くすッ。
そしてからかう。
「……そんなに、ボクのオチンチンを気にいってもらえて、ボクも嬉しいけれど、くるみは、ボクのオチンチンさえ、あれば、いいンじゃないのかい?」
そして、腰をわずかに動かす。
くいくいッ。
「ひィィィ……ッ!」
絶妙に急所を責め立てられ、くんッ、くんッ、と総身をわななかすように背筋を大きくのけ反らせ、泣き声を放ちながら、抗議をする。
「ああン……ッ、そんなぁ……ッ!」
ずちゅンンッッ。
「おごぉううッ!」
ベソをかきながらも男子中学生を収納し終え、女の最奥を突き上げられた美少女高校生は、その感触、その逞しさを味わうように腰を振り散らかす。
くいッ、くいいンンッッ。
「あく……ッ! いひィィィ……ッ! とぉっても、いひィィィ……のぉぉッ! 御主人様のおチンポ、ステキぃィィィ~~~ッッ!」
早くも気をヤリそうになりながら、気息を整えて、拗ねる。
「ご、ご……ッ、御主人様の……ッ、御主人様の……ッ、いッ、イヂワルぅぅ……ッ。わたしのコトなど……ッ、わたしの気持ちなんか、とうに……、とっくに……、ご存知のクセにぃぃ……ッッ」
くすんッ、くすんッ。
ぽろぽろッ、ポロポロッ。
哀切極まりない、美少女の涙だったが、中学生男子は微塵も心を動かされた様子がなかった。
鼻を蠢かせて反論する。
「だって、最初が最初だからね」
「ああくぅ……ッ、ヒドい……ッ!」
年下の少年が与えてくれる快感に酔いながら、美少女メイドは身を揺すって悶え泣いた。そうしてくるみはしゃくりあげつつ、涙とともに訴える。
「そのコトは何度も……、何度も謝りましたのにぃぃ……ッ。今は、こうして、透様に、御主人様に一心にお仕えしていますのにぃ……ッ」
くすんッ、くすんッ。
くなくなッ、くいくいッ。
そうして腰を揺すり、中学生を締めつける。
ぎゅっぽッ、ぎゅっぷッ。
ふふんッ。
美少女メイドの媚態と締めつけ、それに弁解を透は鼻で笑い飛ばした。
そうして突然、真菜美に話を振ってくる。
「センセイ、くるみは今、こんなふうに言ってるけれど、そもそもは、親父から命じられて高額の報酬でボクを籠絡して、虜にするために家庭教師として、やってきたんだぜ」
──!!──
真菜美は息を呑んで、身じろぎした。二人の間にはただの主従関係だけではない、何かあると感じていたが、実態は真菜美の予想を超えていた。しかし、その事実を知ったところで、今の真菜美にどうこうできようはずがなかった。年下の少年との関係を巨乳・美貌の女教師に知られて、美少女メイドは半裸の身を揉む。
「あああ……ッ、お願いです……ッ、昔のコトを……ッ、そんなふうに言わないで……ッ、くださヒぃぃ……ッ」
ぐすッ、ぐずぐすぐすすッ。
くるみは鼻を鳴らして泣いた。完全に本気泣きだった。
愛らしい美少女の泣きじゃくりなど無視して、透は真菜美に語り続ける。
「それで、自分の可愛さと姿形、それに人気を鼻にかけてサ、ボクを惚れさせておいて、操ろうとしたンだぜ。昔の言葉で言えば、『お財布クン』か、良くて『保険』っていうトコロかな?」
そこで透は破顔した。少年らしい笑みなどではなく、ドス黒い、悪意のこもった苦笑だった。
「それで、よくもまあ、手を替え、品を替えて色んなふうに、誘惑してくれたもんだったよ」
くすくす。
透は思い出し笑いをする。
「なにせ、最初の頃は手を握るどころか、触わる、視線を合わすコトさえしなかったからね。どうやら、今までそうやってジらし、他の男たちに貢がせてきたンだよね? ボクを小学生だと思って、同じように、いやそれ以上にかな? 自分を高く見せて売りつけ、SEXはおろか、口づけすらしないでボクを操ろうとしたんだ。もっとも」
透は唇の端を吊りあげたまま、表情を引き締めた。そうすると、一気に何年も年を取った男性、雄のように見えた。
「それも一回SEXするまでだったけれどね。一度関係を持って、絶頂を極めさせてやったら、後はメロメロさ。自分から肉体を開くようになったし、大股を広げてボクを誘うような真似もしたしねえ」
ごきゅッ。
真菜美は堅くなった唾を飲み下した。
『私が初めての餌食ではない』
そう考えれば、この少年のSEXの巧みさが説明できる。真菜美は浅はかにもそう考えた。
ひっくッ、ひぃっくッ。
「…………」
反論もできず、涙とともにうなだれているくるみの顎を透は持って、その可憐なおもざしを上げさせると、口づける。
ぶちゅッ。
そうして、話を続けた。
「それで、SMをするようになったら、もう完全に主客転倒さ。もともと、くるみには、その気があったんだろうね。本人も気づいていなかったみたいだけど。今じゃあ、完全にボクの言いなり、奴隷だよ」
ふふンッ。
透は短く嗤った。
「『自分を高く売ろうとした』代償は高くついたし、くるみはその支払いをやっている最中なのさ。でも、果たして完済できるのかな?」