さらに粘膜が、男子中学生の熱い剛直でコスられ、異常な快感が背筋を駆け抜けてイッて、頭の中、まぶたの裏で火花となって爆ぜる──。
「あがあ……ッ、あああ……ッ。ああアア……ッ、あああ……ッ」
もはや、真菜美は自分が誰で、どこで何をしているのかという意識も自覚も完璧に失い、ただ、ただ、快楽をむさぼるだけの存在、物体に成り果てていた。
ぶるぶるるッ、がたがたンッ。ぶるッぶるるンッ。
ついに真菜美の腰骨、背筋から脊髄、延髄から脳髄が震え出した。しかも、その振動は肉体の震えが伝わってきたのではなく、真菜美の神経組織そのものが、膨大な快感による負荷に耐えかねて震え出したモノだった。
「あああ……ッ、あああ……ッ。ああウウウ……ッ!」
ケダモノじみた、いや性獣そのものの吼え声、唸り声を上げながら、真菜美はヨガルしかなかった。
全身が熱い。まるで、細胞の一つ一つが炎となって燃えさかっているみたいだった。
全身の血液という血液が熱く煮えたぎり、脳味噌がぐらぐらッ、ぐつぐつッ、と沸騰していくような感覚の中、ただ、ただ、透の撃ち込みと粘膜のこすれあいだけがはっきりと知覚できる。
ぢゅっぐッ、ずっぐッ! ぢゅっぶッ、なっぷッ!
「ひッ! ひひィんんッ!」
真菜美は哭いた。哭いていた。哭クことの他ナニも出来なかった。
もはや、完全に真菜美は透のアナ、教え子の性欲を処理する為だけのアナに成り果てていた。
ズンズンッ、ぢゅこぢゅこッ、ずんずんずむむッ。
「ひッ! ひひィんんッ!」
最後の突き込みがキた。
それと同時に、真菜美の全身を駆けめぐっていた波紋が一つになり、さらに高波から津波となって押し寄せ、その上に真菜美の肉体で燃え上がっていた炎がさらに白熱して、灼熱化する。
「ひぃッ! ひィンンッ!!」
ぶるぶるッ、かタタッ。ごごごごごッ。
真菜美は全身が、いいや自分自身の存在そのものが揺さぶり抜かれ、焼け崩れていくような感覚の中、失神した。
きゅうゥゥッ。
どぴゅッ、どぱぱぱンンッ。
どこだか、わからない高みに放り上げられた真菜美をさらに押し上げるように、突き放すように、透の精液が放たれる。
どぷどぷどぷぷッ、どびゅどびゅどぱぱンンムッ。
(あが……ッ、あごご……ッ!)
真菜美の意識は、いや存在そのものが宇宙の暗黒の中に溶けていった。
その後、真菜美は昼休みには、靴を舐めさせられて忠誠を誓わされ、放課後には職員会議が始まっているのにもかかわらず、屋上で全裸になってSEXさせられた。いや、していただいた。完全に真菜美は担当するクラスの一生徒の命令なら、どんなコトにでも従うようになっていた。
第三章 うつほ
その日の夕刻、職員会議を終えた加納真菜美は間名瀬透のマンションの前に立っていた。
ピュゥゥッ。
ぶるッ。
一陣の風が吹き、美貌・巨乳の女教師の優美な肢体を震わせる。
ふるッ、ぶるぶるるッ。
真菜美が震えているのは、早春の冷たい風によるモノばかりではなかった。
『今から、ココに入ったら、もう、絶対に、元には戻れない』
明確に、その認識と自覚があった。
戻れなくなる場所は、今の真菜美の住居ではなく、今まで真菜美が生きてきて、築きあげた、しごく当たり前の、一般的な、人間的な生活だった。
『ココに入ったら、わたしは、人間でなくなってしまう』
『間名瀬透の所有物に、性欲処理の道具=単なる〝穴〟にされてしまう』
『排泄器官さえ、開発され、使われるようになってしまう』
ぶるッ! ぶるぶるぶるるッ!
(穢らわしいッ!)
そう感じると同時に、胸の奥に不可思議な甘酸っぱい痺れが広がっていく──。
それは、さらなる堕落を望み、破滅を求める、歪むだけ歪んだ欲望だった。
『今、ここで引き返せば、私はやり直せる』
たとえ、そうしたとしても、あの生徒は真菜美を追ってきたりはしない。
そのことを真菜美は確信していた。
もし、真菜美が逃げ出したりしても、透とそのメイドは、学校での性欲を処理するための新たな生け贄を探すだけに違いなかった。それは恐らく、極めて容易だろう。真菜美のようにある程度の性体験があっても、このザマなのだ。性体験が乏しいどころか、ほとんどないに等しい中学生など、それこそ『赤子の手をひねる』ように簡単に、透とのSEXの虜になるに違いなかった。
「……そうならないように、私が」
そう口にしてから、真菜美はホロ苦く笑った。自己欺瞞に気づき、自嘲したのだ。
ふぅぅぅッ。
真菜美は大きく深呼吸をして、息を吐き出した。
気分を落ちつけるためだった。
(今なら、引き返せる)
(しかし、ココに入ってしまったら、わたしの人間としての人生は終わってしまう)
(身の破滅だ)
(一生徒の奴隷、彼の性欲を処理するための道具=単なる〝穴〟にされてしまう)
(排泄器官まで開発され、彼の性欲を処理するための場所=穴として、ココも使われるようになってしまう)