぶりをあらわにしていた。
「んうぅ……んっ、はくぅ……」
つい先ほどに味わわされた飛鳥の手淫にくらべると、ぎこちなさは否めない。肉胴を握る五本指はかすかに強ばっており、彼女の緊張感が伝わっている。
しかし、そのぎこちなさや緊張感が、薫に牡の興奮をもたらしていた。
高貴な生まれの清らかな処女に、剥き身の男性器を握らせているのだ。そればかりでなく、保健体育という名のもとに手しごき奉仕までさせているのだ。
初々しい手つきや、端正な顔がほんのりと紅潮している様は、高飛車で純真無垢な令嬢に性教育を施しているということをありありと実感させてくれる。
「どうですか、先生? って、聞くまでもなかったですね」
ポニーテールの猫科美少女は、桜子の背後で手淫を指導しつつ微笑している。
令嬢の耳元に唇を寄せて、そっとささやいた。