ちゅッ。ずずずッッ。
──!!!!──
真菜美は自分が目にしている、そして録画している光景に心臓が止まる思いだった。なんと、この可憐な美少女は苛酷な、苛酷に過ぎる責め嬲りを受けた後、怨嗟の声一つ、恨み言一つ、言うのではなく、自分の不行跡の後始末をしようとしているのだ。真菜美はこの美少女高校生と、自分が担当教師をしている男子中学生の間で交わされているフジュンイセイコウユウ、歪んだ愛の営みの深さと、異常さ、それに真剣さを思い知らされた。
「凄いイキッぷりだったね」
「…………」
ぺちゃぺちゃッ。ちゅちゅッ。
自分自身の小便を舐めながら美少女は頰を赤らめる。羞恥と絶頂、過酷な責め嬲りによる激痛と甘受、満足感と戦慄、それに畏怖──。その他もろもろの感情が見てとれた。それらが渾然一体になった、いかにも幸せそうな、そう、『御主人様』と仰ぐべき異性を見つけた奴隷の、絶対服従の表情だった。しかし、そんな蜜の時間も長く続かない。続くはずがなかった。
ぎゅごろろろぐるるるッッ!!
「あぐぅッ!」
くるみはその整った容貌を歪めた。
「キいてきたようだね?」
「は……ッ、はい……ッ」
くるみは己のおもざしが自分自身の尿水につかるのも構わず、うなずく。
「すぐにはさせないからね。しばらく我慢するんだよ」
そう言うと、透は返事も聞かず、手に持った道具を、くるみの赤い手形が重なり合うようについている双臀に近づけていく。高さの違う円錐を底を重ねるようにして二つ重ねた黒いソレは、イチゴの実のようでもあり、また松の実のようにも見えた。大きさもイチゴの実と松の実の間ぐらいの大きさだった。透は先ほど過酷な浣腸責めを行い、ピクピクあえいでいる窄まりに近づけると、それをネジこみ、
ぐぃッ。
「あぐぅぅッ!」
体外に残っている、実の蔕のような部分を動かした。
ばちぃぃンンッ!
「ぐふぅッ!」
床にうつぶせに倒れ伏した美少女メイドは半裸の肢体をもがかせるように波打たせ、呻いた。
どうやら、その道具は、体内に入った先端が傘を逆にしたように開き、浣腸を施した人間に排便を許さない栓、アヌスストッパーになっているらしかった。
『ひ……ッ、ひどい……ッ! ひどすぎるわ……ッ』
真菜美は喉の奥でそうつぶやいた。大量の浣腸を施した後、物理的に排便を封じるなど、真菜美からすれば、極悪非道の、悪魔の所業にしか思えない。しかし、透はそう思ってはいないようだった。それに、驚いたコトに便意を無理矢理堰き止められて、苦しむ女子高生も、そう感じておらぬようだった。
『ど、どういうコトなの!?』
理解不能のまま、録画し続ける真菜美の前で透が、自分の衣服をいじくっていた。
ごそごそッ。
そうしてファスナーを降ろし、中から自分の分身を取り出してくる。
──!!!!──
ごくりッ。
真菜美は唾を飲みこんだ。
透の分身は隆々と勃起し、聳え立っていた。到底中学生になったばかりの少年の持ちモノとは思えないほど、逞しく、雄渾だった。天を突かんばかりに仰ぐソレは頭頂のワレ目、鈴口に透明な液体をいただいていた。自分の持ちモノをしごきながら、少年は、自分の足下でうつぶせにひれ伏しているメイドにわざとらしく、尋ねる。
「欲しいかい?」
「ほ……ッ、欲しい……、欲しヒです……ッ」
ぽろぽろッ。ぽろぽろッ。ぽろぽろろッ。
自分より年下の少年の問いかけに、美少女メイドは涙で応じた。後から後から、とめどなく紡ぎ出される大粒の涙が、女子高生の真情を言葉によらず、綴っていた。
『貴男が好きなの』
『愛しているの』
全身で、愛を告げる、美少女メイドの姿に真菜美は完全に圧倒された。
(……かッ、……かなわない)
真菜美はそう感じざるをえなかった。どんなに異常であれ、そして完璧に狂っているにせよ、少女の真情、誠意だけは疑いようがなく、真剣で一途、ひたむきだった。自己破綻的、破滅的と称してよい愛であるが、愛であることには違いなかった。ひょっとしたら、一切の夾雑物や不純物などない、純粋無雑な〝愛〟なのかもしれない。
至純の〝愛〟に哭く女子高生に少年が微笑みかける。少年らしい天真爛漫な微笑みに見えなくはなかったが、何か陰惨なモノを宿しているようにも見える。
「じゃあ、ココまでおいで」
悪魔の微笑みを保ったまま、透は背後に有る、部屋の一辺に置かれた長ソファに、やや乱暴に身を投げ出す。背凭れに両腕を長々と伸ばし、両手両足を広げ、大の字になって座った男子中学生の身体の中心部、股座には、そのまだまだ、発達途中の一種幼い体型に全くそぐわない、立派な男性器が、臍にまで反り返るようにして屹立していた。
「はッ、はい……ッ」
横柄きわまりない態度で招かれた美少女メイドは、幼い美貌を輝かせていまだ背中で腕を縛り上げられている不自由な身を起こし、少年に近寄ろうとして、ためらってしまう。自分の肉体と衣服が、大量の汗と、尿水にまみれ、少年主人を穢す不敬さ、不潔さに二の足を踏んでしまう、可憐なメイドに透は、晴れやかに笑いかける。